科目名
(英語名) |
教職入門(2019年)
(Introduction to Teaching Profession) |
| 担当教員 |
小野 一彦 |
| 開講時期 |
秋学期 |
| 科目ナンバー |
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| 授業コード |
3354 |
| 単位 |
2 |
| 授業概要 |
これまでの通学体験を想起し、卑近な担任教師の学習指導や生活指導、学校運営に係る分掌への取り組み等に着眼し、教師の仕事を確認し合う。さらに、児童・生徒の育ちや取りまく環境、教育改革の動向等について把握し、その現状や課題を理解する。 子どもの「人間成長」に関われる教職の喜びと誇りを感受し、公益に係る教育公務員としての法的な身分、責任の重さ等についての理解を深め、教員免許取得への導入とする。 |
| 到達目標 |
生徒に教え、育み、人間成長を期す教職への関心を持ち、教育法規に制度化され、公益を具現する教職内容とその実情について理解を深める。今後の「教育実習」や教員免許取得のための後継科目履修へ意欲づけとする。 |
| スキルの育成方法 |
これまでの学校生活や担任教師等の仕事ぶりを想起し、子どもに「教え」「育む」ことの内容、意味や方法について学び合う。教育改革の動向や連動する教育課程実施の様相を確認し、学校で生徒と共に学び、成就感を共有する「学級経営」「授業」の実践例等を紹介し、職務の苦労や生きがい等全体像の理解を深める。 |
| 授業計画 |
| 回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
|---|
| 1 | 「教職」の意味（近代学校制度、免許を有する「教員」の出現） | 寺子屋の手習いと「学制」制定後の小学校の授業を多角的に比較し,教育制度の様相をまとめる。（３０分） |
| 2 | 教育の目的と「公教育制度」（教育の思想、「教育勅語」「教育基本法」） | 近代の教育思想家、ルソー、ペスタロッチ、デューイの教育目的観と日本の方向性について調べる（1時間） |
| 3 | 学校の役割（「制度」の仕組み、学校教育目標の具現に資する経営） | 先輩学生の「教育実習報告会」に参加する（1時間） |
| 4 | 教員の職務（「教育関係職員」、日常的な職務、教育公務員の服務と心得） | 「教職」を目指す動機や理由等についてまとめ、発表する（1時間） |
| 5 | 学級経営①（「学級」の成立と変化、教室、「学級編制」） | 恩師・担任の学級づくりを想起し、学級という集団組織の状況変化等についての逸話を紹介する（30分） |
| 6 | 学級経営②（学級担任の職務、学級づくり、学級経営の機能） | 担任の学級づくりにおける学級活動と自分の関わり等について、その体験を開示する。（３０分） |
| 7 | 学級経営③（子どもの実情と学級担任の指導力、学習・生活集団としての統合，補完機能を高める学級づくり） | 子どもの生活スタイルの変化と学級構造の実情等について、自分の体験をもとに分析し、まとめる。（1時間） |
| 8 | 教育課程①（「教育課程」の編制,「学習指導要領」,潜在的カリキュラム） | これまでの「学習指導要領」の沿革について調べ、まとめる。（１時間） |
| 9 | 教育課程②（「学科」と「教科」、新設「社会科」の推移、） | これまでの「社会科」の構成と推移について調べ、まとめる。（１時間） |
| 10 | 学習指導①（「教えるとは、授業とは」、主たる教材「教科書」） | 学校の授業と家庭教師、塾の学習について多面的に比較し、その違いについて気づく。(1時間） |
| 11 | 学習指導②（社会科の授業＝指導上の留意としての「概念形成」、教育の評価その種類や目的） | 「教育実習報告会」の資料を再読する。これまでに受けた印象深い授業について紹介する。（1時間分） |
| 12 | 生徒指導、健康教育（問題行動の発現と積極的な生徒指導、安心・安全環境の保持と教育相談・カウンセリング） | 生徒指導や教育環境づくりとして教師が取り組んでいる様子を取り上げ、まとめてみよう（３０分） |
| 13 | めざす教師（取り巻く現実と教育改革、採用をめざす研修） | 今後、自身の資質・能力の向上を期し、学習を深めたいこと、領域は何か、抱負を述べる。（30分） |
| 14 | 定期試験 | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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| 成績評価基準 |
① 受講の姿勢・態度、学修の成果を継続的に勘案し、評価する。（３割）、随時の小課題についてのレポート（２割）② 筆記試験（穴埋め式と論述式の混合（5割）、 ①、②の結果をもとに、総合的に評価する。 |
| 前提科目 |
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| 後継科目 |
教育原理、教育心理学、教育実践演習 |
| 教科書 |
テキストは指定しない。毎時間、講義内容のレジュメと関連資料を準備し、配布する。 |
| 参考書 |
現行及び新『学習指導要領』、『中学校学習指導要領解説 社会科編』、教育関係法規集 等 |
| その他・注意事項 |
① 新「学習指導要領」への移行に伴って、教育課程の編制、子どもの学習状況に大きな変更が見込まれます。日頃からマスコミ 報道等を通じて教育行政の動向に関心を持ちましょう。② 教育の対象である子どもの最近の生活状況（暮らし、環境、育ち、遊び、こころと身体など）に関心を持ちましょう。
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