科目名 (英語名) |
プロジェクト型応用演習2 (地域の「記憶」を紡ぐ(加茂・日向[6]))(2018年)
(Project Based Seminar 2) |
担当教員 |
渡辺 暁雄、遠山 茂樹、小関 久恵 |
開講時期 |
秋学期 |
科目ナンバー |
ASC322 |
授業コード |
7756 |
単位 |
2 |
授業概要 |
春学期に引き続き,鶴岡市加茂地区・酒田市日向地区をフィールドとし,住民との共同作業—特に住民への「聞き書き」—相手の話を聞き、その人の話し言葉によって文章をまとめ、後世に残す手法—を実施。その質的な成果を,春学期の画像を中心とした記憶のデジタル的側面と融合させる中で,地域の記憶を具体化・了解可能化(=見える化)する。なお同地区での演習は平成28年度からの継続。よって科目名の通し番号は「6」。 |
到達目標 |
①「聞き書き」の基本的な作業ができる②視覚的な情報と文章情報を有機的に組み合わせることができる③地域社会、地域に生きる人々、歴史、文化等を理解し、その中から地域課題を発見できる④人や社会との出会いを通して、自己への理解を深めることができる⑤上記の学びを、住民にフィードバックできる。 |
スキルの育成方法 |
地域に暮らす住民の方々との共同作業や、事前・事後の学生同士によるグループワークによる学び合いの中で上記スキルを養っていく。教員は「聞き書き」とそのデジタル分野への応用に関する各学問分野の知見をもとに理論的知識を提供し、事前・事後の学習をサポートすることでスキル育成に寄与する。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | ガイダンス・ワークショップ(講義趣旨の理解と動機づけの促進) | [事前]PJ「地域の記憶を紡ぐ(5)」振り返り(1時間)|[事後]学びの意義の概要をつかむ(1時間) |
2 | 聞き書きの概要 | [事前]「聞き書き」について調べる(1時間)|[事後]聞き書きの意義を理解する(1時間) |
3 | 民俗学と聞き書き「聞き書き/フィールドワークの実践」 | [事前]民俗学とは何か調べる(1時間)|[事後]民俗学における聞き書きの意義の理解(1時間) |
4 | 歴史学と聞き書き「聞き書きと伝承—歴史学の立場から」 | [事前]歴史学とは何か調べる(1時間)|[事後]歴史学における聞き書きの意義の理解(1時間) |
5 | 塩野流 聞き書き術(塩野米松先生) | [事前]作家塩野米松氏の作品に触れておく(1時間)|[事後]塩野流聞き書きを他者で練習してみる(1時間) |
6 | 聞き書き実践(フィールドワーク,インタビュー) | [事前]聞き書きに必要なモノ・コトの確認(1時間)|[事後]PCに聞き書き音声データを保存する(1時間) |
7 | 聞き書き作品まとめ作業(インタビュー内容の書き起こし) | [事前]PCの準備,ソフトの確認(1時間)|[事後]書き起こし作業継続(1時間) |
8 | 聞き書き作品まとめ作業(インタビュー内容の書き起こし) | [事前]書き起こし作業の継続(1時間)|[事後]書き起こし完了1時間) |
9 | 聞き書き作品まとめ作業(編集) | [事前]編集作業に入る(1時間)|[事後]編集作業を継続(1時間) |
10 | 聞き書き作品まとめ作業(編集) | [事前]編集作業を継続(1時間)|[事後]作品を完成させる(1時間) |
11 | 聞き書き作品のデジタルアーカイブ化(春学期成果と融合) | [事前]春学期成果を確認(1時間)|[事後]文字データ・音声データの統合作業(1時間) |
12 | 聞き書き作品のデジタルアーカイブ化(春学期成果と融合) | [事前]文字データ・音声データの統合作業(1時間)|[事後]作品を完成させる(1時間) |
13 | 成果発表(報告会) | [事前]成果発表にむけて作業継続(1時間)|[事後]実習を通しての成果の確認と反省(1時間) |
14 | | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
演習への取り組み状況(5割)、成果の完成度(5割)により評価する。 |
前提科目 |
PJ「地域の『記憶』を紡ぐ(5)」(春学期科目) |
後継科目 |
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教科書 |
適宜資料を配布。 |
参考書 |
適宜紹介,または資料を配布。 |
その他・注意事項 |
本学「私立大学研究ブランディング事業」における地域の伝統文化「デジタルアーカイブ」化の一環であり,同様の方向性を持つPJ(酒田マップづくり等)との連携・共同作業を行う。また春学期PJ「地域の『記憶』を紡ぐ(5)」の受講を強く推奨する。
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