科目名 (英語名) |
教育カウンセリング 【S2】(2018年)
(School Counseling) |
担当教員 |
國眼 眞理子 |
開講時期 |
S2 |
科目ナンバー |
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授業コード |
6101 |
単位 |
2 |
授業概要 |
中高校生の心理社会的な発達課題を理解し、生徒の課題解決や成長を支援するために、教師として心がけたい視点およびカウンセリングの知識や技法、その背景にある理論等を多面的に学ぶ。 |
到達目標 |
講義で学んだことや気づいたことを、教育実習や中高校生と関わる活動に活かすことができる。 |
スキルの育成方法 |
グループないしペアで行う演習を繰り返し実施し、カウンセリングの基礎である「聴く」ことやその意味、重要性を確認する。また演習を通じて、ひとを援助するときのポイントおよび自他尊重の表現スキルである「アサーション」の力を身につける。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 本講義の意義及び思春期の心理社会的な課題を確認する | 予習課題:教科書「第12章カウンセリングとは」の要点をまとめる(40分) |
2 | カウンセリングおよび教師に求められるカウンセリング・マインド | 復習課題を用いて「カウンセリング」について理解を深化(20分) |
3 | カウンセリングの基礎(1)(C.ロジャースの理論を中心に) | 予習課題:事前に配布するプリントを用いて、各理論の要点を知る(40分) |
4 | カウンセリングの理論(2)(行動療法および認知療法) | 事前課題:自分の認知の癖を意識化(20分) |
5 | コミュニケーション演習(1)(「自己開示」)と振り返り | 事後学修:演習で気づいた点をまとめる(30分) |
6 | コミュニケーション演習(2)(「聴く」ことの効用とその方法) | 事後学修:演習で気づいた点をまとめる(30分) |
7 | 思春期の臨床と関わりの視点(「リソース」に気づく) | 事前学修:「リフレーミング」課題を行う(30分) |
8 | 思春期の臨床(「不登校」を中心に) | 予習課題:「学校基本調査」を用いて「不登校」の実情を調べ、レポートにまとめる(80分) |
9 | 人間関係づくりの契機としての構成的グループ・エンカウンター | 事後学修:演習の振り返りを行う(30分) |
10 | 構成的グループ・エンカウンター(演習と振り返り) | 事後学修:演習の振り返りを行う(30分) |
11 | コミュニケーション・スキルとしてのアサーション(1)(基本的視点) | 配布する事後課題の実施(30分)|予習課題:「第11章困難を抱える子どもたち」(40分)| |
12 | コミュニケーション・スキルとしてのアサーション(2)(演習) | 事後学修:演習の振り返りを行う(30分) |
13 | 特別支援教育とは(発達障害を中心に教師として必要な配慮を学ぶ) | 事後学修:発達障害について理解を確認する(30分) |
14 | 定期試験および講義の振り返り | これまでの講義内容をまとめる(60分) |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
課題提出(期限内提出、内容)(30%)や演習への参加および振り返りの状況(20%)、定期試験(50%)を総合的に判断して評価する。なお特別な理由なく4回以上欠席した場合は、定期試験の受験資格を失うので注意されたい。 |
前提科目 |
心理学、教育心理学、生徒指導論、進路指導論 |
後継科目 |
教育実習 |
教科書 |
「教育心理学」で使用した 鎌原雅彦・竹綱誠一郎「やさしい教育心理学<第3版>もしくは<第4版>」(有斐閣) |
参考書 |
必要な資料を講義において配布もしくは紹介する |
その他・注意事項 |
「やさしい教育心理学【第3版】又は【第4版】」(鎌原雅彦・竹綱誠一郎著、2012 有斐閣)<「教育心理学」で使用の教科書>を用意する。講義開始前に「第11章困難を抱える子どもたち」「第12章カウンセリングとは」を予習。|初回に推薦図書一覧を提示するので、その中から2冊以上読み所定の書式に自筆でまとめ、所定の期日までに提出。|
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