AL形態 課題学習PBLグループW フィールドWプレゼンディベート 振り返り
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教職 中学高校(公民) 高校(地歴)
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地域に関する学習 地域区分学びの基本学習地域の背景学習 地域課題の認識地域課題の解決
庄内
他地域
社会福祉 社会福祉士社福任用
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科目名
(英語名)
文化人類学(2018年) (Cultural Anthropology)
担当教員 成瀬 正憲
開講時期 秋学期
科目ナンバー SLA120
授業コード 5251
単位 2
授業概要 人類学は「人間とは何か」を探求する学問である。フィールドワークという調査方法をもとに、時間をかけて他者への理解を深めるそのアプローチは今日においてますます重要性を高めている。この学に培われてきたさまざまな研究に学び、そこから地球上の様々な異文化の経済、社会、政治等を見ることで、事象の認識を深め、さらには自然と人間との関係性を考えてゆく。以て「公益」を拡張させ、その人類学的アプローチを養ってゆく。
到達目標 (1)文化人類学の基本的な概念、方法論、学史について理解する。(2)人類の文化的多様性について具体的に学ぶ。(3)人類という普遍性から事象を捉える視座を得る。(4)その視座から現代の抱える課題や「公益」について考える力をつける。(5) 他者への理解、自明性への再考、現代について多様な見方で考えるようになることを目指す。
スキルの育成方法 講義を通じてそれまで自明としてきた認識の枠組みを再考し、新たな視座と問いの発見を促す。毎回のコメントペーパーを通じて読解と記述力を基礎づける。口頭発表・ディベート・ディスカッションへの取り組みを通じ、新たな視座のもとで認識を組みたて、他に伝達し合う術を養う。全体を通じ公益的課題への洞察を深める。
授業計画
授業内容事前事後学修内容・所要時間
1イントロダクション—フィールドワーク、民族誌、文化相対主義事前に文化相対主義について調べ、意見をまとめておく(60分)
2人類学から経済を考える I—経済観の拡張:クラ交易事前に自身の持つ「経済」についての考えをまとめておく(60分)
3人類学から経済を考える II—贈与と交換講義レジュメを復習し、自身の「経済」についての考えとの違いをおさえておく(60分)
4人類学から経済を考える III—市場・自然と人間の経済人類にとっての経済を位置づけ、そこから公益的な経済のあり方について考え、プレゼンにまとめる(120分)
5プレゼンテーションとディスカッション—人類にとっての経済と「公益」人類にとっての経済を位置づけ、そこから公益的な経済のあり方について考え、プレゼンにまとめる(120分)
6人類学から政治社会を考える I—様々な社会:首長制・無頭制・分節社会事前に社会のあり方について自分が考えられるだけの可能性を列挙しておく(60分)
7人類学から政治社会を考える II—国家に抗する社会の政治人類学研究なぜ国家が成立したのか、なぜ国家を持たない人々の存在があるのかについて考えを予めまとめておく(60分)
8人類学から政治社会を考える III—ゾミア:国家を持たない社会の世界史近代の社会契約論について調べ、考えをまとめておく(60分)
9ディベートとディスカッション—人類にとっての政治社会と近代社会契約論社会構成のあり方について、グループワークを行い、ディベートの準備をしておく(120分)。
10野生の思考 I—クロード・レヴィ=ストロースと構造人類学事前に構造主義について調べておく(60分)
11野生の思考 II—ヴィヴェイロス・デ・カストロと思考の脱植民地化事前に植民地化について調べておく(60分)
12野生の思考 III—エドゥアルド・コーンと森の思考講義を復習し、期末試験に向け自身の考えをまとめていく(60分)
13まとめ全講義を復習し、期末試験に向け自身の考えをまとめていく(60分)
14期末試験全講義を復習し、期末試験に向け自身の考えをまとめていく(60分)

受講者の事前知識と進度により適宜変更する。

成績評価基準 本授業の成績評価は、プレゼンテーションとディスカッション(20%)、ディベートとディスカッション(20%)期末試験(60%)とする。毎回出席をとり、出席回数が全体の3分の2以上の学生のみを成績評価の対象とする(出席点は評価の対象外)。
前提科目
後継科目
教科書 指定なし。各テーマごとに資料を配付します。
参考書 指定なし。各講義においてその背景をなしている研究書を紹介します。
その他・注意事項

特になし。