科目名 (英語名) |
社会学 【A2】(2018年)
(Sociology) |
担当教員 |
渡辺 暁雄 |
開講時期 |
A2 |
科目ナンバー |
SLA134 |
授業コード |
1352 |
単位 |
2 |
授業概要 |
前半では人と社会との関わりを,「集団」,「組織」,「家族」,「地域」,「相互行為」の視点から考える。また後半ではE・デュルケームやM・ヴェーバー,らの社会学の名著を通して,社会学的想像力・実践力を身につける。 |
到達目標 |
柔軟な頭でもって,人間が生活するリアルな現場として社会を捉える。また社会の一成員として,諸々の社会現象を自分に引き付けて考える「力」を養う。それが本講義のねらい。 |
スキルの育成方法 |
日常的なものから広く地球規模で起きている社会現象を題材に、受講者各人が考え、発信する機会を設け、双方向的な授業になるようにする。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 社会を(再)発見する——社会学における基本姿勢 | [事前]社会学とはいかなる学問か調べる(1時間)|[事後]社会学的想像力を用い日常を観察(1時間) |
2 | 社会学における「集団」「組織」のとらえ方 | [事前]「身近な集団」の特徴を調べる(1時間)|[事後]インフォーマルグループを理解する(1時間) |
3 | 家族——身近な社会集団について考える | [事前]「家族」について調べる(1時間)|[事後] 現代家族を巡る諸問題を調べる(1時間) |
4 | 地域社会と生活構造——現代日本における「ムラ」社会 | [事前]「いなか」に対するイメージを列挙(1時間)|[事後] 地域社会が抱える課題の考察(1時間) |
5 | 地域社会における諸問題——地域社会と都市化 | [事前]「都市」に対するイメージを列挙(1時間)|[事後]都市が抱える課題の考察(1時間) |
6 | 社会的相互行為と日常生活1——相互行為の社会的規則性 | [事前]人との対話が成立する条件を考える(1時間)|[事後]身近な人への「実験」(詳細講義時)(1時間) |
7 | 社会的相互行為と日常生活2——日常生活のドラマトゥルギー | [事前]「役≒キャラ」について考える(1時間)|[事後]人が「役」から逸脱する理由考察(1時間) |
8 | 社会学的に「自殺」を研究してみる1——デュルケーム『自殺論』を通して | [事前]地域により自殺率が異なる理由考察(1時間)|[事後]「自殺の四分類」の理解を深める(1時間) |
9 | 社会学的に「自殺」を研究してみる2—現代社会の自殺傾向について | [事前]自殺をしてはいけない理由を考える(1時間)|[事後]自殺の社会的機能を考察(1時間) |
10 | 犯罪と殺人の社会学 | [事前]犯罪が否定される理由を考える(1時間)|[事後]犯罪や殺人の社会的機能を考察(1時間) |
11 | うわさ・流言・デマの社会学——人はなぜうわさを信じるのか | [事前] 印象に残る「うわさ」を列挙する(1時間)|[事後]人が「うわさ」好む理由の考察(1時間) |
12 | ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』1——神への絶対的帰依から職業労働へ | [事前]カトリックとプロテスタントの違いを調べる(1時間)[事後]「予定説」理解しておく(1時間) |
13 | ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』2——厳格な禁欲主義が限りなき欲望を生み出す | [事前]前回の講義の疑問点を無くしておく(1時間)|[事後]前回を含め全体として把握(1時間) |
14 | 定期試験 | 持込不可 |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
期末試験(持ち込み不可。8割)と,定期的に配布するReaction Paper における理解度(2割)により評価。 |
前提科目 |
特に無し |
後継科目 |
社会調査論 I II,サブカルチャー論ab |
教科書 |
使用しない。随時レジュメを配布。 |
参考書 |
M.ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫.ISBN4-00-342093-4,E.デュルケーム『自殺論』中公文庫.ISBN978-4-12-201256-1 |
その他・注意事項 |
Reaction Paperを用いて,次の講義でフィードバックを行う。なお,授業中における周囲の注意力を散漫にさせる行為(私語・出入室)をする者にはReaction Paperを配付しない(欠席扱い)。
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