計算機を利用した何らかの単純なデータファイル作成作業と違い 動画編集は動画、静止画、画像や文字情報など複数のファイルを組み合わせて 作り出すのが主体となる。
動画編集では複数のファイルを含めた作業単位をプロジェクト といい、それらのどの部分をどう組み合わせるかの情報をファイルに保存する。 そこから視聴する動画を生成する作業が必要でこのことを エクスポートという。
動画ファイルには、映像と音声が独立して格納されている。 映像には映像に相応しい様々な符号化(数値化する)方式があり、音声も同様である。 それぞれを符号化する方式のことをコーデックという。 また、符号化された映像と音声をさらにまとめて1つのファイルに 格納する方式のことをコンテナフォーマットという。
動画編集ソフトなどを用いて作成した動画を、ファイルに エクスポートする場合には
の3つを適切に決める必要がある。またこれらの形式には 特許が絡むことが多く、無料で自由に配布できるような動画ファイルを 作成する場合にはオープンな規格のコーデック/フォーマットを選ぶ 必要がある。
映像/音声の代表的なコーデック、
動画の代表的なコンテナフォーマットを調べよ。
また、そのうちフリーで使えるものを挙げよ。
代表的な編集ソフトウェアは主に3つの領域(ペイン)で構成される。
素材ペイン | プレビューペイン |
タイムライン(トラック)ペイン |
先述のように1つの動画は、別の動画や音楽、静止画など 複数を組み合わせて作成する。そのための素材となるファイル群を この場所で管理する。メニューからインポートしたり、GUIの場合は その場所にドラッグ&ドロップする。
組み立て中の動画を仮再生する。
横方向を時間軸にして複数のトラック(静止画で言うレイヤに相当する)を 管理する。その時間に再生したいものを素材ペインから該当トラックに ドラッグ&ドロップする。静止画など、時間を持たないものは 左右に広げて再生時間を決める。標準では上にある トラックのほうが手前に見える。テロップなどは映像より上の トラックに書き込む。