よく使うメソッド

メソッドとは

あらかじめ決められた(複雑な)処理を行なってくれるものを メソッドという。メソッドはRuby言語にあらかじめ備わっているもの もあるし、(自分を含めた)誰かが作るものもある。

最初のプログラムによく出てきた printf もメソッド のひとつである。メソッドを呼び出すときは

何に対して.どうする(必要な情報)

という形にする(ピリオドに注目)。 「どうする」の部分がメソッド名(たとえば printf)に相当する。「何に対して.」と「必要な情報」は 必要ないメソッドもある。

メソッド名の直後に与える「必要な情報」のことを 引数(ひきすう)という。

基本的メソッド

何かを入力して結果を出力するプログラムを作るために最低限 必要なメソッドを以下に示す。

積算プログラムの復習

accum.rbのプログラムの各行の働きの 説明を付けたのが以下のリストである。

#!/usr/koeki/bin/ruby
# -*- coding: utf-8 -*-

sum = 0                 # sum変数を0とする
while true              # 対応するendまでをひたすら繰り返す
  STDERR.print "足したい数(終了は q): "
  line = gets.chomp     # 数値を入力させ line 変数に代入
  if line == "q" then   # 入力したものが "q" ならば…
    break               # whileループを抜ける
  end                   # ifでの場合分けはここで終わり
  sum += line.to_i      # lineを整数に直したものを sum に加算
  printf("これまでの合計は %d です\n", sum)
end                     # whileに対応するend
printf("合計は %d です\n", sum)

各行にある#記号より後ろの部分がその行で行なっ ている内容の説明文である。あらかじめ予想したものと比べ、個々のメソッドの 役割を再確認しよう。

なお、#記号以降の部分をコメントという。プログラムの 実行に影響を与えないので自由な文を書くことができる。 分かりやすい注釈を入れながらプログラムを作る習慣を付けよう。


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