L.map

詳細は Documentation - Leaflet #Map を熟読のこと。

生成

L.map(IDstring[, MapOptions)

第1引数にはマップを保持させたいHTML要素(おそらく div)につけた id 属性の値(文字列)で、省略可能な第2引数にはマップオプションを与える。

オプション

主要なものを抜粋する。 確認

プロパティ意味既定値
zoomControl ズーム制御をつけるかtrue
closePopupOnClick マップクリックでポップアップを閉じるかfalse
doubleClickZoom (SHIFT+)ダブルクリックでのズーム(アウト)インをするか
(クリックイベント捕捉処理をするときにはfalseにした方がよい場合もある)
true
draggingマウスドラッグでのスクロール可能か true
minZoom最小ズームレベル undefined
maxZoom最大ズームレベル undefined
maxBound 表示可能領域を LatLngBounds オブジェクトで指定する null
inertiaDeceleration タップ/ドラッグスクロールで惰性スクロールの減速速度を 「ピクセル/秒」で指定する null
keyboard 矢印キーや + - キーでのナビゲーションを許可するか true
keyboardPanDelta 矢印キーでの移動量をピクセル値で指定する 80
scrollWheelZoom マウススクロールでのズームを許すか
(ページ内マップの場合は禁止の方がよいこともある)
true

イベント

マップ全体を対象として発生するイベントを示す。

イベント発生時
baselayerchange ベースレイヤが変更されとき
overlayadd レイヤコントロールでオーバーレイが選択されたとき
overlayremove レイヤコントロールでオーバーレイが外されたとき
layeradd マップにレイヤが足されたとき
layerremove マップからレイヤが削除されたとき
zoomlevelschangeズームレベル変更
resizeマップがリサイズされたとき
unloadremoveメソッドでマップが除去されたとき
viewreset ズーム等でマップ再描画が必要になったとき
loadマップが最初にロードされたとき
zoomstartズームレベル変更開始時
zoomズームレベル変更中中随時
zoomendズームレベル変更終了時
movestart地図のスクロール開始時
move地図のスクロール中随時
moveend地図のスクロール終了時
popupopenマップ中のポップアップが開かれたとき
popupcloseマップ中のポップアップが閉じられたとき
autopanstart ポップアップを開くことによる自動パン(ずらし)が始まったとき
tooltipopen地図のスクロール開始時
popupopen 地図中のツールボックスが開かれたとき
popupclose 地図中のツールボックスが閉じられたとき
locationerror geolocationによる位置取得が失敗したとき
locationfound geolocationによる位置取得が成功したとき
clickマップ内がクリックされたとき
dblclickマップ内がダブルクリックされたとき
mousedownマップ内でマウスボタンが押されたとき
mouseupマップ内でマウスボタンが離された
mouseoverマップ内にマウスポインタが入ったとき
mouseoutマップ内からマウスポインタが出たとき
mousemoveマップ内でマウスポインタが動いたとき
contextmenuマップ内で右クリック(モバイルデバイスの場合は長タップ)されたとき
keypress マップにフォーカスがある状態でキーが押されたとき
preclick マップ内での他のクリックイベントに先立って実行したいハンドラを呼ぶためのイベント

メソッド

L.map での主要なメソッドを抜粋する。

レイヤとコントロール共通メソッド

メソッド働き
addControl(Ctrl) マップに、コントロールである Ctrl を追加する。 コントロールには、ズーム制御、アトリビューション表示、レイヤ制御、 スケール表示がある。
removeControl(Ctrl) マップから、コントロールである Ctrl を削除する。
addLayer(Lyr) マップに、レイヤ Lyr を追加する。
removeLayer(Lyr) マップから、レイヤ Lyr を削除する。
haseLayer(Lyr) マップに、レイヤ Lyr が足されていれば true を、いなければ false を返す。
eachLayer(Func[, Context]) マップ上の各レイヤに対して関数 Func を呼ぶ。関数の第1引数にレイヤが渡される。
openPopup(pup) 指定したポップアップ pup を開く。別のポップアップが開いていたら閉じる。
openPopup(Cntnt, latlng[, PuPoptions]) 文字列、またはHTML要素で指定した Cntnt を内容とするポップアップを latlnt の位置に出す。 省略可能な第3引数にはポップアップオプションを指定できる。
closePopup([pup]) 指定したポップアップ pup (省略時は最後に開いたポップアップ) を閉じる。
openTooltip(ttp) 指定したツールチップ(自動吹き出し) ttp を開く。
openTooltip(Cntnt, latlng[, Ttpoptions]) 文字列、またはHTML要素で指定した Cntnt を内容とするポップアップを latlnt の位置に出す。 省略可能な第3引数にはツールチップオプションを指定できる。
closeTooltip([ttp]) 指定したツールチップ ttp を閉じる。

マップ状態変更メソッド

メソッド働き
setView(latlng, z[, zpOpt]) 地図の中心を latlng、ズームレベルを z に設定する。省略可能な第3引数 zpOpt には以下のプロパティが指定できる。
  • animate - true を指定するとズームアニメーションあり false で無しとする。
setZoom(z[, zpOpt]) 地図のズームレベルを z にする。
zoomIn([d]) ズームレベルを d (省略時はマップ生成時の zoomDelta)段階上げる。
zoomOut([d]) ズームレベルを d (省略時はマップ生成時の zoomDelta)段階下げる。
setZoomAround(latlng, z[, zpOpt]) マップ上の latlng のみかけ上の位置を保ったまま ズームレベル z に移行する。
setZoomAround(point, z[, zpOpt]) マップ上の、L.pointで指定したピクセル位置 point のみかけ上の位置を保ったまま ズームレベル z に移行する。
fitBounds(latlngBnd[, fbOpt]) LatLngBounds 形式で指定した latlngBnd 2点を含む位置で最大のズームレベルに(可能なら)設定する。 fbOptzpOpt に加え以下のプロパティが指定できる。
  • paddingTopLeft - L.Point 形式で指定する左上のパディング量
  • paddingBottomRight - 同、右下のパディング量
  • padding - 同、左上と右下のパディング量
  • maxZoom - 最大ズームレベル
flyToBounds(latlngBnd[, fbOpt]) fitBounds() と同様だが空を飛ぶようなアニメーションで設定する。
fitWorld([fbOpt]) 地球全体を含むズームレベルにする。
panTo(latlng[, panOpt]) 指定した場所 latlng に地図をずらす。
flyTo(latlng[, z[, panOpt]]) 指定した場所 latlng (とズームレベルz) に飛ぶようにして地図をずらす。
panBy(offset) L.point 形式で指定したピクセル数 offset だけ地図をずらす。
setMinZoom(z) 地図の最小ズームレベルを z にする。
setMaxZoom(z) 地図の最大ズームレベルを z にする。

geolocation関連メソッド

メソッド働き
locate([locOpt]) 位置情報追跡を開始する。
stopLocate

locOpt には以下のオプションが指定できる。

プロパティ既定値意味
watchBooleanfalse 継続して追跡するか(停めるには map.stopLocate() を使用する)
setViewBooleanfalse 自動的に捕捉した位置に地図を移動するか
maxZoomNumberInfinity setViewtrue の場合の最大ズームレベル
timeoutNumber10000 位置捕捉を諦めて locationerror イベントを発するまでの時間(ミリ秒)
maximumAgeNumber0 キャッシュされた位置情報の有効期限(ミリ秒)
enableHighAccuracyBooleanfalse 高精度捕捉にするか

マップの状態取得メソッド

現在の表示領域の LatLngBounds
メソッド働き
getCenter() 地図の表示中心の LatLng
getZoom()現在のズームレベル値
getBounds()
getPixelBounds() 現在の表示領域の Point 値(ピクセル)
getMinZoom() 地図に設定されている最小ズーム値(無設定なら0)
getMaxZoom() 地図に設定されている最大ズーム値(無設定なら0)
getSize()地図コンテナのサイズ(ピクセル)

その他のメソッド

メソッド働き
addHandler(evName, Func) evName で示されるイベント発生時のハンドラに関数 Func を足す
remove()地図と関連オブジェクトを消失させる