一度作成した文書は、のちのち修正したり、(紙ではない)別のメディア用に 書き直す可能性がある。 最初の文書の作成時の工夫が再利用のしやすさを決定付ける。
文字を範囲指定してフォントなどを変えると統一感がなくなる。 とくに変更が複数箇所に散在するとあとで修正するのが困難になる。 複数箇所の変更が必要なら、その装飾にふさわしい新規スタイルを作成し、 スタイルの持つプロパティでフォントなどを変更する。
画像が大きいと文書ファイルの処理が「重く」なり効率が落ちる。 DPIを計算して必要最低限のピクセル数にしておく。
差し込み時に縮小した画像の縮小前のものや、 Writer以外で作図した図や画像はその編集データを保存しておく。 GIMP2であれば .xcf.bz2 の形で保存しておく。 後で差し込み画像の調整が必要になったとき、 文書内にある縮小後のものを編集すると画質が著しく落ちる。
文書作成に当たって参照したWebのURLや文献は確実に正確に記す。 作成文書を読んだ人(自分を含む)がより詳しい情報を知りたくなった ときに不便であることもあるが、 他の資料にあったものをそのまま無断で借用すると盗作(犯罪)になる。
参考文献は以下の書式を厳密に守る(SIST 02)。書誌要素(項目)の区切りは半角ピリオドを使用する。
参考文献の一覧には一つ章を割く。以下に例を示す。
http://roy.e.koeki-u.ac.jp/~yuuji/2014/bs-b/11/
,
(参照 2014-12-07).Webを参考文献とする場合、検索サイトのURLは載せるのは意味がない。 検索して見付かった先のWebページのURLを記す。また、Wikipediaではなく、 Wikipediaの説明の後半にある参照先サイトから公式の情報を得る。
自分の出身市町村の人口を調べよ。調べたときに参照した Webページを参考文献 SIST 02 形式に則った形で記述せよ。
提出先 | kisob-10a@e.koeki-u.ac.jp |
Subject | 第11回出席 |
本文 | 学籍番号・氏名、調査した市町村とその人口、 参考文献 |
集まれないときも分担作業を進める。 うまく進めるには
が重要である。
最終ゴールとゴールに到達するまでの途中ゴールをうまく設定することが 重要である。たいてい、途中ゴールの必要性に気付かなかったり、 途中ゴールの設定がうまく行かず失敗する。
たとえば、「文書を完成させる」という目標を立てるだけでは 何も進まない。その中には「下調べ」、「段落の組みたてを考える」、 「(Writerでの)段落の表現方法を覚える」など、様々な段階の小目標の達成が 不可欠である。
最終目標を完遂するためには、
という手順で、手軽にできる小さな仕事に分割する。「種類の異なる」 というところが重要で、例えば「文書を書く」という目標を、 「1章を書く」、「2章を書く」、「3章を書く」、... と分割するのでは全く仕事の種類の違いを分析できていない。 「下調べ」、「同様の文書を調査する」、「題材選択」、「段落の組み立て」、 「作図」... のように具体性を持った複数の仕事に分割する。
以上のように計画を分割して出てきたタスクを先送りにせず1つずつこなす。 時間がかかりそうなことはさらに分割して進める。
作業をしたら必ず記録を付ける。
一つの計画を完遂するには、どれだけのペースで作業を進める力が あるのかを把握する必要がある。 いつどのタスクをやろうとしてどれだけ時間を確保して 実質どれだけ進められたかを記録するのが大切だが
「やろうと思ったが進まなかった」
こともしっかり記録することが重要で、作業が進まなかった理由も書き、 次回どのようにすれば捗るか考える。
また、記録の最後には次回にどのタスクから着手するかを書く。 できるだけ単純で簡単な作業がよい。
作業は必ずメンバーに報告する。報告にはSNSを利用する。 SNSにグループ専用の板を作成し、そこに進捗報告を投稿する。
グループリーダーは以下の手順でグループ専用の板を作成する。
用途 | グループに相応しいものを考えて入れる |
コミュニティカテゴリ | レポート作成用(相互に参照可能) |
タイトル | グループ名が分かる名前にする |
コメント書き込み通知 | 「管理者に通知」 |
序文 | 担当テーマの分かる1、2行の分かりやすい文 |
作業に当たる日は以下の報告を2通書き込む。
作業開始のタイミングにその日の作業の予定を グループ板に記す。書式は以下のとおり。
作業が一段落したとき(または日付けが変わりそうになる前) に進捗報告をグループ板に記す。以下の書式で書く。
以上の項目は必ずすべての項目に何かしら書くようにする。
前回からの以下の修正のうち不十分なものに手を付けてできるだけ
完成に近づける。ファイル名は
c114xxx-master.pdf
とする。
提出先 | kisob-10r@e.koeki-u.ac.jp |
Subject | 10回目 |
本文 |
|
締切 | 次回講義の前日 |
今回もPDFファイルの提出である。修正不十分のものは再提出とする。
本日から次回講義までの間で、 書式に不備のない進捗報告(予定報告+結果報告)を 2日連続で出した場合は2日連続1組につき 「1ストライクキャンセル券」を1枚進呈する。4日連続のときは2枚だが、 3日連続の場合は1枚のみで1日分がカウントされなくなるので注意する。 1日おきだと全くカウントされないことになる。 次回講義のときに「2日連続」が何組あるか自己申告すること。
yuuji@e.koeki-u.ac.jp