PDF - Portable Document Format - は、アドビシステムズ社の 開発した文書交換用フォーマット。特定の環境に依存せずに同一の 見栄えを無料で提供できるという目的の書式で実際に広く用いられた ものとしては最も初期から普及したものであり、自治体や公共機関などでの 文書配布の代表的なフォーマットとして利用されている。
PDF登場以前に広く使える文書形式として認められていたのは PostScriptである。これは印刷形式の標準として現在も利用されている。 PostScriptに変換するソフトウェア、PostScriptを様々なデバイス出力に 変換するソフトウェアは多くのシステムに備わっているため、プリンター 環境をPostScriptで揃えておくと利用の幅が拡がる。
Adobeの純正ソフトウェア Adobe Reader を用いるのが基本だが、現在では様々な代替ソフトウェアがあり より高速な閲覧が可能になっている。
生成したdvi文書ファイルをdvipdfmx
コマンドで
PDFに変換できる。
dvipdfmx foo.dvi
で、foo.pdf
が生成できる。
Sun PDF Import Extension を組み込んだ状態で
メニュー:ファイル → PDFとしてエクスポート
で書き込むとPDF作成できる。この際に「ハイブリッドファイルの作成」 を選択しておくと、OpenOffice.orgで再修正可能なPDFファイルが 生成できる。
Firefoxで「メニュー:ファイル → 印刷」を選び 「ファイルに出力」を選ぶとPDFかPostScript形式が選べる。
フォント情報などが失われることがある。
ODF - Open Document Format - は、最初からソフトウェアに依存しない 文書の保存形式を公共規格として定めることを目指して策定された。 元々XMLに基づいた形式であるOpenOffice.orgの文書保存形式をベースとして 決定された。OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards; 構造化情報標準促進協会)とISO/IECの標準機格と なり、現在では自治体や公共機関などの配布用 フォーマットとしての普及が進んでいる。
yuuji@e.koeki-u.ac.jp