構造化文書とスタイル

文書の構造

Structure of Document
図: 文書の構造

意味ある情報を伝える文書は、ただ文字や形が並んでいるだけというわけではなく 部分部分が意味的な役割を持っている。

たとえば、文書の先頭に目立つように大きく書かれたものは 文書全体の内容を表す名前、つまりタイトルとしての役割を持つ。 そのほか、主な役割としては以下のようなものがある。

見出し 段落の集まりが伝える内容を端的に表す言葉
箇条書き列挙できるものをまとめる
同じ項目が複数並ぶものを2次元形式で表す
視覚的に概念を表す
相互参照文書の2つの点を結び付ける

構造とスタイル

文書のスタイルは見栄えを飾るものではなく、 構造を視覚的に表現するものである。

読みやすくなる工夫が施された文書には体裁(スタイル)がある。 たとえば以下の2つは、いずれも見出しと本文で構成される文書を 異なる体裁で表したものである。

桃太郎の誕生

むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

桃太郎の誕生

むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

2つの例はいずれも「桃太郎の誕生」の部分と後続する文章の部分が 違う働きを持つものであることが見栄えから見て取れる。

「桃太郎の誕生」という見栄えの異なる2つの例は、いずれも 「見出し」であることを伝えている。

Writerにおけるスタイル設定

Writerでは、「スタイル」メニューによって文中の構造と見栄えを 結び付ける。

Style Icon

各スタイルの見栄えは予め定義されているが、 定義されたものを変更することができる。そのためには、 該当するスタイルのところで右クリックし「段落スタイルの編集」を選ぶ。

練習問題

  1. Writerを起動し、 上記の桃太郎の文例を「見出し1」と「本文」で作成せよ。

  2. 夏休みにあった3つ以上のできごとを「見出し1」と「本文」の 構成で文書作成せよ。

  3. 「段落スタイルの編集」を利用し、以下のように見栄えを変更せよ。

  4. 2の文書の先頭に「タイトル」、「署名」を入れて 題目付の文書とせよ。

本日の課題

問題

自分が詳しく知っている分野の専門的な用語を1つ選び、 初心者でも分かるような説明文書を「見出し」と「本文」の繰り返しで作成せよ。 ただし、その用語を説明するための基本となる重要な用語を2つ以上選び それを前提知識として理解できるように説明せよ。つまり、3つ以上の 用語説明の文書となる。

提出方法

宛先kisob-02r@e.koeki-u.ac.jp
本文今回習ったことの要点
締切金曜23時

用語集文書はsnsの「第二回課題」に投稿すること。 レポートアドレスには要点を記した文章を記述して送信する。

作成ファイル(SNSへ)学籍番号-terminology.pdf
yuuji@e.koeki-u.ac.jp