クラスとは

これまでの知識の範囲で利用してきた「値」には以下の種類があった。

それぞれ役割の違うこれらの分類を Ruby では クラス と呼ぶ。正確なクラス名で上記の分類を書き直すと、

のようになる。

「クラス」は、単に何かの値を表すだけではなく、それらの種類の値がどん な処理をされるべきか(するべきか)といった手順をまとめて保持しているもので ある。たとえば、Arrayクラスは、配列を保持するものである。と同時に配列を 処理するためのメソッドがいくつも定義されたものである。配列処理メソッドの回で示したいくつ かのメソッドは、全て Array クラスに定義されているメソッドである。

「クラス」には「何かの値」と「それに対して行なういくつかの処理 (メソッド)が定義されている。ひとつのクラスに属する値を作ったら、 そのクラスに属するメソッドが自動的に使えるようになる。Rubyには Array, Hash, Stringをはじめとして多種多様なクラスが用意されている。 それらのクラスの使い方を徐々に覚えていき、最終的にはクラスを自分で設計で きるようになるのが残された道となる。今回はStringクラスを 選んで集中的にクラスの使い方を覚えていこう。文字列処理が自在にできると Webページの自動生成、メイルの自動処理など日常的なデータ処理の可能性が 飛躍的に向上する。メソッドの使い方をよく理解して、実際に役立てていこう。


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