テキスト関連の特性をいくつか示す。
ブロック内のテキストの最初の行の字下げ幅を指定する。 指定できる値は以下のどれか。
固定幅で長さ を指定する。
包含ブロック幅に対するパーセンテージで 字下げ幅を指定する。
CSSで、
p {text-indent: 1em;}
とすると全てのp要素が先頭行に 1em 文の字下げを持つようになる。 ただし、現実的にはulなどの箇条書きに続けた段落は新規段落でなく 字下げしない方がよいことが多い。このようなときは 新規の段落になりそうな隣接要素関係で字下げを設定するとよい。 たとえば、
h1+p, h2+p, h3+p, p+p, p.new {text-indent: 1em;}
とすると、h1、h2、h3、またはp要素の直後にくるp要素と、 明示的にclass名としてnewを指定したp要素の text-indent を 1em に設定している。
テキストの行揃えを指定する。
左揃え
右揃え
中央揃え
両端揃え
tableに用いるtd要素(セル)に対しては以下の特性値も有効である。
同一列にあるセル内の文字列を、指定した文字列 の位置が揃うように配置する。典型的用途としては小数点のある 数値を同一列にしたいとき、
td {text-align: "."}
としておくことで、
<table> <tr><th>商品</th><th>伸び率</th></tr> <tr><td>んめちゃ棒</td><td>50.30</td></tr> <tr><td>きなこもち棒</td><td>150.25</td></tr> </table>
商品 | 伸び率 |
---|---|
んめちゃ棒 | 50.30 |
きなこもち棒 | 150.25 |
現状ではFirefox/Operaともに揃わない(上の表が揃っているとすれば インチキをしたため)。
テキストに付加される装飾を決定する。
none
装飾なし
underline
下線を引く
overline
上線を引く
line-through
取消線(中央線)を引く
blink
点滅させる。ただし、サポートされない場合もありうる。
字間スペースを指定する。指定できる特性値は以下のいずれか。
フォントに即した通常の間隔を用いる。
normalによる通常の間隔に加えて、指定した 長さのスペースを追加する。 負の値でもよい。ユーザエージェントによっては 正確に反映されないこともありうる。
単語間スペースを指定する。
フォントに即した通常の間隔を用いる。
normalによる通常の間隔に加えて、指定した 長さのスペースを追加する。 負の値でもよい。ユーザエージェントによっては 正確に反映されないこともありうる。
大文字小文字の変換を指定する。日本語には無関係。
各単語の先頭1字を大文字化する。
全ての英字を大文字化する。
全ての英字を小文字化する。
変換しない。
要素内の空白文字(スペース=0x20や、タブ文字=0x08、改行=0x0a)を どう扱うかを指定する。
通常の処理。複数の空白を連続して入れても1つに縮訳される。 現在の行がブロックの幅を満たしたら、自動的に改行される。 ソース内の改行文字は出力先での改行とはならない。 出力先での改行を強制的に支持する場合はbr要素等を利用する。
pre要素と同じように、 ソースにある 空白をそのまま 出力する。 改行もソースと同じ位置で出力される。 この説明段落がpre特性値の例である。
normalと同様空白文字は縮訳して出力。ただし
改行文字は 原則として 出力しない。
ただしbr要素などで明示的に指定した場合を除く。
この説明段落がnowrap特性値の例である。