プログラムと説明書など、複数のファイルをひとつのファイルにまとめてお
くと、もらう側の人が作業しやすい。gtar
コマンドを使うと
これが可能となる。
まず、まとめたいファイルをひとつのディレクトリにいれておこう。
強制ではないが、ファイルをもらう立場にたった場合、開いたときにひと
つのディレクトリにまとまっていたほうがやりやすい。ここでは、
dist
というディレクトリを作り、そこにまとめたいファ
イルをコピーする例を挙げる。
% mkdir dist % cp file1 file2 file3 ... filen dist
gtar
コマンドでアーカイブファイルにする
dist
ディレクトリにあるもの全てを
ひとつのファイルにまとめて圧縮する。
% gtar vzcf dist.tar.gz dist
ここで、vzcf
はgtar
に与えるオプション
でそれぞれ
v
- 作業過程を表示
z
- 圧縮する(gz)
c
- アーカイブファイルを作る
f
- 次の引数をアーカイブファイル名とする
という意味を持っている。dist.tar.gz
ができ上がるアー
カイブファイルで、このなかに、次の引数で指定したファイルやディレク
トリが全て詰めこまれることになる。それが dist
であり、
これはディレクトリ名なのでその中に入っているファイルが全てまとめら
れる。まとめられたファイルは消されるわけではなくその場に残る。
今作った なんとか.tar.gz
ファイルを
Webディレクトリの ~/public_html
に移動する。
% mv dist.tar.gz ~/public_html
*.tar.gz
になった形式のファイルから中味を取りだすときに
はgtar
コマンドに別のオプション(x)を与える。たとえば
以下のようにする。
% gtar vzxf dist.tar.gz
gtar
に与えたvzxf
のうち、x
は
x
- アーカイブファイルから取り出す
という働きを持つ。作るときは c (create)、取り出すときは x (eXtract) を付けることになる。
解説ページの例にあったようなロゴは、 GIMPを使うと簡単に 作成することができるので積極的に利用すると良い。
GIMPを起動する前に、様々な英語フォント(書体)を追加しておく。
これは必須ではないが、ロゴを作る場合は標準フォントだけだと、
大きな文字をなめらかに作ることができず、さらに種類も少なくてさみし
い。フォントの追加は addfont
コマンドを使う(101/102教
室の場合)。
% addfont
ただし、フォントを追加すると不安定になるので強制終了する方法も 良くおぼえておくこと(後述)。ロゴを作らない(画像処理だけやる)ときは フォントの追加はしない方が良い。
KTermからgimp
コマンドを、バックグラウンドで起動す
る。
% gimp &
& を付けないと、GIMPを終了するまでそのKTermで継続作業できなくなる。
起動したGIMPの「道具箱」ウィンドウ、または任意の画像ウィンドウ で右クリックして
ファイル(F) → 終了
の順に選ぶと終了する。
フォントをたくさん追加した状態で巨大なロゴを作っていると
フォントの供給が間に合わずGIMPが無反応になって固まることがある。
この場合はGIMPを起動したKTermからkill
コマンドを利用して、GIMPを強制終了させる。
% kill -9 %gimp
これでもだめならGIMPのどれかのウィンドウの枠にある左上ボタンを クリックし、「Destroy」を選択する。これは少し危険な操作なのでエディ タで作成しているファイルは全て保存してからDestroyすること。なお、 固まったままのGIMPを放置するとシステムの負荷が高くなり、迷惑をかけ るので必ず対処すること。
GIMPの道具箱ウィンドウで「拡張(X) → Script-Fu → ロゴ」と選ぶ とロゴを作成するウィンドウが現れる。このウィンドウで「フォント」ボ タンをクリックしてフォントを選択する。このときに出てくる フォント選択ウィンドウでは、きれいなフォントを出すために以下の操作 をする。
freefont
を選択する
これで大きな文字が滑らかに出るフォントだけが候補に残る。
日本語は滑らかに出せるフォントが(101教室の場合) 4種類しかない。
ricoh, kochi, aqua, yoz
を選択するfreefont
が選ばれていたら解除する)
英字のときと同様大きな文字が滑らかに出るフォントだけが候 補に残る。
フォント選択ウィンドウの下部の「プレビュー」枠に 適当な文字をいれておくと、選択しようとしているフォントがどのような 文字の形を持つものか確認することができる。
その他、 「GIMPの使い方」というキーワードでgoogle検索するとたくさん 参考となるページが出てくるのでこれを読めばほとんどの説明は得られるだろう。
1年の授業の「Webページ作成の基礎」と、 今回のサンプルページのソースを参考に すること。
また、Webページはホームディレクトリの public_html
ディレクトリ内に置く。c103xyz というユーザが
~/public_html/foo.html
を作ると、
http://roy/~c103xyz/foo.html
というURLでアクセスできる。
作成した画像ファイルも ~/public_html/
以下に
置けば良い。別の場所に作ったファイルを移動するには mv コマンドを使う。
irsv% mv foo.jpg ~/public_html