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(3) 電子メール[2]-携帯メールへの自動転送・添付ファイル

[1]パスワードの変更(mew)

今回はメールのパスワードを変更する。ログインパスワードと同一のパスワードを用いると、ログインパスワードが破られた時点でメールがすべて読まれてしまうため望ましくない。ログインパスワードとは異なる10文字以上のパスワードに変更しよう。

下記のページをよく読んだ上で変更を実施する。

パスワード管理について

パスワードに関する注意

パスワード変更方法(mew)

  • mew(電子メール)のパスワード:royにログイン後、apoppasswd[Enter]。変更後のパスワードを2回入力する。2回の入力内容が一致すれば変更完了。

[2]メールへの署名の追加

通常の郵便では誰が送信をしたのかを明記する。電子メールも本文の末尾に送信者の氏名や所属、連絡先を記した署名をつけるのが一般的である。親しい友人同士のメールであれば不要だが、就職活動等で署名をつけていない場合は常識を疑われるので注意しよう。

署名をつけるために毎回名前や連絡先などを書くのでは面倒である。mewでは事前に署名を記述した.signatureという名称のファイルを作成しておき、メールの末尾にこのファイルに記載された署名を追加するという方式を取る。

.signatureファイルの作成方法

  • emacsで作成するので、まずTeraTermでRoyに接続する
  • emacs -nw[Enter]でemacsを起動
  • Ctrl+x Ctrl+fと入力(ファイルの新規作成コマンド)。
  • ミニバッファにFind file: ~/と表示される。ここに作成をしたいファイル名.signatureを入力し[Enter]。これにより.signatureという名称のファイルが新規作成される。

下部のミニバッファにFind Fileと表示される。

ファイル名を入力しEnter

  • 署名内容を記述する
  • 作成した内容を保存するためにはCtrl+x Ctrl+sを押す。
  • なお、Ctrl+x Ctrl+fは新規作成·ファイルオープンの2つの機能を持つ。既に作成した.signatureがあり、もう一度ファイルを開いて編集をしたい場合もCtrl+x Ctrl+fで.signatureを指定すればよい。

署名に記載する情報

  • 本文と署名の境界線:本文との区別をするために境界線をつけるが、派手になり過ぎないようにする
  • 氏名:必須
  • 所属:必須
  • 住所:通常は職場の住所を記載する。学生の場合大学の住所とするか、記載しない(自宅の住所は書かない方が無難)
  • 電話番号:職場の電話番号を記載。自宅の番号や携帯電話の番号をむやみは教えない方が良いので書くか書かないかは各自で判断
  • FAX番号:同上
  • メールアドレス:必須

署名作成例

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
神田直弥
東北公益文科大学 学生
998-8580 山形県酒田市飯森山3-5-1
naoya@e.koeki-u.ac.jp
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
===================================
神田直弥
東北公益文科大学 1年生
naoya@e.koeki-u.ac.jp
===================================

署名のメールへの追加方法

  • 署名の追加:メール作成画面において、Ctrl+c Ctrl+iと入力すると本文の末尾に署名が追加される。

[3]練習1

身近な人とメールアドレスを交換しメールを送りあう。メールには昨日の出来事を記載する。必ず署名をつけてメールを送信する。

[4]携帯メールへの自動転送

大学で付与したアドレスに届いた電子メールを、携帯電話のメールや自宅で使用するプロバイダのメールに転送することができる。携帯電話のメールに転送しておけば、授業に関する様々な連絡をリアルタイムで受け取ることができ、メールの確認忘れや確認遅れによって生じる不利益を回避することができる。

royの各自のホームディレクトリには.qmailという電子メールの設定ファイルがある。このファイルの内容を書き換えることでメールの転送が可能になる。

ホームディレクトリ

royに割り当てられたユーザごとのディレクトリ(フォルダ)のうち、最上位の階層をホームディレクトリと呼ぶ。ホームディレクトリ内に自分で自由にディレクトリ(フォルダ)を作成することができる。ただし、ディレクトリの新規作成を行うのは2年生以降であるため、今は良くわからなくても構わない。

.qmailファイルの開き方

emacsで.qmailを開く。emacsでCtrl+x Ctrl+fと入力すると、下部のミニバッファにFile:~/と表示される。ここでFile:~/.qmailと入力し、[Enter]。この際ファイル名の先頭のドットを忘れないこと。ファイルを開くと、最初は以下のように書かれているはずである。

./maildir/

これは自分宛のメールが届いたらmewのメールボックスに配送せよという意味である。メールを転送したい場合は、ここに転送先のメールアドレスを追加すればよい。./maildir/を削除すると、mewのメールボックスにメールを配送しなくなる。授業を進行する上で支障をきたす可能性があるので、./maildir/は削除しないこと。

メール転送設定

例えば、abc_def-gh@keitai.ne.jpという携帯電話のメールに転送したい場合は以下のようにアドレスを記述する。先頭に&をつける。

./maildir/
&abc_def-gh@keitai.ne.jp

さらに、pc-mail@isp.ne.jpというアドレスにも転送したい場合は、改行して記述する。先頭に&をつける。

./maildir/
&abc_def-gh@keitai.ne.jp
&pc-mail@isp.ne.jp

同様に記述することで、さらに多くのメールアドレスに転送をすることもできる。最後にCtrl+x Ctrl+sで保存をすれば、次回からは受信したメールが自動的に転送される。

[5]練習2

練習1で送ったメールに返信する。相手からの返信が携帯電話に転送されてくることを確認する。

[6]メールの整理方法

不要なメールの削除

  • メール一覧で不要なメールを選びdとタイプ
  • すると下の図のようにメールの横にDのマークがつく
  • xをタイプすると削除される。複数のマークをつけてからxをタイプすると、一度に沢山のメールを削除することができる
  • 間違えてDマークをつけた場合はuをタイプするとマークが消える

メールの削除方法

メールのフォルダへの移動

携帯のメールでも、大学の友人からのメールや、バイト先の友人からのメール、高校の友人からのメール、家族からのメールなどをフォルダに分けて保存することがあるが、Mewでも同様にメールをフォルダに分けて保存することができる。現状では、受信したメールは全てinboxというフォルダに保存される。自分で自由にフォルダを作成し、そのフォルダに移動することができる。

  • 移動したいメールを選びoとタイプすると移動先がたずねられる

メールの削除方法

  • 移動したい先のフォルダ名を入力し[Enter]。既存のフォルダの場合にはそのフォルダが指定されたことになる。存在しないフォルダの場合は、その名前のフォルダが新規作成される。
  • 作成したフォルダ名を忘れた場合:oの後にフォルダ名を入力するかわりにスペースキーを押すと、フォルダ名の一覧が表示される(下図)。該当するフォルダ名を入力し[Enter]を押す。

フォルダのリスト表示

  • すると下の図のように移動したいメールの横にoのマークがつく。
  • 移動先のフォルダを選択するとメールの先頭にoマークがつく
  • 間違えてoマークをつけた場合はuでマークが消える。
  • xをタイプすると移動が完了する。複数のマークをつけてからxをタイプすることで一度に複数のメールの移動が可能。
  • 作成したフォルダへの移動:gをタイプするとミニバッファにFolder name:+と表示されるので移動したいフォルダ名を入力し[Enter]。フォルダ名を忘れた場合にはスペースキーを押すと既存のフォルダ一覧を見ることができる。もとに戻る場合は、gを押してFolder name:+でinbox[Enter]

[7]書きかけのメールの保存・再編集

メールのフォルダへの移動方法がわかると、書きかけのメールを保存して、再度編集することが出来るようになる。書きかけで保存をしたメールはdraftという名称のフォルダに保存されているので、draftに移動してから再編集を行う。

書きかけのメールの保存

  • Ctrl+x Ctrl+s:保存
  • Ctrl+x k[Enter]:メール一覧画面に戻る

書きかけのメール再編集

  • g draft[Enter]:ドラフトフォルダへの移動
  • 続きを書きたいメールを選択してE:再編集

[8]メールのマナー

大学で使うメールは、原則として大学アドレスから送信する
携帯電話やYahoo、Gmailなどのフリーメールは誰が送信しているかわからない。また、設定により、こちらから返信をしても受信できない場合がある。できる限り大学アドレスを使用する。
わかりやすい件名(Subject)を使用する
一日に何十通もメールが届く人の場合、Subjectを見て重要なものや優先度の高いものを選び確認している。内容がわかりにくいSubject(例:この間の件)や、迷惑メールと勘違いされるSubject(例:私の夢、よく考えてみてください)は読まない場合も多い。また、メールソフトが自動的に削除する可能性もある。
機種依存文字は使用しない
例えば①、②、③はMacintoshでは(月)、(火)、(水)と表示される。相手が読むことができるメールを送る。機種依存文字の例を示す。
  • 半角カタカナ ア、イ、ウ、エ、オ、…、
  • ローマ数字 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、…
  • 丸付き数字 ①、②、③、④、…
  • 省略文字 ㍍、℡、〒、…
会社のアドレスは公用の可能性がある
社内で第三者がチェックしている可能性がある。他者に見られる可能性を考慮し、私的な内容は避ける。
誤解を招く表現・不快にさせる表現を避ける
相手を尊重し不快にさせるような表現になっていないか、わかりづらい表現でないか、多義に取れる表現になっていないかを送信前にチェックする。
添付ファイルを送る際は容量やファイル形式に注意
一般的でないソフトをで作成したファイルは開けない可能性がある。送信前に確認すると良い。また、容量が大きいファイルは受信できない可能性もある。ファイルを添付する際の容量は1~2MB程度とし、それ以上になる場合には「宅ファイル便」などのファイル転送サービスを活用すると良い。また添付するファイルの数が多い場合は、アーカイブをして1つにまとめると良い。
不要な情報は省き、簡潔に書く。
長いと読みづらい。できる限り簡潔に書こう。
相手によって文体を変える
友人に送る場合と、教職員に送る場合、企業の方に送る場合では、当然文体は変化する。相手の立場を考え、失礼にならないよう配慮する。
はがき等同程度のセキュリティであることを理解する
電子メールは、通信過程において第三者が内容を盗み見ることができる。クレジットカードの番号やパスワードなどの機密情報の記載は避ける。
知らないアドレスからのメールにはむやみに返信しない
広告メールの場合がある。返信をすると、その後大量にメールを送りつけてこられる場合がある。受信したメールにURLが記載されている場合、そのURLをクリックしてWebページを閲覧すると誰が閲覧したのかわかる場合があり、その後広告メールが大量に届く場合がある。URLを安易にクリックしない。
ウィルスに感染したメールを送らないよう、ウィルスチェックを行う。
パソコンにはウィルス対策ソフトをインストールしておく。
信頼できない添付ファイルは開かない
ウィルスに感染している可能性がある。知らない人から届いたメールに添付されているファイルは開かない。

[9]出席課題

  • To:課題提出用メールアドレス
  • Subject:literacy03
  • 本文:友人にメールを送る場合やLINE等と比較して、教職員や地域の方々にメールを送る際に気をつけなければならないことは何か。今日の授業の内容を踏まえて自分なりにまとめなさい。
  • メールには必ず署名をつけて送ること