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(4) 10/15の授業内容:表計算[4]-数学関数と絶対参照
[1]関数への導入
A | B | |
1 | 100 | |
2 | 200 | |
3 | 300 | |
4 |
上記のようなケースを想定し、A4にA1からA3の合計を求めてみる。この場合、これまでに学んできた方法では以下の2種類があった。
- 数値を直接入力:=100+200+300
- セル参照:=A1+A2+A3
3つの数の足し算を行うのであれば、数値を直接入力しても、セル参照で式を書いてもかまわない。しかし、A1からA1000までの1000個の合計を求めようとする場合、これらいずれの方法でもきわめて手順が多くなり面倒である。
エクセルを初めとする表計算ソフトには関数という機能が用意されており、これを用いることでもっと簡単に計算を行うことができる。
[2]関数(1) sum
A | B | |
1 | 100 | |
2 | 200 | |
3 | 300 | |
4 |
合計を求める関数はsumである。A4のセルに次のように入力する(入力する代わりにマウスでクリックして選択することもできる)。sumの後ろの(A1:A3)は合計を求める範囲である。ここで、左側のA1が始点、右側のA3が終点をあらわす。以下の式により、A1からA3までの3つのセルの合計を求めよという指示になる。
=sum(A1:A3)
Enterを押すと、計算が行われ結果の600が表示される。
[3]関数(2) average
A | B | |
1 | 100 | |
2 | 200 | |
3 | 300 | |
4 |
averageは平均値を求める関数である。A4のセルに次のように入力する(入力する代わりにマウスでクリックして選択することもできる)。averageの後ろの(A1:A3)は平均を求める範囲である。ここで、左側のA1が始点、右側のA3が終点をあらわす。以下の式により、A1からA3までの3つのセルの平均を求めよという指示になる。
=average(A1:A3)
Enterを押すと、計算が行われ結果の200が表示される。
[4]関数(3) max、min
A | B | |
1 | 100 | |
2 | 200 | |
3 | 300 | |
4 | ||
5 |
maxは指定した範囲内にある最大値を求める関数、minは指定した範囲にある最小値を求める関数である。A4、A5のセルにそれぞれ次のように入力する(入力する代わりにマウスでクリックして選択することもできる)。max、minの後ろの()が最大値および最小値を求める範囲である。
=max(A1:A3)
=min(A1:A3)
Enterを押すと、計算が行われ、maxの方が300、minの方が100が表示される。
[5]関数(4) count、counta、countblank
A | B | C | |
1 | 100 | ○ | YES |
2 | 200 | ○ | |
3 | 300 | ○ | YES |
4 |
- count:数字が入力されたセルの数を数える関数
- counta:空白以外のセルの数を数える関数
- countblank:空白のセルの数を数える関数
まずはcountを使ってみよう。A4のセルに次のように入力する(入力する代わりにマウスでクリックして選択することもできる)。countの後ろの(A1:A3)は検索対象となる範囲である。ここで、左側のA1が始点、右側のA3が終点をあらわす。以下の式により、A1からA3までの3つのセルの中で数字が入力されたセルの数の数を数えよという指示になる。
=count(A1:A3)
Enterを押すと、検索が行われ結果の3が表示される。
countaについてはB4のセルに次のように入力する(入力する代わりにマウスでクリックして選択することもできる)。countaの後ろの(B1:B3)は検索対象となる範囲である。ここで、左側のB1が始点、右側のB3が終点をあらわす。以下の式により、B1からB3までの3つのセルの中で空白以外のセルの数の数を数えよという指示になる。
=counta(B1:B3)
Enterを押すと、検索が行われ結果の3が表示される。
countblankについても同様である。countblankの後ろの(C1:C3)は検索対象となる範囲である。ここで、左側のC1が始点、右側のC3が終点をあらわす。以下の式により、C1からC3までの3つのセルの中で空白のセルの数の数を数えよという指示になる。
=countblank(C1:C3)
Enterを押すと、検索が行われ結果の1が表示される。
[6]関数(5) countif
A | B | |
1 | 100 | ○ |
2 | 100 | × |
3 | 300 | ○ |
4 |
countifは範囲内にある、指定した数字や文字の数を数える関数である。検索をするのが数字の場合と文字列の場合で若干指定方法が変わるので、両方とも確認してみよう。
まずA4のセルに、A1からA3にある100の数を数えてみる。この場合、A4のセルに次のように入力する。countifの後ろのA1:A3が検索範囲、その後ろの100が検索する数字である。
=countif(A1:A3,100)
Enterを押すと、検索が行われ結果の2が表示される。
次に、B1からB3にある○の数を数えてみる。範囲指定方法は数字の場合と同じだが、検索をするのが文字列の場合は、○を""でくくる必要がある。""を付けないとエラーになってしまう。
=countif(B1:B3,"○")
Enterを押すと、検索が行われ結果の2が表示される。
[7]今日のファイル
本日もエクセルファイルをダウンロードして作業を行ってみる。本日のテーマは上記で説明した関数についてである。 以下のハイパーリンクをクリックするとファイルを「開く」か「保存」するかたずねられる。「保存」を選びzドライブに保存しよう。ファイル名は特に変更しなくて良い。
- Excelで作業をする場合:zドライブを開き、保存したファイルをダブルクリック。
- Calcで作業をする場合:OpenOffice Calcを起動し、「ファイル」の「開く」からzドライブ内のexcel-4.xlsを開く。
ファイルを開くと、6枚のシートがある。最初の4枚が学習用シートで、次の1枚が復習問題のシートである。順番に作業を進め、復習問題に挑戦しよう。余力がある人は最後のワークシートにある発展問題にも挑戦してみよう。
[8]出席課題
以下の項目についてメール本文に記載し、今日のファイルを添付して送る。
- 理解できたかどうか(難しかったものがあれば、どれが難しかったか)
- その他感想
- 提出先:課題提出用メールアドレス
- メールの件名(Subject):literacy4
- 提出期限:授業終了時
- 電子メールの使い方に自信がない場合:Mewの主要コマンドについてを確認しよう
宿題について
宿題のワークシートについて次週の授業開始前までに実施しておくこと。「宿題」のワークシートのみを「学籍番号-excel4.xls」という名称で保存し、メールに添付して提出する。
「宿題」のワークシートのみを保存するためには、ワークシートの「宿題」タブを右クリックし、「移動またはコピー」を選択する。出てきたダイアログで、「コピーを作成する」にチェックを入れ、移動先ブック名を「新しいブック」にしてOKすると、ワークシートの複製が新規エクセルファイルとして作成されるので、名前を付けて保存すればよい。
- 提出先:課題提出用メールアドレス
- メールの件名(Subject):エクセル第4回宿題
- 提出期限:次回授業開始時まで