(07-40) 製造業のA社では、製品の組立てに必要な部品を購買している。A社では、自社の 仕入金額全体に占める割合が大きい部品を、重点的に在庫管理を行う対象として 選びたい。このとき利用する図表として、適切なものはどれか。 ア ガントチャート イ 管理図 ウ 特性要因図 エ パレート図 解答:エ パレート図は、値の大きい順に分析対象の項目を並べた棒グラフと、累積構成比 を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフで、分析対象の中から 重要である要素(割合が大きいもの)を明らかにするために用いる。 したがって解答はエ。 ---------------------------------------------------------------------------- 07-41 新規システムの開発に当たって、初期投資額は2,400万円、稼働後の効果額は100 万円/月、システム運用費は20万円/月、年間のシステム保守費は初期投資額の 15%のとき、投資額を回収する為の回収期間は何年か。ここで、金利コストなど は考慮しないものとする。 ア 2 イ 2.5 ウ 2.9 エ 4 解答:エ 新規システムが稼働したときの効果額の累計が、初期投資額+運用費+保守費の 累計を上回る期間を求める。 1、各金額を年単位に換算。   ○効果額    100万円*12月=1200万円   ○システム運用費    20万円*12月=240万円   ○システム保守費    2400万円×15%=360万円 2、効果額の累計と費用の累計が一致する回収期間を n として方程式にする。  初期投資額+運用費+保守費=効果額  2400+240n+360n = 1200n  600n = 2400  n = 4 よって回収期間は4年である。 ---------------------------------------------------------------------------- 07-42 図のアローダイアグラムにおいて、作業Bが3日遅れて完了した。全体の遅れを1 日にするためには、どの作業を何日短縮すればよいか。 ア 作業Cを1日短縮する。 イ 作業Dを1日短縮する。 ウ 作業Eを1日短縮する。 エ どの作業も短縮する必要はない。 解答:ウ 作業Bが3日遅れたことを考慮し、クリティカルパス(最長経路)を計算する。  A→C→D 3+5+10=18日  A→C→E→F  3+5+7+5=20日  B→D    10+10=17日  B→E→F  10+7+5=22日 したがって、クリティカルパスは B→E→F である。 プロジェクト全体の遅延を取り戻すには、クリティカルパス上の作業を短縮する 必 要がある。選択肢の中でクリティカルパス上の作業を短縮しているウ(作業E)が 解答。 ---------------------------------------------------------------------------- 07-43 パレート図の説明として、適切なものはどれか。 ア 作業を矢印で、作業の始点/終点を丸印で示して、そららを順次左から右へ とつなぎ、作業の開始から終了までの流れを表現した図 イ 二次元データの値を縦軸と横軸の座標値としてプロットした図 ウ 分類項目別に分けたデータを件数の多い順に並べた棒グラフで示し、重ねて 総件数に対する比率の累積和を折れ線グラフで示した図 エ 放射状に伸びた数値軸上の値を線で結んだ多角形の図 解答:ウ (解答07-40にも解説したように) パレート図は、値の大きい順に分析対象の項目を並べた棒グラフと、累積構成比 を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフで、分析対象の中から 重要である要素(割合が大きいもの)を明らかにするために用いる。 ※ア→アローダイアグラム イ→散布図 エ→レーダチャート ------------------------------------------------------------------------------- 07-44 ある商店で販売している商品Aの1週間の売上個数の分布は表のとおりである。商 品Aの発注から納入までのリードタイムが1週間のとき、品切れになる確率を10% 未満にするため、発注時に最低限必要な在庫は幾つか。 ---------------------------------------------------------------- | 売上個数 | 86 | 87 | 88 | 89 | 90 | 91 | 92 | 93 | 94 |分布計| | 分布(%) | 1 | 5 | 11 | 20 | 26 | 20 | 11 | 5 | 1 | 100 | ---------------------------------------------------------------- ア 87  イ 88  ウ 92  エ 93 解答:ウ 1週間の売上個数の分布を個数が少ないほうから足し合わせていくと、 92個までの分布の合計が、  1+5+11+20+26+20+11=94 となり、90%を超え、発注してから納入までの1週間に94%の確率で92個以下の売 上個数となるとわかる。したがって発注時に最低92個の在庫があれば、品切 れになる確率を10%未満に抑えられる。 --------------------------------------------------------------------------- 参考文献 情報処理基礎論b 2011 テキスト ITパスポート試験ドットコム,http://www.itpassportsiken.com/