問題 03ー06 A社は顧客管理システムの開発を、情報システム子会社であるB社に委託し、B社 は要件定義を行った上で、設計、プログラミング、テストまでを協力会社である C社に委託した。C社では優秀なD社員にその作業を担当させた。このとき、開発 したプログラムの著作権はどこに帰属するか。ここで、関係者の間には、著作権 の帰属に関する特段の取決めは無いものとする。 ア:A社 イ:B社 ウ:C社 エ:D社員 解答:ウ 解説 著作権に関する特段の取決めが無い場合、著作権はプログラムを開発したC社に ある。 問題 03ー07 不正競争防止法で保護されるものはどれか。 ア:特許権を取得した発明 イ:頒布されている独自のシステム開発手順書 ウ:秘密として管理している事業活動用の非公開の顧客名簿 エ:秘密としての管理を行っていない、自社システムを開発するために重要な設 計書 解答:ウ 解説: 不正競争防止法とは技術上、営業上で秘密として管理されているものを保護する。 参考文献:ITパスポート試験標準教本2010→2011年度版、羽土力、日本経済新聞 出版社、2010年、49ページ 問題 03ー08 労働者派遣法に基づいた労働者の派遣において、労働者派遣契約関係が存在する のはどの当事者の間か。 ア:派遣先事業主と派遣労働者 イ:派遣先責任者と派遣労働者 ウ:派遣元事業主と派遣先事業主 エ:派遣元事業主と派遣労働者 解答:ウ 解説 労働者派遣法では、派遣元と派遣先の間では労働者派遣契約の関係がある。また、 派 遣元と労働者の間では雇用関係がある。派遣先と労働者の間では指揮命令関係が ある。 参考文献:ITパスポート試験標準教本2010→2011年度版、羽土力、日本経済新聞 出版社、2010年、52ページ 問題 03ー9 個人情報保護法の目的はどれか。 ア:個人情報の取扱いで起きる事件、事故を想定し被害者から加害者に対する損 害賠償請求のルールを定め、弱者である被害者を保護する。 イ:個人情報の取扱い範囲を厳しく制限することによって、個人の自由な活動や 名誉を保証する。 ウ:個人情報の売買や、それに準する行為の細部にわたる保護原則を定め、個人 情報関連ビジネスの拡大、発展をはかる。 エ:個人情報の不適切な取扱いによって、個人の権利利益が侵害されることを未 然に防止する。 解答:エ 解説 個人情報保護法とは、本人の意図しない個人情報の不正な流用や、個人情報を扱 う事業者がずさんなデータ管理をしないように、一定数以上の個人情報を取扱う 事業者を対象に義務を課す法律である。 参考文献: http://www.atmarkit.co.jp/aig/02security/protectionofpersonaldata.html セキュリティ−用語事典[個人情報保護法] 問題 03ー10 ISO 9001:2000 の認定に関する記述のうち、適切なものはどれか ア:1回認定されると、資格は半永久的に有効である イ:サービス産業を含まず、製造業を対象に認定する。 ウ:認定をする審査登録機関は、1国につき1機関である。 エ:"品質マネジメントシステムの国際規格要求事項を満たす組織"を認定する。 解答:エ 解説 ISO 9001:2000は品質マネジメントシステムに関する国際規格のこと。よって、 答えはエとなる。ISO9000シリーズを認定してもらうには審査登録機関の審査を 通らなければならない。審査は6ヶ月ごとに審査が行われるのでアは間違い。 ISO9000シリーズは、業種や業界、組織を問わず取ることが出来るのでイは間違 い。審査登録機関は、審査登録機関を認定する機関から認定を受けた機関のこと である。審査登録機関を認定する機関は1国に1つだけだが、審査登録機関は複数 あるのでウは間違い。 参考文献 http://www.jab.or.jp/mas/05.html マネジメントシステムーISO9001とは:日本適合性認定協議会