02-01. 答え:ウ 「コアコンピタンスがある」とは、他者には容易に真似出来ないような、 圧倒的な能力を持っている状態のことを指す。 これを実現するような経営方法を考えてみると、 選択肢の ア には「他社の経営資源を獲得する」とあり、 これは明らかにMAのことを指しているので当てはまらない。 イ は「事業の組合わせの最適化で、より大きな効果を得られるようにする」 ということなので、これも正解ではない。 エ は「他社の優れた事例を参考に、現状を改善する」という内容だが、 これは「ベストプラクティス」のことで、他社に追随することを意味するので、 コアコンピタンスとは一致しない。 以上のことから、ウの「他社にまねのできない独自のノウハウや技術などに 経営資源を集中し、競争優位を確立する。」が正解である。 02-02. 答え:イ 売買契約は、発注書と注文請書が取り交わされた時点で成立するので、 注文請書が購入元に渡された時点を指す イ が正解である。 02-03. 答え:ウ 事業部制組織とは部門ごとに分かれ、それぞれがその範囲の中で、 1つの独立した会社のように業務を遂行できる形態をとっている組織を指す。 ア は「小集団に分けて全体の中の一部として相互作用的に活動させる」という 内容なので、自己完結的に業務を遂行する事業部制組織とは大きく異なり、 正解ではないといえる。 イ は「同じ職能を行う単位で社内組織を分割する」とあり、 これは職能別組織のことである。 エ は「二つの異なる組織形態に社員が所属する」とある時点で マトリクス型組織を指していることがわかる。 以上のことから、ウの「製品や市場ごとに社内組織を分割し、 利益責任単位として権限と目標が与えられる。」が正解である。 02-04. 答え:ア CSRとは企業の社会的責任のことで、具体的には経済的責任、法的責任、 倫理的責任、社会貢献責任の4つの分野の責任を枠組みとしている。 この4つの責任に基づいた活動を考えると、 イ は「他社製品と差別化した製品を提供する」とあり、これは売上を 伸ばすための戦略なので、CSR活動とはあまりいえない。 ウ は「市場の多様なニーズに合わせた製品を提供する」ということで、 消費者の満足度は上がると考えられるが、これも販売戦略の一つであり、 CSR活動とはあまりいえない。 エ は「他社の買収」からしてMA活動を指している。 以上のことから、「原材料の使用量を減らすとともに、消費電力を少なくした 製品を提供する。」という、環境に配慮した経営を示した内容の ア が正解である。 02-05. 答え:エ 設問はクレジットカード会社から利用者に対して起こす行動を指しているので エ の「利用代金の請求」が正解である。 ア の「売上代金の請求」は明らかに加盟店がカード会社に対してすることで、 イ の「クレジットカードの提示及び売上票へのサイン」は 利用者が加盟店に対して行うことである。 ウ の「利用代金の支払」は、設問とは逆に利用者がカード会社にする行為であ る。 ---------------------------------- 参考文献 『情報処理基礎論b(2011)』テキスト 「2. ストラテジ系[1]」 著者: 神田直弥 p4-5 「会社の組織構造」 p5 「経営用語」 p6 「商取引の手順」 『平成21年度 【春期】【秋期】 ITパスポート試験合格教本』 著者:岡嶋裕史 2009年 技術評論社 p33-34 「企業活動」 p66 「経営戦略」