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(3) 04/27の授業内容:ワープロソフト[2] スタイル設定(2)
[1]前回の復習
前回、基本的なスタイル設定の方法について実際に作業を行いながら確認した。方法は覚えているだろうか。日常的に使う機会がなければ定着させることは難しい。ぜひ、今後のレポート作成でも活用して欲しい。
授業を開始するにあたり、まずは前回の内容を覚えているかどうか確認するため、前回とは別のWordファイルを対象に、スタイル設定を実施してみよう。
本日の課題
スタイル設定が行なわれていない以下の資料に対して、スタイルを適用し、適用後のファイルと同じようにしてみよう。制限時間は20分。
余力がある場合は、ページ下部にページ番号をつけ、目次も作成してみること。
提出要領
制限時間となった段階で、3_before.docを添付ファイルで提出する。メールの本文には感想を書く。
- To:課題提出用メールアドレス
- Subject:実用情報(3)
[2]本日の作業
スタイル設定を行った場合、初期段階ではWordであらかじめ定められている書式が適用される。しかし、太字になっている図表番号を通常の書体に変更したいなど、様々な要望が出てくることが考えられる。これを踏まえて、今回は次の2点について学んでいこう。
- 既存のスタイルの書式変更
- 新規スタイルの作成
[3]既存のスタイルの書式変更
前回の授業で「見出し1」や「見出し2」に1.や1.1.といった通し番号をつけた。初期設定ではこうした番号は付与されていないため、これも既存のスタイルに対する書式の変更ということになる。章見出しの番号付け以外にも、フォントや文字の大きさ、行間など様々な設定をすることが出来る。代表的なものについて確認していこう。
フォント、サイズの変更
フォントや文字のサイズを変更したい場合、変更したいスタイルを右側の「スタイルと書式」から選び、▽をクリックして「変更」を選択する。ここでは「見出し1」のフォント変更を例に説明する。
「書式」から「フォント」を選択し、適宜設定を行う。「OK」するとそのフォントに変更される。ただし、章番号とは異なり「見出し2」には設定したスタイルは継承されない。個別に設定を行う必要がある。
実施してみよう
- 「見出し1」を標準から太字にする
- 「見出し2」の文字サイズを12ポイントにする
- 「図表番号」を太字から標準にする
中央揃え
次は、図表番号に中央ぞろえの設定をしてみよう。通常、文書の中央ぞろえをする場合、ツールバーの中央ぞろえボタンをクリックして設定する。
しかし、この方法だと設定をしたその場所しか変更されない。文書中にある全ての図表番号に同一のスタイルを設定する場合は、先ほどと同じように「図表番号」というスタイルに中央ぞろえの設定を行う必要がある。
本文中にあるいずれかの図表番号にカーソルをあわせて、右側の「スタイルと書式」で現在の書式が「図表番号」になっていることを確認してから、「変更」を選択。
「スタイルの変更」のメニューがでてきたら、「中央ぞろえ」ボタンをクリック。これで「OK」とすると、全ての図表番号が中央ぞろえされている。
しかし、作成した図や表は中央ぞろえされていない。これらについては1つずつ中央ぞろえするしかない。メニューバーの中央ぞろえボタンを使って、図表も中央ぞろえしておこう。
実施してみよう
- ツールバーの中央ぞろえボタンを使って「図表番号」を中央ぞろえし、他の図表番号が中央ぞろえされていないことを確認しよう
- 直前操作の取消コマンドであるCtrl+zを入力して、元に戻そう
- 「図表番号」のスタイルを変更し、中央ぞろえにしよう。その後、全ての図表番号が中央ぞろえになっていることを確認しよう
- 図表はツールバーの中央ぞろえボタンを使って中央ぞろえしておこう
段落の幅を狭める
次は、段落の幅を調整し、図表番号と図表の間のスペースを狭くしてみよう。方法は同じで、まず任意の図表番号を選択し、右側の「スタイルと書式」から「図表番号」に対して変更を行う。
「段落の幅を狭くする」ボタンをクリックして「OK」。
これで図表と図表番号の間が狭くなる。
実施してみよう
- 図表と図表番号の間のスペースを狭くしてみよう。
[4]練習
各スタイルの書式は設定により自由に変更できることが確認できたと思う。これまでは、操作手順を全て説明してきたが、全てのメニューについて説明を行うことは不可能である。ある程度方法がわかったら、これまで身につけたことを踏まえて自分で調べられるようになることも重要なので、今度は以下の設定変更を自力で実施してみよう。
実施してみよう
- 「表題」の文字サイズを14ポイントにする
- 「署名」の文字サイズを12ポイントにする
- 「図表番号」のフォントをMSゴシックにする
[5]新規スタイルの作成
これまでは、既存のスタイルの書式変更を行ってきたが、自分で新規にスタイルを作成することもできる。今度はその方法について確認してみよう。
ここでは、選択した箇所が太字で下線が引かれる「強調」というスタイルを作成する。まず、スタイルと書式の作業ウィンドウより「新しいスタイル」をクリック。
これで作成画面が出てくるので、
- 名前:強調
- 種類:文字
- □テンプレートに追加:チェックをつけない
- 書式:下線、太字に設定
と設定しよう。このうち、テンプレートに追加については、チェックをつけない場合は、新規作成したスタイルは作成中の文書だけに保存される。チェックをつけると、標準テンプレートであるNormal.dotに設定が保存され、次回以降、新規作成した際もこのスタイルが利用可能となる。
今回は、新規スタイルは保存しないので、ここにはチェックをつけないこと。
実施してみよう
- スタイル「強調」を新規作成し、考察の1行目の文章にスタイルを適用してみよう
[6]練習
[3]〜[5]に書かれているスタイルの変更や新規スタイルの作成・適用を、3_before.docに対して実施してみよう。時間がある人は、前回作成した、2_before.docに対しても同様の設定を行ってみること。
それでも時間のある人は、Zドライブの中にあるこれまでに作成したレポートにスタイル設定を施してみよう。同じことを繰り返し実施する中で操作を確実にしていこう。