roy > naoya > 情報リテラシーII > (4)表計算[4]
本日もエクセルファイルをダウンロードして作業を行ってみる。本日のテーマはデータの並び替えと、表の作成、見栄えの調整、有効数字、印刷である。
以下のハイパーリンクをクリックするとファイルを「開く」か「保存」するかたずねられる。「保存」を選びzドライブに保存しよう。ファイル名は特に変更しなくて良い。
ファイルを開くと、7枚のシートがある。最初の6枚が学習用シートで、最後の1枚が復習問題のシートである。順番に作業を進め、最後に復習問題に挑戦しよう。
表計算ソフトではsumやaverageなどの関数があらかじめ登録されているが、自分で新たに関数を作成することも出来る。これをユーザー定義関数という。
詳細は、ダウンロードしたファイルを確認のこと。
A | B | C | D | |
1 | 学籍番号 | 出席 | 試験 | 合計 |
2 | u106001 | 32 | 28 | 60 |
3 | u106002 | 65 | 30 | 95 |
4 | u106003 | 10 | 46 | 56 |
5 | uc06004 | 52 | 19 | 71 |
上記のようなデータにおいて、得点の大小関係に基づいて並び替えを実施することができる。通常は大きい順や小さい順という呼び方をするが、正式な呼称は次の通りである。
並び替えを行う場合には、優先するキーを3つまで定めることができる。例えばB列を最優先とし、C列を2番目に優先し、D列を3番目に優先する。いずれも昇順で並び替えた場合、まずはB列の出席点の小さい順に並び替えが行われる。もしも点数が同じ場合は、2番目に優先する試験の得点の小さい順に並び替えが行われる。さらに試験の得点も同じ場合は3番目の合計得点の小さい順に並び替えが行われることになる。
並び替えを実施するためには、メニューバーの「データ」から「並び替え」を選択する。
A | B | C | |
1 | 0.1 | 0.3333 | 0.33 |
2 | 10% | 0.33 | |
3 |
0.1は10%と同義である。通常は0.1と入力をすればそのまま0.1と表示されるが、目的によっては10%と表示した方がよい場合もある。このような表示形式の変更が容易に実施できるようになっている。
表示桁数も自由に設定することができる。0.3333333・・・・というような割り切れない値の場合、表計算ソフトでは小数点以下第何位まで表示されるかは、セルの幅に依存する。上図でB1とC1はいずれも0.33333333・・・・・が入力されているが、C1はセルの幅が狭いために小数点以下第2位までしか表示されていない。
通常、計算を行った場合小数点以下の細かな値まで使用する必要はない。この点については次項の有効数字で詳しく説明するが、表計算ソフトでは必要に応じて表示する桁数を減らし、B2のようにセルの幅に関わらず表示させる桁数を減らすことができる。
標準体重を算出する計算式としてBMI(Body Mass Index)がある。これは BMI=体重(kg)/身長(m)2で表現され、男性は22、女性は21.5が理想値であると言われている。
ここで身長が160cmで多重が60kgの場合におけるBMI値を計算すると、BMI=23.4375となる。しかし、結果は23.4375でしたとすると間違いになる。
身長は160cmとなっているが、実際には159.8cmや160.2cmを四捨五入したのかもしれない。体重についても60kgとあるが、59.9kgや60.4kgを四捨五入しているかもしれない。
このように厳密さに乏しい値を用いて計算を行っているにも関わらず、求められた結果は小数点以下が第4位まである。本当にこの値は正確なのだろうか?
四捨五入をすると160cm、60kgとなる幾つかの条件でBMI値を計算してみると、以下の表のように小数点以下の第1位ですら結果が変わってしまうことがわかる。
身長 | 160cm | 159.8cm | 160.2cm |
体重 | 60kg | 59.9kg | 60.4kg |
BMI値 | 23.4375 | 23.45704346 | 23.53487604 |
計算に用いた値の精度によって、結果を示す際の桁数を調整する必要がある。これを有効数字という。
なお、小数点以下の不要な値をカットする場合、一般的には四捨五入を行うが、全て四捨五入を行うと、合計や平均値を求めた際に不当に大きく(あるいは小さく)なる傾向がある。このため、JIS規格では次のようなルールを定めている。
有効数字をn桁とする場合のn+1桁目に着目し
小数点以下の取り扱い方
ダウンロードしたエクセルファイルを参照のこと
本日は、作業結果を印刷して提出するので、メールは不要である。ただし、授業時間内にどうしても作業が終わらない場合は、用紙を提出するかわりに、メールで進捗状況を報告する。
授業中に用紙を提出できなかった人は、今年中に共同研究室Fの中のF4研究室の前にある青色のボックスに提出すること。