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(11) 12/11の授業内容:プレゼンテーション[1]

プレゼンテーションソフトとは

  • 会議などで説明を行い、相手を説得することをプレゼンテーションと呼ぶ。プレゼンテーションを行う際には何らかの資料を提示することが多い。従来はOHPが使用されていたが、現在ではコンピュータを用いて資料を提示するプレゼンテーションが主流となっている。
  • プレゼンテーションの資料を作成するソフトをプレゼンテーションソフトと呼ぶ。Microsoft PowerPoint(パワーポイント)やは代表的なプレゼンテーションソフトとして広く利用されている。同等の機能を有するStarSuite Impressも使用されるようになってきている。
  • OHPとは異なり、パワーポイントをはじめとするプレゼンテーションソフトでは動画を扱うことができる。また、スライドを作成するのみでなく、配布資料や発表者向けの手元資料も作成可能である。

課題3:プレゼンテーション課題

自分で関心を持っている事柄について発表するための資料をプレゼンテーションソフトを用いて作成する。実際に発表する時間は設けないが、インターネット上で公開するので、見られても恥ずかしくないものを作る。

テーマの例

  • 出身地の紹介
  • 公益大の紹介
  • 地球温暖化について
  • ボランティアについて
  • その他関心があること

作成上の条件

  • 15分程度で発表をすることを前提に作成してみよう
  • 作成練習を兼ねるので、文字だけではなくクリップアート、図、表、図形描画のうち少なくともどれか1つを使用してみよう
  • 聞き手は取り上げたテーマについてまったく知らないと仮定して作成してみよう

パワーポイントの起動方法と画面構成

起動方法

  1. デスクトップ上のアイコンをダブルクリックして起動。
  2. アイコンがない場合は[スタート]→[プログラム]→[Microsoft Office]→[Microsoft Office PowerPoint 2003]を選んで起動。

パワーポイントのアイコン

画面構成

各部の機能

(1)スライド作成領域
スライド本体。ここに作成した内容が液晶プロジェクタ等によりスクリーンに投影される
(2)スライド一覧
作成したスライドの一覧が表示される。特定のスライドをクリックすると、そのスライドがスライド作成領域に表示される。スライドの順番を変更することもできる
(3)作業ウィンドウ
スライドレイアウトの選択やクリップアートの挿入、アニメーションの適用時に使用
(4)ノート
発表者の手元資料として印刷できる領域。読み上げる内容や説明のポイントなどを記載
(5)メニューバー
様々なメニューがカテゴリごとに割り当てられている
(6)ツールバー
よく使用する機能がボタン形式で割り当てられている

操作方法(1)背景の指定

起動直後には以下のように白色背景のスライドが表示される。このままでよければ入力を開始するが、変更も可能。背景の変更方法は「背景色の変更」と「デザインテンプレートの適用」の2種類がある。

起動直後の画面(新規作成かデザインテンプレートを選ぶ)

背景色の変更

背景色の変更方法(「書式」から「背景」を選択)
背景色の変更方法(具体的な色を選択する)

  • 背景色を変更する場合はメニューバーの[書式]→[背景]を選択する。
  • 変更したい色を指定する。一覧に表示されていない色も「その他の色」を選ぶと選択できる。
  • 「塗りつぶし効果」を選ぶとグラデーション等も指定可能になる。
  • 色を選択した後で「すべてに適用」もしくは「適用」ボタンを押す。両者の違いは下記の通り。
    • すべてに適用:指定した色が今後作成するスライドを含めた全てのスライドに反映される
    • 適用:指定した色が当該スライドにのみ反映される
  • 背景色を変更した場合は、文字色も変更しないと読みづらくなる場合がある。読みやすい色の組み合わせ、読みづらい色の組み合わせを示す。

背景と文字色の組み合わせ

デザインテンプレートの適用

背景デザインや配色などのスタイルがあらかじめ登録されているデザインテンプレートを使用することもできる。作業ウィンドウから「デザインテンプレート」を選ぶと利用可能なテンプレートの一覧が表示されるので、好きなものをクリックすると全スライドに適用される。

デザインテンプレートを選んだ場合は、適用したいデザインを選ぶ

同一内容でもテンプレートにより印象がかなり異なることがわかる

デザインテンプレートの例 デザインテンプレートの例

デザインテンプレートの例 デザインテンプレートの例

操作方法(2)レイアウトの指定

入力を開始する前に、スライドのレイアウトを指定する。作業ウィンドウより「スライドのレイアウト」を選び、レイアウトを表示する。

スライドレイアウトの指定画面の表示方法

該当するレイアウトをクリックすると、現在表示されているスライドにそのレイアウトが適用される。

新規作成を選ぶと続けてレイアウトを選ぶ

操作方法(3)文字の入力

文字の入力

「クリックして○○を入力」の箇所をクリックすると、その領域内に文字を入力できる。

文字入力の方法

「クリックして○○を入力」の領域内をクリックする


文字入力の方法

「クリックして○○を入力」の表示が消え、文字が入力できるようになる


文字入力の方法

文字を入力する。この時点では周囲に枠がある


文字入力の方法

枠の領域外をクリックすると枠が消える


入力テキストの移動

文字入力の方法

枠が表示されている状態で枠をクリックすると枠の形が変化する(斜線→点線)


文字入力の方法

この状態で枠をクリックしてマウスで移動すると、枠の位置を変化させることができる。キーボードのカーソルキーでも移動可能。


テキスト枠のサイズ変更

文字入力の方法

枠を選択すると周囲に8つの○が表示される。この○の部分にマウスを合わせてドラッグすると、枠のサイズを変更することができる


文字入力の方法

右側の真ん中の○をクリックしたまま左にドラッグすると枠の幅が狭くなっていることがわかる


操作方法(4)スライドの追加・削除・移動

スライドの追加
メニューバーの新しいスライドボタンを押すと次ページにスライドが追加されるのボタンを押すと、現在作成中のスライドの後ろに新しいスライドが追加される
スライドの削除
削除したいスライドが表示されている状態で、メニューバーの[編集]→[スライドの削除]を選ぶ
スライドの順番の変更
左側のスライド一覧で、移動したいスライドをクリックして選択してから、移動したい場所にドラッグする。左の例ではスライド1を選択し、下に移動している。スライド2と3の間に灰色の線が表示されている点に注目。この状態でマウスを放すとスライド2と3の間に1が移動される

スライドを移動する場合は、左側のスライド一覧画面で当該スライドを上下にドラッグする

操作方法(5)図表の挿入

クリップアートの挿入

クリップアートの挿入方法

クリップアートはMicrosoft Officeに標準搭載されている図である。クリップアートを使用するためには、

  1. メニューバーの[挿入]→[図]→[クリップアート]
  2. ツールバーのクリップアートボタンボタンを押す
  3. 作業ウィンドウの[クリップアートの挿入]を選択

のいずれかの操作を行う。すると、作業ウィンドウに右側の図のようなメニューが表示されるので、挿入したい図をあらわす名称(ここでは「自動車」)を入力して検索すると、関連する図の候補が一覧表示される。挿入したい図をクリックするとスライドに挿入される。挿入した図形は自由にサイズを変更することができる。

図の挿入

自分で作成した図や写真を挿入することもできる。

  1. メニューバーの[挿入]→[図]→[ファイルから]
  2. ツールバーのクリップアートボタンボタンを押す

のいずれかの操作を行い、該当する図を選択することで挿入可能

表の挿入

スライドレイアウトから表を選択

表を作成する場合は、スライドレイアウトで「表」のレイアウトを選ぶ。


表の挿入方法

スライドのレイアウトで表形式を選ぶと、スライドには右のようなレイアウトが適用される。


行数と列数を指定する

「ダブルクリックして表を追加」の部分をダブルクリックすると表の列数と行数を指定するメニューが表示される。ここで該当する数字を指定してOKを押す。


表の挿入方法

表が出来上がるので、各セルに必要事項を記入する。

エクセルで作成した表を貼り付けることもできる。エクセルで作成した表を選択してコピーし、貼り付けたいスライドで「貼り付け」を行う。貼り付けの際には、メニューバーの[編集]→[形式を選択して貼り付け]で「図」を選んで貼り付ける。通常の貼り付けを行うときれいに貼り付かない場合がある。

操作方法(6)図の作成

自分で図をかくこともできる。図形の描画にはツールバーにある図形描画に使用するボタン図形描画に使用するボタンこれらのボタンを使用する。該当するボタンを押した上で、スライド上でマウスをドラッグすることで好きなサイズで図を書くことができる。図形の塗りつぶし色や枠の色は自由に変更できる

図形描画の方法

直線

直線を描く

矢印

矢印を描く。初期設定では終点が矢になる

四角

四角を描く。Shiftキーを押しながらマウスをドラッグすると正方形が描ける

円

円を書く。Shiftキーを押しながらマウスをドラッグすると真円が描ける

ダイアログボックス(横)

文字を入力することができるボックス(横書き)を作る。スライドのレイアウトではボックスが足りない場合に利用

ダイアログボックス(縦)

文字を入力することができるボックス(縦書き)を作る。スライドのレイアウトではボックスが足りない場合に利用

塗りつぶし色

作成した図形の塗りつぶし色を指定する。色を変更したい図形を選択した後で、ボタン右の▼より色を選択、指定する

ラインカラー

作成した図形のラインカラーを指定する。色を変更したい図形を選択した後で、ボタン右の▼より色を選択、指定する

文字色

入力した文字の色を指定する。色を変更したい文字を選択した後で、ボタン右の▼より色を選択、指定する

線の太さ

作成した図形の線の太さを変更する。変更したい図形を選択してボタンを押し、太さを指定する

ラインパターン

作成した図形の線の種類(実線、点線)を変更する。変更したい図形を選択してボタンを押し、該当するものを選ぶ

矢印のスタイル

矢印の形や方向(始点と終点のどちらにつけるか)を変更する際に利用する。変更したい線分を選択してボタンを押し、該当するものを指定する

影付きスタイル

作成した図形に影をつける。影をつけたい図形を選択してボタンを押し、影の種類や方向を選ぶ

3Dスタイル

作成した図形を立体的にする。変更したい図形を選択してボタンを押し、どれか選ぶ

オートシェイプ

丸や四角以外の図形を描画することができる

オートシェイプを使うと様々な図形が描ける
図形の調整で重なりの順番や回転が可能

左上の図はオートシェイプの中身であり、四角や直線以外にも様々な図形を描画することができる。左下の図はツールバーの「図形の調整」の中身で、ここではよく使うものだけ説明する

順序:複数の図形を描画し、重なっている部分がある場合に、どちらを前面に出すかを指定する

回転/反転:任意の角度への回転や、反転(線対称な図形にする)ができる

グループ化:多くの図は複数の図形で構成されるが、これをまとめて1つのグループとすることをグループ化という。グループ化を行うことで図の拡大縮小を行う場合に、個別の図形について個々に拡大縮小をしなくても一度に変更ができるようになる


出席課題

作成する資料のテーマをメールで送る。

  1. 提出先:課題提出用メールアドレス
  2. メールの件名(Subject):literacy(11)
  3. 提出期限:授業終了時
  4. 電子メールの使い方に自信がない場合:Mewの主要コマンドについてを確認しよう