roy > naoya > 情報リテラシー > (8)StarSuite Writer[1]
前回はワードプロセッサとしてMicrosoft Wordを使用した。Wordは統合オフィスソフトであるMicrosoft Officeに同梱されているソフトである。統合オフィスソフトとは、ワープロや表計算、プレゼンテーションソフト等、業務で使用するソフトをセットにしたものである。Microsoft Officeのほかに一太郎オフィス、ロータスSuperOfficeなどがある。これらのソフトはコンピュータを購入した際に最初から入っている場合もあるが、いずれも有料のソフトである。
一方、無料で使用できる統合オフィスソフトも存在している。StarSuiteというソフトである。StarSuiteの特徴は無料であるだけではない。Microsoft Officeとの互換性が高いという利点もある。Microsoft OfficeとStarSuiteに含まれるソフトの対応関係を見てみよう。
ソフト | Microsoft Office | StarSuite |
---|---|---|
ワードプロセッサ |
Word | Writer |
表計算 |
Excel | Calc |
プレゼンテーション |
PowerPoint | Impress |
データベース |
Access | Base |
ドロー |
なし | Draw |
数式エディタ |
数式エディタ | Math |
Microsotf Wordで作成したファイルをStarSuite Writerで開くことができるし、StarSuite Writerで作成したファイルをMicrosoft Wordで開くこともできる。Microsoft Wordに限らず、上の表で対応関係にあるものはいずれも互換性がある。
SutarSuiteはサン・マイクロシステムズが開発したMicrosoft Office互換ソフトである。もともとは有料のソフトであったが、現在ではGoogleより無料でダウンロードできるようになっている。
Googleパックとは、Googleや他社が無償で配布するソフトウェアを一括でダウンロード・インストールできるようにしたものである。
まずはStarSuite Writerを起動してみよう。デスクトップに以下のアイコンはあるだろうか。アイコンがある場合はダブルクリックすれば起動できる。ない場合は、左下の「スタートメニュー」→「プログラム」→「StarSuite」→「Writer]で起動しよう。
起動をすると以下のウィンドウが開く。画面構成はWordと比較してどうだろうか?まず、最上部にはWordと同様にメニューバーがある。メニューの項目はWordと同じであることがわかる。その下には良く使うメニューがボタン形式で配置されるツールバーがある。ボタンの図柄を見てみよう。基本的にWordと同様の図柄が使用されている。あまり深く考えなくてもこれまでWordを使って行ってきたことが実施できそうなことがわかるだろう。
Micosoft WordとStarSuite Writerには互換性があり、Wordで作成したファイルをWriterで開くことができるし、その反対も可能である。では、前回作成したkenpo.docをWriterで開いてみよう。kenpo.docをダブルクリックするとMicrosoft Wordが起動してしまうので、ダブルクリック以外の方法でファイルを開く必要がある。具体的には以下の手順を踏む。
以下の通り、前回作成したファイルを開くことができた。
Writerで編集後、もう一度保存をしてみる。保存はメニューバーの[ファイル]から行うが、2種類の保存方法がある(Wordと同じ)。
第103条まで追加した後で既に保存をしているが、もういちど名前をつけて保存し、別のファイルを作成してみよう。今度はメニューバーの「ファイル」より「保存」を選択する。
「名前をつけて保存」をする場合、保存形式を選ぶことが出来る。ファイルの種類の右横の▼を押すと、保存が表示される。使用するのは以下の2種類。
Writerの保存形式
先ほどはultimate.docを開き、編集をしてから上書き保存をしているため、.doc形式で保存されている。今度は.odt形式で保存をしてみよう。保存をしたらzドライブを確認してみると、ultimate.docとultimate.odtの2つのファイルがあることがわかる。
Writerでファイルを作成した場合、保存時にどちらの形式にすればよいか考え、間違えないように気をつけよう。
WriterをはじめとするStarSuiteの各種ソフトウェアを使用し、Microsoft Officeとの互換性がないフォーマットで保存した場合、拡張子は以下のようになる。
拡張子 | 拡張子の説明 | ファイル形式 |
---|---|---|
.odt | StarSuite Writer | バイナリ |
.odp | StarSuite Impress | バイナリ |
.ods | StarSuite Calc | バイナリ |
電子メールにファイルを添付して送る場合、テキスト形式による添付とバイナリ形式による添付方法がある。使い分けは以下の通り。
mewでファイルを添付する場合、添付するファイルの拡張子に応じて、自動的にいずれかの添付形式が選択される。このため、mewに登録されていない拡張子のファイルを添付する際は、添付形式を判断することができない。
この場合、ファイル名指定後にAttached as text. Type 't' to toggle text to binaryというメッセージが表示される。これは意訳すれば「どちらの形式で添付すればよいかわからないので、とりあえずテキスト形式にしました。バイナリ形式で添付したければ「t」を押してください」となる。添付したいファイルがバイナリ形式のファイルである場合、「t」を押さなければ正しく添付できず、そのまま送信すると文字化けした文章がメール本文の下に続くことになる。
StarSuiteの拡張子(.odt、.odp、.ods)はいずれもmewに登録されていないため、これらのファイルを添付する場合は「t」を入力する必要がある。
WriterでもWordと同様に文字の大きさを変更したり、色を変えたり、表を作成したりと、見栄えを整えるための様々な機能を利用することができる。ほとんどはWordと同じやり方となるが、一部異なるものもあるため確認しておこう。
本日の例文を以下よりダウンロードし、zドライブに保存しよう(ファイル名はwriter.txt)。
保存をしたらダブルクリックをしてメモ帳で開く。併せて、Writerで新規ファイルを作成しよう。新規ファイルの作成は、メニューバーの「ファイル」から「新規作成」で、Text Documentを選ぶ。新しいファイルができたら、先ほどのwriter.txtの内容をコピーしてはりつける。以下のようになるはずである。
このファイルを最終的に以下のように改良する。Wordと同じ手順でできるものもあれば、若干異なるものもある。まずは、以下の完成図だけを見てできるところをやってみよう。なお、図中の青色の文字が作業内容を表す(本文中には書かなくて良い)。
写真は既にzドライブに保存されているkoeki.jpgを使用してもよいし、以下を新たにzドライブに保存しなおしても良い。
ultimate.odtを添付ファイルで送る。本文にはStarSuite Writerを使った感想(使い勝手、自分でも使ってみたいか等)を記載する。