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(8) 05/29の授業内容:StarSuite Writer[1]-導入

無料で使えるワードプロセッサ

前回はワードプロセッサとしてMicrosoft Wordを使用した。Wordは統合オフィスソフトであるMicrosoft Officeに同梱されているソフトである。統合オフィスソフトとは、ワープロや表計算、プレゼンテーションソフト等、業務で使用するソフトをセットにしたものである。Microsoft Officeのほかに一太郎オフィス、ロータスSuperOfficeなどがある。これらのソフトはコンピュータを購入した際に最初から入っている場合もあるが、いずれも有料のソフトである。

一方、無料で使用できる統合オフィスソフトも存在している。StarSuiteというソフトである。StarSuiteの特徴は無料であるだけではない。Microsoft Officeとの互換性が高いという利点もある。Microsoft OfficeとStarSuiteに含まれるソフトの対応関係を見てみよう。

ソフト

Microsoft Office

StarSuite

ワードプロセッサ

Word

Writer

表計算

Excel

Calc

プレゼンテーション

PowerPoint

Impress

データベース

Access

Base

ドロー

なし

Draw

数式エディタ

数式エディタ

Math

Microsotf Wordで作成したファイルをStarSuite Writerで開くことができるし、StarSuite Writerで作成したファイルをMicrosoft Wordで開くこともできる。Microsoft Wordに限らず、上の表で対応関係にあるものはいずれも互換性がある。

StarSuiteの入手

SutarSuiteはサン・マイクロシステムズが開発したMicrosoft Office互換ソフトである。もともとは有料のソフトであったが、現在ではGoogleより無料でダウンロードできるようになっている。

Googleパック

Googleパックとは、Googleや他社が無償で配布するソフトウェアを一括でダウンロード・インストールできるようにしたものである。

StarSuite Writerの起動と画面構成

まずはStarSuite Writerを起動してみよう。デスクトップに以下のアイコンはあるだろうか。アイコンがある場合はダブルクリックすれば起動できる。ない場合は、左下の「スタートメニュー」→「プログラム」→「StarSuite」→「Writer]で起動しよう。

Writerのアイコン

起動をすると以下のウィンドウが開く。画面構成はWordと比較してどうだろうか?まず、最上部にはWordと同様にメニューバーがある。メニューの項目はWordと同じであることがわかる。その下には良く使うメニューがボタン形式で配置されるツールバーがある。ボタンの図柄を見てみよう。基本的にWordと同様の図柄が使用されている。あまり深く考えなくてもこれまでWordを使って行ってきたことが実施できそうなことがわかるだろう。

Writerの画面構成

Wordとの互換性

Micosoft WordとStarSuite Writerには互換性があり、Wordで作成したファイルをWriterで開くことができるし、その反対も可能である。では、前回作成したkenpo.docをWriterで開いてみよう。kenpo.docをダブルクリックするとMicrosoft Wordが起動してしまうので、ダブルクリック以外の方法でファイルを開く必要がある。具体的には以下の手順を踏む。

  1. メニューバーの「ファイル」を選択
  2. ファイルの中の「開く」を選択
  3. zドライブ内のultimate.docを指定
  4. OKを押す

ファイルを開くためには、メニューのファイルから開くを選ぶ

以下の通り、前回作成したファイルを開くことができた。

Wordで作成したファイルを開いた例

Writerで編集後、もう一度保存をしてみる。保存はメニューバーの[ファイル]から行うが、2種類の保存方法がある(Wordと同じ)。

  • 「保存」:Wordでいう「上書き保存」であり、既存のファイルを編集した際に、ファイル内容を更新する。
  • 「名前を付けて保存」:Wordでいう「名前をつけて保存」であり、はじめて保存をするときに使用する。つけた名前のファイルが生成される。

Writerの保存形式について

第103条まで追加した後で既に保存をしているが、もういちど名前をつけて保存し、別のファイルを作成してみよう。今度はメニューバーの「ファイル」より「保存」を選択する。

2種類の拡張子

「名前をつけて保存」をする場合、保存形式を選ぶことが出来る。ファイルの種類の右横の▼を押すと、保存が表示される。使用するのは以下の2種類。

Writerの保存形式

  • Open Document Text(.odt):Writerの通常の保存形式。拡張子は.odt。この形式で保存したファイルはMicrosoft Wordでは開くことができない。
  • Microsoft Word 97/2000/XP(.doc):Wordと互換性のある保存形式。拡張子は.docとなる。.docはWordの拡張子。

先ほどはultimate.docを開き、編集をしてから上書き保存をしているため、.doc形式で保存されている。今度は.odt形式で保存をしてみよう。保存をしたらzドライブを確認してみると、ultimate.docとultimate.odtの2つのファイルがあることがわかる。

  • ultimate.doc:最初からあったファイル。WordでもWriterでも、好きな方で開くことができる。
  • ultimate.odt:後から「名前をつけて保存」で保存をしたファイル。Writerでしか開くことができない。

Writerでファイルを作成した場合、保存時にどちらの形式にすればよいか考え、間違えないように気をつけよう。

StarSuiteで作成したファイルをMewで添付する

WriterをはじめとするStarSuiteの各種ソフトウェアを使用し、Microsoft Officeとの互換性がないフォーマットで保存した場合、拡張子は以下のようになる。

拡張子

拡張子の説明

ファイル形式

.odt

StarSuite Writer

バイナリ

.odp

StarSuite Impress

バイナリ

.ods

StarSuite Calc

バイナリ

電子メールにファイルを添付して送る場合、テキスト形式による添付とバイナリ形式による添付方法がある。使い分けは以下の通り。

  • バイナリ形式:文字情報以外の書式情報(文字サイズや上下左右の余白)が含まれるファイルや画像ファイル
  • テキスト形式:文字情報のみのファイル(Windowsのメモ帳や、Unixのemacsで作成したファイルが該当する)

mewでファイルを添付する場合、添付するファイルの拡張子に応じて、自動的にいずれかの添付形式が選択される。このため、mewに登録されていない拡張子のファイルを添付する際は、添付形式を判断することができない

この場合、ファイル名指定後にAttached as text. Type 't' to toggle text to binaryというメッセージが表示される。これは意訳すれば「どちらの形式で添付すればよいかわからないので、とりあえずテキスト形式にしました。バイナリ形式で添付したければ「t」を押してください」となる。添付したいファイルがバイナリ形式のファイルである場合、「t」を押さなければ正しく添付できず、そのまま送信すると文字化けした文章がメール本文の下に続くことになる。

StarSuiteの拡張子(.odt、.odp、.ods)はいずれもmewに登録されていないため、これらのファイルを添付する場合は「t」を入力する必要がある。

今日の作業

WriterでもWordと同様に文字の大きさを変更したり、色を変えたり、表を作成したりと、見栄えを整えるための様々な機能を利用することができる。ほとんどはWordと同じやり方となるが、一部異なるものもあるため確認しておこう。

本日の例文を以下よりダウンロードし、zドライブに保存しよう(ファイル名はwriter.txt)。

今日の資料

保存をしたらダブルクリックをしてメモ帳で開く。併せて、Writerで新規ファイルを作成しよう。新規ファイルの作成は、メニューバーの「ファイル」から「新規作成」で、Text Documentを選ぶ。新しいファイルができたら、先ほどのwriter.txtの内容をコピーしてはりつける。以下のようになるはずである。

Writerに貼り付けた結果

このファイルを最終的に以下のように改良する。Wordと同じ手順でできるものもあれば、若干異なるものもある。まずは、以下の完成図だけを見てできるところをやってみよう。なお、図中の青色の文字が作業内容を表す(本文中には書かなくて良い)。

完成図

写真は既にzドライブに保存されているkoeki.jpgを使用してもよいし、以下を新たにzドライブに保存しなおしても良い。

公益大概観

出席課題

ultimate.odtを添付ファイルで送る。本文にはStarSuite Writerを使った感想(使い勝手、自分でも使ってみたいか等)を記載する。

  • To:課題提出用メールアドレス
  • Subject:literacy08
  • 提出期限:授業終了時まで