roy > naoya > 情報リテラシー > (7)ワープロソフトとテキストエディタ
文書を作成するためのソフトにはワープロ(ワードプロセッサ)とテキストエディタがある。代表的なワープロソフトにはMicrosoft Wordや一太郎がある。テキストエディタについてはメモ帳やemacsなどがある。いずれも文書を作成することができるが、ワープロとテキストエディタでは何が異なるのだろうか?それぞれの特徴をあげてみよう。
コンピュータは文字や写真や音楽を保存しておくことができる。しかし、文字や写真をそのままの形式で保存するのではなく、全て1と0の配列に置き換えて保存している。1と0という2種類の情報は電流のON/OFFや、磁極の向き、光の点滅などに置き換えることができるため取り扱いが容易であり、装置を小型化できるという利点がある。
例えばアルファベットは大文字のA-Z、小文字のa-z、0-9の数字、()%&などの記号があるが、1と0の配列が8桁あれば、組み合わせにより全ての文字に対応づけが可能である。日本語は漢字の数が多いので16桁で1文字を表現する。画像はピクセル(マス目)ごとに24桁で色を指定している。
ファイルサイズとは、文章や音楽を1と0に置き換えて保存したときの桁数に相当する。単位が次のように定められている。
ここで、フロッピーディスクは1.44MBの保存容量を持つ。作成した文書ファイルや写真のファイルサイズがわかれば、どれ位の量を保存することができるか、計算で求めることができる。
では、ワープロとテキストエディタで作成したファイルのサイズがそれぞれどれくらいになるのかを調べてみよう。ワープロソフトはMicrosoft Wordを用い、テキストエディタはメモ帳を用いる。条件が同じになるように、いずれも入力する文章は「東北公益文科大学」の8文字とし、保存をする場合のファイル名はkoekiとする。なお、Wordの拡張子は、.doc、メモ帳を初めとする全てのテキストエディタの拡張子は.txtであるため、ファイル名はそれぞれkoeki.doc、koeki.txtとなる。
まずは赤色の部分を見てみよう。koeki.docは24,064バイトとなっている。一方koeki.txtは16バイトである。日本語はコンピュータの中では1文字あたり16桁の1と0の配列で表現されるので、これをもとに計算してみよう。16桁ということは16ビットということになる。16ビットは2バイトである。「東北公益文科大学」は8文字なので、16バイトになる。koeki.txtはまさに16バイトぴったりである。一方、koeki.docは24,064バイトであり、8文字しか入力していないにもかかわらずファイルサイズがやたらと大きい。
ワードプロセッサは書式設定ができるため、単に入力された8文字のみが保存されているのではなく、用紙はA4で、上下左右の余白はそれぞれ○○mmで、1ページあたり40文字×35行で、書かれている文字の大きさは10.5ポイントで、フォントは明朝体で、左詰めに書かれているというような様々な設定がある。これらの設定も保存されるためにファイルサイズが大きくなっているのである。
このため、あるワードプロセッサで作成した文書は、別のソフトでは開くことができない。これは、設定された書式の保存方法が異なるためである。テキストエディタの場合、文字の大きさやフォントといった書式情報は保存されない。このため、あるテキストエディタで作成したファイルは、別のテキストエディタで開くことができる。また、テキストエディタで作成したファイルをワードプロセッサで開くこともできる。互換性のないワープロソフト間で文書交換を行う場合、一旦.txt(テキスト形式)で保存をしてから相手に渡すということも行われる。
なお、上の2つの図のうち青色の部分は、「ディスク上のサイズ」とある。これらのファイルはコンピュータのハードディスクに保存されているが、ハードディスクは細かな区画に区切られており最小単位を「セクタ」と呼ぶ。単一のセクタには1つのファイルしか保存することができない。このためkoeki.txtは16バイトであるが、ハードディスクの区画の最小単位である4KBが割り当てられている。koeki.docについては24,064バイト(23.5KB)であるが、最小単位(4KB)×6区画の24KBが割り当てられている。
スタート → プログラム → Microsoft Word
起動すると下記のような画面が表示される
メニューバーの項目を表示すると、メニューが表示される。この際は、まず良く使うメニュー項目だけが表示されるが(下図上)、しばらくすると隠れている項目も表示される(下図下)。
ツールバーも表示しきれないボタンは隠れている。下図の赤丸印のところをクリックすると隠れていたツールボタンが表示される。また、ツールバーの先頭(青丸印)にマウスポインタを合わせ、上下左右に移動すると、ツールバーの場所を移動することができる。
まずは用紙のサイズや、上下左右の余白、1ページあたりの文字数などの設定をしてみよう。まずはメニューバーのファイルからページ設定を選ぶ。
ページ設定を選ぶと以下のような表示が出てくる。青色の部分をクリックして切り替えることでいろいろな設定ができる。現在は「文字数と行数」が選択されている。ここでは1ページあたりの文字数と行数の設定ができる。現在は「文字数と行数の指定」の部分で「行数だけを指定する」が選ばれているため、文字数の設定はできないようになっているが、「文字数と行数を指定する」を選ぶと文字数も選ぶことができるようになる。
デフォルトの文字の大きさは10.5ポイントになっている。1行あたりの文字数の設定はデフォルトの文字の大きさでの設定値となる。仮に40文字と指定後、文書を作成中にツールバーから文字のサイズ変更を行うと40文字にならなくなってしまう。最初から本文を9ポイントや11ポイントなど、デフォルトの設定とは異なる大きさで書きたい場合は、「フォントの設定」メニューを選び、必要な設定を行っておく必要がある。
上部の「余白」をクリックすると、上下左右の余白と、用紙の向きを指定することができる。
上部の「用紙」をクリックすると、紙のサイズを指定することができる。
以下の条件で書式設定をしてみよう。
全て設定したらOKボタンを押す。
実際に入力の練習をしてみよう。今回は以下と同じように入力してみる。全てを入力するのは時間がかかるので、以下のハイパーリンク先にあるテキストをコピー&ペーストして活用しても良い。
テキストの入力(またはコピー&ペースト)が終わったら、以下に示す設定変更を行い、上の図と同じようなデザインに変更してみよう。変更方法がわからない場合は、本日の授業の補足ページを確認すること。
ultimate.docを添付ファイルで送る。