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(2) 04/17の授業内容:キーボードの入力

キーボードの構成

キーボードはファンクションキー、カーソルキー、テンキー、特殊キー、文字キーの5種類に分かれている。特殊キーにはShiftキーや、Ctrlキー、Altキーなどがあり、他のキーと組み合わせて使用することで様々な効果を発揮する。

キートップの刻印

キーボードの表面をキートップと呼ぶ。文字キーのキートップにはいくつかの文字や記号が刻印されている。キーボードから文字を入力する場合、英語はアルファベットを入力するが、日本語入力を行う場合はひらがなで入力するかな入力とローマ字で入力するローマ字入力がある。

キートップの刻印

英語やローマ字入力をする場合はキートップの左側の文字が入力される。通常は左下の文字が入力され、Shiftキーを押しながら入力すると左上の文字が入力される。かな入力の場合は右側が入力される。

ローマ字入力に比べ、かな入力は入力文字数が少ないという特徴がある。

かな入力の場合、(合計11文字)

ローマ字入力の場合、ohayougozaimasu(合計14文字)

しかし、英文入力時はアルファベットを使用するため、アルファベットの配列とひらがなの配列の両方を覚える必要がある。現在ではローマ字入力が広く利用されている。コンピュータを購入した際の初期設定もローマ字入力であり、このコンピュータでもローマ字入力で日本語を入力するよう設定されている。

キーボードの配列として現在主流となっているのはQWERTY配列である。QWERTYとは文字キーの一番上の段を左から読んだものである。

キートップの刻印

QWERTY配列のキーボードには主要なものとして下記の4種類がある。それぞれのキーボードはキーの数に基づき101キーボード(キーの数が101個)とか109キーボード(キーの数が109個)などと呼ばれている。この授業では109キーボードを使用する。なお欧米仕様のキーボードと日本使用のキーボードでは@や()などの記号の位置が一部異なる。

マウス操作に関連する用語

マウスを用いた操作には、それぞれ名称が付与されている。

  • クリック:左側のボタンを1回押す。
  • ダブルクリック:左側のボタンを2回連続して押す。あまり2回の間隔が空くと、クリックを2回したものと扱われる。
  • 右クリック:右側のボタンを1回押す。
  • ドラッグ:左側のボタンを押したまま動かすこと。文章をコピーして別の部分に貼り付けるときなど、コピーしたい範囲を選択する際に使用する(「コピーしたい範囲をマウスでドラッグして選択し」というように使われる)。
  • ドラッグアンドドロップ:左側のボタンを押したまま動かして離すこと。作成したファイルをフロッピーディスクにコピーする場合などに使用する。

Microsoft Wordの起動

では実際に文字を入力してみよう。まずMicrosoft Wordを起動しよう。

  1. ディスプレイの左下にある「スタートメニュー」にマウスのカーソルを移動しクリックする
  2. メニューが表示されるので「プログラム」にカーソルを移動する
  3. 右側に「プログラム」のフォルダの中にある数々のプログラムが表示されるので「Microsoft Word」にカーソルをあわせクリックする。

入力方法

日本語入力のオンオフ

日本語(ローマ字入力)と英語入力の切り替えは、キーボードの左上の"半角/全角"キーで行う。このキーを押すごとに双方のモードが順番に入れ替わる。現在どちらのモードにあるかは、IMEツールバーで確認できる。英語入力と日本語入力をそれぞれ半角入力、全角入力と呼ぶことがある。英語は日本語と比較して半分の幅で入力されるためである。

IMEツールバー<--英数字入力モード

IMEツールバー<--日本語入力モード

英語入力時、該当するキーを押すと小文字で入力される。大文字を入力する場合はShiftを押しながら該当するキーを押す(これをShift+aというように表現する)。

漢字変換

日本語を入力はローマ字で行うが、入力するとひらがなで表示され、文字の下に点線が引かれた状態となる。この時点では入力は確定しておらず、漢字変換を行う。変換の必要がない場合は[Enter]キーで入力が確定する。

文字入力例(変換前)

漢字変換はスペースキー(キーボードの下の真ん中にある何も刻印されていない横長のキー)で行う。スペースキーを押すと、もっとも妥当と判断される文節に区切られ、適宜漢字に変換される。これでよい場合は[Enter]キーを押して確定する。

文字入力例(変換後)

変換をしたが漢字が間違っていた場合は修正が必要になる。繰り返しスペースを押すと下線が太線になっている箇所で次の候補が表示される。正しい漢字が表示されるまでスペースキーを押し続けるか、表示された候補の左にある数字を押す。「今日は」から「医者に」という文節に移動するためには右カーソルキー(→キー)を押す。全ての文節で正しい漢字変換が行われたら[Enter]キーを押して入力を確定する。

文字入力例(変換後)

文節の区切りの変更

文節の区切りは自動的に行われる。もしも「今日は医者に行く」ではなく「今日歯医者に行く」と入力したかった場合、文節が間違っていることになる。この場合はShiftキーを押しながらカーソルキーの←または→を押すことで、文節の区切りを変更することができる。

きょうというように反転している部分が新しい文節になる。

文節区切りの修正

日本語入力について

  • 日本語入力のオンオフは"半角/全角"キー
  • 漢字変換はスペースキー
  • スペースキーを押すたびに別の漢字の候補が表示される
  • 次の文節への移動は→(右カーソルキー)
  • 文節区切りの変更はShift+←またはShift+→

IMEツールバー

ひらがなから漢字への変換を行う際はIME(Input Method Editor)という変換ソフトを使用する。WindowsではMS-IMEが標準搭載されている。MS-IMEでは、下に示すようなツールバーがあり、入力モードの確認や読めない漢字の入力を行う際に使用する。

IMEツールバー

IMEツールバーには通常「入力方式」「入力モード」「変換モード」「IMEパッド」「ツール」が表示されている。その他にもオプションで様々なメニューを表示させることができる。したがって、表示されているメニューが異なったとしても壊れているわけではない。各メニューは以下の働きを持つ。

  • 入力方式:漢字変換の方法を指定する。IMEスタンダードとナチュラルインプットがある。IMEスタンダードはスペースキーを押すことで変換が行われる。ナチュラルインプットはスペースキーを押さなくても、自動的に文節が認識されて変換が行われる。後者はなれるまで違和感がある。
  • 入力モード:英文入力と和文入力の切り替えを行う。切り替えはキーボードの半角/全角キーで行うが、入力モードをマウスでクリックして該当するモードを選択することもできる。
    IMEによる入力モードの切り替えは、入力モードをマウスでクリックして該当するものを選ぶ
    • 半角/全角キーを押すと入力モードの表示は「あ」(和文入力)と「A」(英文入力)が交互に入れ替わる。
    • 入力モードをマウスでクリックしてモード選択する場合、和文→「ひらがな」、英文→「直接入力」となる。
    • 全角の英数字やカタカナ入力のモード切り替えはもっと便利な方法があるのであまり使用しない。
    和文入力モードは「あ」と表示
    英文入力モードは「A」と表示
  • 変換モード:漢字変換を行う際に使用する辞書を指定する。通常は「般」と表示されており、「一般」の辞書が使用される。「名」は「人名/全角地名」辞書が使用され、「話」は「話し言葉」用の辞書が使用される。「名」にすると、普段は使用しないような珍しい名字などの変換がスムーズにできるようになり(変換候補の上位に出てくるようになる)、「話」にすると電子メールなど、話し言葉で入力した際にうまく変換が行われるようになる。これらの変換モードの切り替えはマウスでクリックして該当するものを選択する方式で行う。
  • IMEパッド:漢字の画数や部首、手書き入力により該当する漢字を探し出す、読み方がわからない場合や、変換をしても候補として出てこない場合に使用する。マウスでIMEパッドをクリックし、使用したい方式を選択する。
    IMEパッド
    • 「手書き」について確認してみよう。「手書き」をクリックすると次の画面が表示される。
      手書きによる読めない漢字の検索
    • 「ここにマウスで文字を描いてください」の場所にマウスで字を書く。
      手書きによる読めない漢字の検索
    • 右側に漢字の候補が出てくるので、該当する漢字をマウスでクリックすると、現在入力中の文書に挿入される。候補リストに該当する漢字がない場合は「戻す」ボタンで一画戻すか、「消去」ボタンで全て消して最初から書き直す。
  • ツール:メニュー内の「プロパティ」では、和文の入力を行う際、ローマ字入力とかな入力のいずれにするかを選択したり、句読点を「、。」「,.」のいずれにするかを設定できる。「単語/用例登録」ではよく使う言葉を登録することができる。例えば、車のヘッドライトのことを「前照灯」というが「ぜんしょうとう」を入力して変換しても「全焼等」や「前章等」が候補として表示され、「前照灯」は候補内に無いため変換することができない。「単語/用例登録」で「ぜんしょうとう」に対して「前照灯」という漢字を登録しておくと、次からは変換候補に表示されるようになる。

ファンクションキーを用いた変換

キーボードの上部にはF1〜F12のキーがある。これをファンクションキーといい、日本語入力を行う際の変換を便利にする機能が割り当てられている。割り当てがされているのはF6〜F10で、機能はそれぞれ以下の通り。

  • F6:文字入力後、確定していない状態で押すとひらがなに変換される。もともとひらがなで表示されているので意味がないように感じるが、F7を押した後でF6を押すと効果が理解できる。
  • F7:文字入力後、確定していない状態で押すと全角のカタカナに変換される。
  • F8:文字入力後、確定していない状態で押すと半角に変換される。例えば、あいう→アイウ、ABC→ABC、となる。ひらがなには半角がないので、ひらがな、カタカナいずれも半角カタカナに変換となる。
  • F9:文字入力後、確定していない状態で押すと全角英数字に変換される。例えば、あいう→aiu、ABC→ABC、となる。
  • F10:文字入力後、確定していない状態で押すと半角英数字に変換される。例えば、あいう→aiu、ABC→ABCとなる

練習

Microsoft Wordで以下を入力してみよう。

自己紹介

氏名、出身、趣味、大学でやりたいことなどを3〜5行程度で書く。

難読漢字

IMEパッドの「手書き」や「総画数」「部首」を選び、以下の漢字を入力する(3つ程度)。

難読漢字

ファイルの保存

作成したファイルはzドライブに保存する。zドライブは目の前のコンピュータのハードディスクではなく、roy上の自分自身に割り当てられた領域である。

zドライブ以外の場所に保存をすることは出来ない。

  1. メニューの「ファイル」→「名前をつけて保存」を選択
  2. 下図の青丸で囲んだ下向き▼をクリックし、保存をする場所としてzドライブを指定する。zドライブはedsv\c108homeのc108***(Z:)と書いてある。
  3. 下図の赤丸で囲んだ場所に、保存するファイル名を入力する今回はliteracy02とする。
  4. 保存ボタンを押す。

ファイル名をつけて、zドライブに保存

正しく保存されたかどうかは、デスクトップのマイコンピュータ→edsv\c108homeのc108***(Z:)をそれぞれダブルクリックで開くことで確認できる。

Trrを用いたタッチタイプの練習

キーボード入力の練習用アプリケーションであるTrrを用いて、タッチタイピングに挑戦しよう。タッチタイピングとはキーボードを見ずに入力することを指す。かつてはブラインドタッチと呼ばれていたが、ブラインドタッチは目の見えない人に対する差別発言になるとの考えから、現在ではタッチタイピングと呼ばれるようになっている。

Trrは皆さんが現在利用しているWindows内にあるアプリケーションではなく、UNIXサーバーroy内にあるアプリケーションである。他のコンピュータの中にあるので、そのコンピュータに接続してからでないと利用することができない。Trrを使用するための手順は以下の通り。

手順1:royというコンピュータに接続する。接続するために利用するアプリケーションはTeraTermである。デスクトップ上に以下のアイコンがTeraTermなのでこれをダブルクリックして起動する。

TeraTermのアイコン

手順2:すると以下のような画面がでてくる。ホストに接続先のコンピュータ名であるroy.e.koeki-u.ac.jpが表示されていることを確認する。表示されていない場合や間違っている場合は正しく入力し、いずれにしても[OK]をクリック。

roy.e.koeki-u.ac.jpと入力されているか確認。未入力ならば入力する

手順3:ユーザ名とパスフレーズ(=パスワードのこと)を入力する。これらについては授業中に説明する。

IDとパスワードを入力する。いずれも授業中に説明する

手順4:ユーザ名とパスワードを正しく入力すれば以下のような画面が表示される(roy{naoya}のnaoyaの部分は自分の学籍番号になっている)。これがUNIXのデスクトップである。Windowsの場合はデスクトップに様々なアイコンがあり、これをマウスでダブルクリックすればアプリケーションを起動することができる。しかしUNIXの場合はダブルクリックのかわりに、登録されている特定の文字列を入力してアプリケーションを起動する。登録されている特定の文字列のことをコマンドという。

Royのログイン画面

手順5:Trrを起動する。Trrはemacsというアプリケーション上で動作する特殊なアプリケーションである。このためemacsを起動し、その後でTrrを起動するという手順を踏む。つまり、emacsを起動するコマンドを入力してemacsを起動した後で、Trrを起動するコマンドを入力してTrrを起動する。具体的には以下の手順で入力する。

  • emacs -nw[Enter]
  • [Esc]x trr[Enter]

これでようやくTrrが起動しました。

trr初期画面

テキストの選択で1〜5まで選ぶことができる。入力になれていない人はとりあえず1から始めよう。自信がある人は5に挑戦してみよう。いずれかの数字を入力すると、以下のような画面が表示される。最初の1回目は(2)から(5)は何も表示されていないが、1回最後まで入力するといろいろな情報が表示されるようになる。

trr入力

  1. 入力部。上の行に表示されているのと同じように入力する。間違えた場合は正しく入力するまで次に進めない。行末の^Mは[Enter]をあらわす。
  2. 前回の結果が表示される。字数/分が1分間に入力されたキーの数をあらわす。評価は1分間に入力されたキーの数から押し間違えたキーの数を重み付けした値を引いたもの。Trrの試験ではこの得点を評価対象とする。
  3. 現在の目標の得点((2)の評価のこと)およびこれまでの最高得点、実施回数が表示される。目標をクリアすると次のステップに進み、新しい目標が設定される。
  4. 過去の実施履歴が表示される。
  5. 評価得点の推移が表示される。

最後まで入力すると以下のような画面に切り替わる。1を押すとTrrが終了する。2でテキストの種類を変更せずにもう一度実行、3でクラス内の順位が確認できる。11を押すとテキストの種類を変更できる。それ以外はあまり使わない。

trr入力終了後画面

1を押すとTrrが終了するが、起動するときに(1)TeraTermによるroyへの接続→(2)emacsの起動→(3)Trrの起動という手順を踏んでいるので、emacsを終了し、royへの接続を解除する必要がある。

  • emacsの終了:Ctrl-x Ctrl-c(Ctrl-xはCtrlキーを押しながらxを押すという意味)
  • royの接続解除:exit[Enter](キーボードからe,x,i,tと入力し[Enter]。接続を解除するとウィンドウが消える)

ホームポジションについて

左手の小指、薬指、中指、人差し指をそれぞれ「a」「s」「d」「f」のキーにおく。右手は人差し指、中指、薬指、小指をそれぞれ「j」「k」「l」「;」のキーにおく。この位置をホームポジションと呼ぶ。両手とも人差し指のキーに「でっぱり」があるので、これを目安とする。

キーボードの各キーは、押す指が割り当てられている。ホームポジションを基点としてそれぞれの指を上下に動かすと、割り当てられたキーを無理なく押すことができる。キーの割り当てを絶対に守らなければならないということは無いが、最も自然な指の動きで入力が可能になるため、タッチタイピングを行うためには覚えておくのが無難である。

キーの割り当て

204/205教室のプリンタについて

204/205教室に設置されているプリンタはレポートの印刷等、自由に利用してよい。用紙がなくなった場合は、事務局の教務課でもらうことができる。

  • 無駄なものを印刷しないこと:資源を節約しましょう
  • すぐに印刷結果が出力されないからといって何度も印刷操作を繰り返し行わないこと:印刷結果がでてこないのは用紙切れの可能性が大です。何度も印刷操作を繰り返すと、用紙を補給した際に、その回数だけ印刷されることになります

出席課題

本日作成したMicrosoft Wordのファイルに以下を追加して印刷し、提出する。

  • 1行目:学籍番号と氏名を追加
  • 末尾:trrでマークした最高得点を記載する。例えば、「テキストの種類5(日本国憲法)で80点」等