roy > naoya > 情報リテラシー > (2)キーボードの入力
キーボードはファンクションキー、カーソルキー、テンキー、特殊キー、文字キーの5種類に分かれている。特殊キーにはShiftキーや、Ctrlキー、Altキーなどがあり、他のキーと組み合わせて使用することで様々な効果を発揮する。
キーボードの表面をキートップと呼ぶ。文字キーのキートップにはいくつかの文字や記号が刻印されている。キーボードから文字を入力する場合、英語はアルファベットを入力するが、日本語入力を行う場合はひらがなで入力するかな入力とローマ字で入力するローマ字入力がある。
英語やローマ字入力をする場合はキートップの左側の文字が入力される。通常は左下の文字が入力され、Shiftキーを押しながら入力すると左上の文字が入力される。かな入力の場合は右側が入力される。
ローマ字入力に比べ、かな入力は入力文字数が少ないという特徴がある。
かな入力の場合、お+は+よ+う+こ+″+さ+″+い+ま+す(合計11文字)
ローマ字入力の場合、o+h+a+y+o+u+g+o+z+a+i+m+a+s+u(合計14文字)
しかし、英文入力時はアルファベットを使用するため、アルファベットの配列とひらがなの配列の両方を覚える必要がある。現在ではローマ字入力が広く利用されている。コンピュータを購入した際の初期設定もローマ字入力であり、このコンピュータでもローマ字入力で日本語を入力するよう設定されている。
キーボードの配列として現在主流となっているのはQWERTY配列である。QWERTYとは文字キーの一番上の段を左から読んだものである。
QWERTY配列のキーボードには主要なものとして下記の4種類がある。それぞれのキーボードはキーの数に基づき101キーボード(キーの数が101個)とか109キーボード(キーの数が109個)などと呼ばれている。この授業では109キーボードを使用する。なお欧米仕様のキーボードと日本使用のキーボードでは@や()などの記号の位置が一部異なる。
マウスを用いた操作には、それぞれ名称が付与されている。
では実際に文字を入力してみよう。まずMicrosoft Wordを起動しよう。
日本語(ローマ字入力)と英語入力の切り替えは、キーボードの左上の"半角/全角"キーで行う。このキーを押すごとに双方のモードが順番に入れ替わる。現在どちらのモードにあるかは、IMEツールバーで確認できる。英語入力と日本語入力をそれぞれ半角入力、全角入力と呼ぶことがある。英語は日本語と比較して半分の幅で入力されるためである。
<--英数字入力モード
<--日本語入力モード
英語入力時、該当するキーを押すと小文字で入力される。大文字を入力する場合はShiftを押しながら該当するキーを押す(これをShift+aというように表現する)。
日本語を入力はローマ字で行うが、入力するとひらがなで表示され、文字の下に点線が引かれた状態となる。この時点では入力は確定しておらず、漢字変換を行う。変換の必要がない場合は[Enter]キーで入力が確定する。
漢字変換はスペースキー(キーボードの下の真ん中にある何も刻印されていない横長のキー)で行う。スペースキーを押すと、もっとも妥当と判断される文節に区切られ、適宜漢字に変換される。これでよい場合は[Enter]キーを押して確定する。
変換をしたが漢字が間違っていた場合は修正が必要になる。繰り返しスペースを押すと下線が太線になっている箇所で次の候補が表示される。正しい漢字が表示されるまでスペースキーを押し続けるか、表示された候補の左にある数字を押す。「今日は」から「医者に」という文節に移動するためには右カーソルキー(→キー)を押す。全ての文節で正しい漢字変換が行われたら[Enter]キーを押して入力を確定する。
文節の区切りは自動的に行われる。もしも「今日は医者に行く」ではなく「今日歯医者に行く」と入力したかった場合、文節が間違っていることになる。この場合はShiftキーを押しながらカーソルキーの←または→を押すことで、文節の区切りを変更することができる。
きょうというように反転している部分が新しい文節になる。
日本語入力について
ひらがなから漢字への変換を行う際はIME(Input Method Editor)という変換ソフトを使用する。WindowsではMS-IMEが標準搭載されている。MS-IMEでは、下に示すようなツールバーがあり、入力モードの確認や読めない漢字の入力を行う際に使用する。
IMEツールバーには通常「入力方式」「入力モード」「変換モード」「IMEパッド」「ツール」が表示されている。その他にもオプションで様々なメニューを表示させることができる。したがって、表示されているメニューが異なったとしても壊れているわけではない。各メニューは以下の働きを持つ。
キーボードの上部にはF1〜F12のキーがある。これをファンクションキーといい、日本語入力を行う際の変換を便利にする機能が割り当てられている。割り当てがされているのはF6〜F10で、機能はそれぞれ以下の通り。
Microsoft Wordで以下を入力してみよう。
氏名、出身、趣味、大学でやりたいことなどを3〜5行程度で書く。
IMEパッドの「手書き」や「総画数」「部首」を選び、以下の漢字を入力する(3つ程度)。
作成したファイルはzドライブに保存する。zドライブは目の前のコンピュータのハードディスクではなく、roy上の自分自身に割り当てられた領域である。
zドライブ以外の場所に保存をすることは出来ない。
正しく保存されたかどうかは、デスクトップのマイコンピュータ→edsv\c108homeのc108***(Z:)をそれぞれダブルクリックで開くことで確認できる。
キーボード入力の練習用アプリケーションであるTrrを用いて、タッチタイピングに挑戦しよう。タッチタイピングとはキーボードを見ずに入力することを指す。かつてはブラインドタッチと呼ばれていたが、ブラインドタッチは目の見えない人に対する差別発言になるとの考えから、現在ではタッチタイピングと呼ばれるようになっている。
Trrは皆さんが現在利用しているWindows内にあるアプリケーションではなく、UNIXサーバーroy内にあるアプリケーションである。他のコンピュータの中にあるので、そのコンピュータに接続してからでないと利用することができない。Trrを使用するための手順は以下の通り。
手順1:royというコンピュータに接続する。接続するために利用するアプリケーションはTeraTermである。デスクトップ上に以下のアイコンがTeraTermなのでこれをダブルクリックして起動する。
手順2:すると以下のような画面がでてくる。ホストに接続先のコンピュータ名であるroy.e.koeki-u.ac.jpが表示されていることを確認する。表示されていない場合や間違っている場合は正しく入力し、いずれにしても[OK]をクリック。
手順3:ユーザ名とパスフレーズ(=パスワードのこと)を入力する。これらについては授業中に説明する。
手順4:ユーザ名とパスワードを正しく入力すれば以下のような画面が表示される(roy{naoya}のnaoyaの部分は自分の学籍番号になっている)。これがUNIXのデスクトップである。Windowsの場合はデスクトップに様々なアイコンがあり、これをマウスでダブルクリックすればアプリケーションを起動することができる。しかしUNIXの場合はダブルクリックのかわりに、登録されている特定の文字列を入力してアプリケーションを起動する。登録されている特定の文字列のことをコマンドという。
手順5:Trrを起動する。Trrはemacsというアプリケーション上で動作する特殊なアプリケーションである。このためemacsを起動し、その後でTrrを起動するという手順を踏む。つまり、emacsを起動するコマンドを入力してemacsを起動した後で、Trrを起動するコマンドを入力してTrrを起動する。具体的には以下の手順で入力する。
これでようやくTrrが起動しました。
テキストの選択で1〜5まで選ぶことができる。入力になれていない人はとりあえず1から始めよう。自信がある人は5に挑戦してみよう。いずれかの数字を入力すると、以下のような画面が表示される。最初の1回目は(2)から(5)は何も表示されていないが、1回最後まで入力するといろいろな情報が表示されるようになる。
最後まで入力すると以下のような画面に切り替わる。1を押すとTrrが終了する。2でテキストの種類を変更せずにもう一度実行、3でクラス内の順位が確認できる。11を押すとテキストの種類を変更できる。それ以外はあまり使わない。
1を押すとTrrが終了するが、起動するときに(1)TeraTermによるroyへの接続→(2)emacsの起動→(3)Trrの起動という手順を踏んでいるので、emacsを終了し、royへの接続を解除する必要がある。
左手の小指、薬指、中指、人差し指をそれぞれ「a」「s」「d」「f」のキーにおく。右手は人差し指、中指、薬指、小指をそれぞれ「j」「k」「l」「;」のキーにおく。この位置をホームポジションと呼ぶ。両手とも人差し指のキーに「でっぱり」があるので、これを目安とする。
キーボードの各キーは、押す指が割り当てられている。ホームポジションを基点としてそれぞれの指を上下に動かすと、割り当てられたキーを無理なく押すことができる。キーの割り当てを絶対に守らなければならないということは無いが、最も自然な指の動きで入力が可能になるため、タッチタイピングを行うためには覚えておくのが無難である。
204/205教室に設置されているプリンタはレポートの印刷等、自由に利用してよい。用紙がなくなった場合は、事務局の教務課でもらうことができる。
本日作成したMicrosoft Wordのファイルに以下を追加して印刷し、提出する。