(3) 05/02の授業内容:日本語入力

パスワードについて

204/205教室には各30台程度のコンピュータがある。もちろんどれでも自由に利用することができる。通常、あるコンピュータを使用してその中に保存をしたデータは、他のコンピュータでは見ることはできない。204/205教室のコンピュータを使用する際には、このような不都合を防ぐために、特別な仕掛けが施されている。本日以降、たくさんのファイルを作成していくことになるが、作成したファイルはzドライブに保存する。zドライブというのは、royというサーバー上にある各人に割り当てられた領域を指す。見かけ上、現在使用しているコンピュータにデータを保存しているように見えるが、実際にはサーバーにデータを保存している。204/205教室のコンピュータを利用する際には、必ずログインを行うが、ログインを行うことで、ログイン時に入力された学籍番号に対応するサーバー上の領域を、zドライブとして表示してくれる。このため、終了時にログアウトをしなかったり、途中退席をしたり、パスワードを他人に知られてしまうと、自分のデータを簡単に他人に知られてしまうことになる。次回の授業でログインパスワードの変更を行う。それまでに8文字以上のパスワードを各自で考えておくこと。パスワードが単純なものであったり、短かったりする場合は、簡単に解読することができてしまう。以下のページを参考に、解読されにくいパスワードを考えておこう。

204/205教室のプリンタについて

204/205教室に設置されているプリンタはレポートの印刷等、自由に利用してよい。用紙がなくなった場合は、事務局の教務課でもらうことができる。

  • 無駄なものを印刷しないこと:資源を節約しましょう
  • すぐに印刷結果が出力されないからといって何度も印刷操作を繰り返し行わないこと:印刷結果がでてこないのは用紙切れの可能性が大です。何度も印刷操作を繰り返すと、用紙を補給した際に、その回数だけ印刷されることになります

IMEツールバー

キーボードからは英文、和文を入力することができる。和文の場合は、ローマ字で入力をする。ローマ字で入力をするとひらがなで表示され、漢字に変換することで文章を記述していくことになる。漢字変換を行う際に使用するのがIME(Input Method Editor)と呼ばれるもので、WindowsではMS-IMEが標準搭載されている。MS-IMEとは具体的には以下のツールバーを指す。通常日本語入力をする上では特に意識する必要はないが、現在の入力モードが英文入力モード、和文入力モードのいずれであるかを確認する際や、読めない漢字を入力する際に利用する。

IMEツールバー

IMEツールバーには通常「入力方式」「入力モード」「変換モード」「IMEパッド」「ツール」が表示されている。その他にもオプションで様々なメニューを表示させることができる。したがって、表示されているメニューが異なったとしても壊れているわけではない。各メニューは以下の働きを持つ。

  • 入力方式:漢字変換の方法を指定する。IMEスタンダードとナチュラルインプットがある。IMEスタンダードはスペースキーを押すことで変換が行われる。ナチュラルインプットはスペースキーを押さなくても、自動的に文節が認識されて変換が行われる。このため後者はなれるまで違和感がある。
  • 入力モード:英文入力と和文入力の切り替えを行う。切り替えはキーボードの半角/全角キーで行うが、入力モードをマウスでクリックして該当するモードを選択することもできる。

IMEによる入力モードの切り替えは、入力モードをマウスでクリックして該当するものを選ぶ

半角/全角キーを押すと入力モードの表示は「あ」と「A」が交互に入れ替わる。これが和文と英文の入力に対応しているが、入力モードをマウスでクリックしてモード選択する場合は、和文→「ひらがな」、英文→「直接入力」となる。その他にも全角の英数字やカタカナ入力のモードなどがあるが、全角英数字やカタカナ入力を行う上でもっと便利な方法があるのであまり使用しない。

和文入力モードは「あ」と表示

英文入力モードは「A」と表示

  • 変換モード:漢字変換を行う際に使用する辞書を指定する。通常は「般」と表示されており、「一般」の辞書が使用される。「名」は「人名/全角地名」辞書が使用され、「話」は「話し言葉」用の辞書が使用される。「名」にすると、普段は使用しないような珍しい名字などの変換がスムーズにできるようになり(変換候補の上位に出てくるようになる)、「話」にすると電子メールなど、話し言葉で入力した際にうまく変換が行われるようになる。これらの変換モードの切り替えはマウスでクリックして該当するものを選択する方式で行う。
  • IMEパッド:漢字の画数や部首、手書き入力により該当する漢字を探し出す、読み方がわからない場合や、変換をしても候補として出てこない場合に使用する。マウスでIMEパッドをクリックし、使用したい方式を選択する。

IMEパッド

このうち「手書き」について確認してみよう。「手書き」をクリックすると下記のような画面が表示される。

手書きによる読めない漢字の検索

「ここにマウスで文字を描いてください」の場所にマウスで字を書いてみる。

手書きによる読めない漢字の検索

すると、右側に該当する漢字の候補が出てくるので、該当するものがあれば、その漢字をマウスでクリックすると、現在入力中の文書に挿入される。マウスで上手く字がかけなかった場合には、候補リストに該当する漢字が表示されないことがある。この場合は「戻す」ボタンで一画戻すか、「消去」ボタンで全て消して最初から書き直すかする。

  • ツール:メニュー内の「プロパティ」では、和文の入力を行う際、ローマ字入力とかな入力のいずれにするかを選択したり、句読点を「、。」「,.」のいずれにするかを設定できる。「単語/用例登録」ではよく使う言葉を登録することができる。例えば、車のヘッドライトのことを「前照灯」というが「ぜんしょうとう」を入力して変換しても「全焼等」や「前章等」が候補として表示され、「前照灯」は候補内に無いため変換することができない。「単語/用例登録」で「ぜんしょうとう」に対して「前照灯」という漢字を登録しておくと、次からは変換候補に表示されるようになる。

ファンクションキーを用いた変換

キーボードの上部にはF1〜F12のキーがある。これをファンクションキーといい、日本語で入力を行う際に変換を便利にする機能が割り当てられている。割り当てがされているのはF6〜F10で、機能はそれぞれ以下の通り。

  • F6:文字入力後、確定していない状態で押すとひらがなに変換される。もともとひらがなで表示されているので意味がないように感じるが、F7を押した後でF6を押すと効果が理解できる。
  • F7:文字入力後、確定していない状態で押すと全角のカタカナに変換される。
  • F8:文字入力後、確定していない状態で押すと半角に変換される。例えば、あいう→アイウ、ABC→ABC、となる。ひらがなには半角がないので、ひらがな、カタカナいずれも半角カタカナに変換となる。
  • F9:文字入力後、確定していない状態で押すと全角英数字に変換される。例えば、あいう→aiu、ABC→ABC、となる。
  • F10:文字入力後、確定していない状態で押すと半角英数字に変換される。例えば、あいう→aiu、ABC→ABCとなる

出席課題

メモ帳を用いて本日学んだことを確認する。具体的には下記の要領で行う

  • 1行目:学籍番号と氏名を記載
  • 日本語変換の練習として自己紹介を3行程度書く(出身や、最近興味を持っていること、所属しているサークルや部活、好きな音楽やテレビ番組など)
  • IMEパッドを使って読めない漢字や変換できない漢字を入力してみる。今までに読めなかった漢字でも良いし、例えば、辣韮、雲呑、鰤、蔑ろ、酸漿などでも良い(字が小さすぎて見えない場合、Firefoxを使用していれば、メニューの表示→スタイルシート→文字サイズ大で文字を大きくすることができる。他のページを見ているときは同じことはできないので注意)。
  • 作成したファイルを「intro.txt」という名前をつけて保存する。保存先はzドライブとする。
  • 印刷をして提出する。

保存の方法は下記の通り。

  1. メニューの「ファイル」→「名前をつけて保存」を選択
  2. 下図の青丸で囲んだ下向き▼をクリックし、保存をする場所としてzドライブを指定する。zドライブはedsv\c106homeのc106***(Z:)と書いてある。
  3. 下図の赤丸で囲んだ場所に、保存するファイル名を入力する。*を消してかわりにintroとする。つまりintro.txtとする。
  4. 保存ボタンを押す。

ファイル名をつけて、zドライブに保存

正しく保存されたかどうかは、デスクトップのマイコンピュータ→edsv\c106homeのc106***(Z:)をそれぞれダブルクリックで開くことで確認できる。保存する際のintro.txtの後ろの.txtは拡張子と呼ばれ、このファイルがどのアプリケーションで作成されたかを示すものである。この部分は消さないこと。

印刷をする際は、メニューの「ファイル」→「印刷」を選び、「印刷」ボタンをクリックする。印刷するページを指定したり、印刷部数を指定することもできる。