(1·2)04/13·20の授業内容
- ログインとログアウト
- コマンドを入力してみよう
- ファイル·ディレクトリ
- さまざまなコマンド
- ホームディレクトリにkensakuというディレクトリを作成する
- emacsを用いて,file1.txtという名前でkensakuディレクトリ内にファイルを作成し,以下のテーマのいずれかを選んで文書を作成し,保存する.emacsで日本語を入力するときはControlとoを同時に押す.繰り返し押すことで,日本語入力モードと,半角英数字モードの切り替えが行われる.Controlとoの入力は一般にC-oと表記されます(日本語の漢字変換方法は広瀬先生のページを参考にしましょうhttp://roy.e.koeki-u.ac.jp/unix/canna.html)
- 自己紹介
- 最近興味を持っていること
- kensakuディレクトリの中にkadaiというディレクトリをあらたに作成する
- file1.txtをkadai1.txtと名称変更し,kadaiディレクトリの中に移動する
- lessコマンドを使用してファイルの内容を確認する
- mewを起動し,新規送信のバッファにkadai1.txtを取り込んで,naoya@e.koeki-u.ac.jpに送信する
- メール作成の際,Subjectはkadai1とすること
- 課題1のmemo.txtとreport.txtの指定方法についての解答もあわせて記載すること
- e-mailの本文にテキストファイルを読み込むには,新規送信メール画面の本文を記入するエリアにカーソルを移動し,Ctrl+X,Iとすると,ミニバッファにInsert file: ~/と表示されるので,読み込みたいファイル名を入力する。
- emacsを起動する
- Escとxを押し,mewと入力しReturn(Escとxを押すことを,一般にM-xと表記します)%<--これでMewが起動します
- Mewを起動するとパスワードがたずねられるので入力しReturn
- 新着メールの確認およびパスワードを間違えた場合はiと入力しReturn
- メールを読む場合は,カーソルキー(矢印キー)で読みたいメールを選びReturn
- メールの新規作成はwと入力
- メールの送信はC-c C-cと入力するか,もしくはメニューのsendアイコンをクリックする
- Mewを終了するにはqと入力
- emacsを終了する
101/102教室のUNIX端末を利用する際には、204/205教室のWindowsマシンを利用する場合と同様に、ログイン、ログアウトが必要になります
ログインはユーザ名とパスワードを入力することで行われます。 これらが記入された用紙を配布します
ユーザ名Return、パスワードReturnを入力しましょう
パスワードは入力をしても表示されません。間違えないように気をつけましょう
パスワードの認証に成功すると,下記のような画面が表示されます
irsv{naoya}%
この文字列をプロンプトと呼び,ユーザーからの命令を待っている状態をあらわします
まずは,ログアウトをしてみましょう.利用を終了する場合に必ず行わなければならない操作で,logoutと入力します
irsv{naoya}%logoutReturn
正しく入力できれば,初期のログイン画面に戻ります
キーボードからの入力を行う際に気をつけなければならないのが,フォーカスの概念です.ウィンドウにマウスでカーソルをあわせると,ウィンドウの枠の色が変わります.このウィンドウをフォーカスのあったウィンドウといい,キー入力操作は,このウィンドウに対して行われます.ウィンドウを前面に出したい場合は,ウィンドウのタイトルバーをマウスの左ボタンでクリックします.なお,ウィンドウが背面にあってもフォーカスがあっていれば入力は可能です
キーボードから文字列を入力することで,コンピュータにさまざまな命令を送ることができます.この文字列をコマンドといいます
まずは現在の日時を表示するdateコマンドを入力してみましょう.入力後Returnを押すと,下記のように表示されるはずです
irsv{naoya}%dateReturn
2005年4月11日(月)12時19分31秒JST
次にlsと入力してみましょう.lsはlistの略で現在のディレクトリ(カレントディレクトリ)にあるファイルの一覧を表示するコマンドです.ディレクトリはWindowsにおけるフォルダに相当します.フォルダの中味を見ていると考えるとわかりやすいかもしれません
irsv{naoya}%lsReturn
Mail/ maildir/ public_html/
Windows/ msmail/ script/
表示されたリストにはMail/のように/がついているものがあります.これはファイルではなく,ディレクトリをあらわします.つまり上記の例では,Mail/,maildir/,public_html/,Windows/,msmail/,script/の6つのディレクトリ(フォルダ)があり,ファイルはひとつもないことがわかります.なお,これらのディレクトリは削除しないでください.削除するとメールが読めなくなったり,Windowsマシンでzドライブに保存していたデータが失われるなどさまざまな不都合が生じます
UNIXでは大文字と小文字を区別します.ですから,lsのかわりにLSと入力すると,コマンドは実行されません.
irsv{naoya}%LSReturn
zsh: command not found: LS
作成した文書やプログラムはファイルとして保存されます.1つのファイルには必ず1つのファイル名がつきます.コマンドの場合と同様,大文字と小文字は区別されます.下記lessコマンドはテキストファイルの内容を表示するコマンドです
irsv{naoya}%less message.txtReturn
こんにちは
irsv{naoya}%less MESSAGE.TXTReturn
MESSAGE.TXT: No such file or directory
次に,ディレクトリについて考えてみましょう.ファイルの数が多くなると,名前の付け方を工夫しても,それが何のファイルであるか,わからなくなってしまいます.これを整理するための箱がディレクトリ(フォルダ)です.まずはディレクトリの作成を行います.kadaiというディレクトリを作成してみましょう.ディレクトリ作成のコマンドはmkdirです.つづけてlsを入力すると,kadai/というディレクトリが新しくできていることがわかります
irsv{naoya}%mkdir kadaiReturn irsv{naoya}%lsReturn Mail/ kadai/ maildir/ public_html/ Windows/ msmail/ script/
では,今作ったkadaiというディレクトリに移動してみましょう.ディレクトリの移動はWindowsにたとえるとフォルダをダブルクリックして開く操作にあたります.コマンドはcdです.cdにつづけて開きたいディレクトリ名を入力し,Returnを押します.cdとディレクトリの間にはスペースが必要です.続いてlsコマンドを実行してみましょう.今度はプロンプトが表示されるだけです.新しく作成したkadai/というディレクトリの中にはファイルもディレクトリも存在しません.このため何も表示されなかったのです
irsv{naoya}%cd kadaiReturn
irsv{naoya}%lsReturn
irsv{naoya}%
今度はもとのディレクトリに戻りましょう.このときにもcdコマンドを利用します.しかし今度はcdの後に何と入力すればよいのでしょうか? 今いるディレクトリよりも上のディレクトリは..(ピリオド2つ)とあらわします.実際に実行してみましょう.cdと..の間にスペースを忘れないようにしましょう
irsv{naoya}%cd ..Return irsv{naoya}%lsReturn Mail/ kadai/ maildir/ public_html/ Windows/ msmail/ script/
絶対パス指定と相対パス指定
ひとつ上のディレクトリに移動するためにはcd ..と入力すると書きましたが,この際には現在のディレクトリが基準となっています.現在自分が作業をしているディレクトリのことをカレントディレクトリといいます.カレントディレクトリを基準として指定をする方法を相対パス指定と言います.
ディレクトリは下記のような階層構造をもっています.ここではkadai/ディレクトリの中にさらにkadai1/というディレクトリを作成しているものとし,kadai1/がカレントディレクトリであると仮定します.カレントディレクトリからひとつ上のkadai/というディレクトリに移動するためにはcd ..と入力すれば良いことは説明しましたね.ではふたつ上のnaoya/のディレクトリに移動するためにはどうすればよいのでしょうか?
このためにはいくつかの方法があります.まずはcd ..と入力してひとつ上のkadai/ディレクトリに移動し,再度cd ..と入力してひとつ上のnaoya/に移動するというものです.
irsv{naoya}%cd ..Return irsv{naoya}%lsReturn kadai1/ ファイルA ファイルB irsv{naoya}%cd ..Return irsv{naoya}%lsReturn Mail/ kadai/ maildir/ public_html/ Windows/ msmail/ script/
一度にふたつ上のディレクトリに移動する方法もあります.cd ../..と入力するとふたつ上のディレクトリに移動します.cd ../../やcd ./../..,cd./../../でも同じです
irsv{naoya}%cd ../..Return irsv{naoya}%lsReturn Mail/ kadai/ maildir/ public_html/ Windows/ msmail/ script/
cd ./../..やcd./../../の最初の.(ピリオドひとつ)はカレントディレクトリをあらわしています.これは省略することも可能です.
なお単にcdとだけ入力するとホームディレクトリに戻ります
irsv{naoya}%cdReturn irsv{naoya}%lsReturn Mail/ kadai/ maildir/ public_html/ Windows/ msmail/ script/
課題1
下記のようなディレクトリ構造を仮定する.カレントディレクトリをkadai1/とした場合に「kadai.rb」,「memo.txt」,「report.txt」のファイルの中味をlessコマンドを使用して表示させるためには,どのようなパス指定を行えばよいだろうか? cd ..を複数回繰り返すのではなく,1行で入力してみよう
課題1の解答はここに背景と同じ色で書かれています.解答がわかったら,マウスで文字色を反転させて確認してください.考える前に解答を見ないようにしましょう
kadai.rbの指定方法
irsv{naoya}%less ../kadai.rb もしくは
irsv{naoya}%less ./../kadai.rb
memo.txtとreport.txtの指定方法についても同様に考えてみよう
カレントディレクトリを基準とする指定方法を相対パス指定と言いましたが,これに対応する指定方法として絶対パス指定があります.これはルートディレクトリもしくはホームディレクトリからのパスを具体的に指定する方法です.絶対パス指定を行うにあたり,まずカレントディレクトリがどこに存在しているか調べましょう.コマンドはpwdです
irsv{naoya}%pwdReturn
irsv{naoya}%/home/irhome/c105/naoya/ruby/kadai
ここからrubyというディレクトリに移動するためには下記のように入力します.3種類ありますがいずれも結果は同じです
ルートディレクトリからの指定
irsv{naoya}%cd /home/irhome/c105/naoya/rubyReturn
irsv{naoya}%pwdReturn
irsv{naoya}%/home/irhome/c105/naoya/ruby/kadai
ホームディレクトリからの指定
irsv{naoya}%cd naoya/rubyReturn
irsv{naoya}%pwdReturn
irsv{naoya}%/home/irhome/c105/naoya/ruby
ホームディレクトリはnaoyaのかわりに~(チルダ)と表記することもできます
irsv{naoya}%cd ~/rubyReturn
irsv{naoya}%pwdReturn
irsv{naoya}%/home/irhome/c105/naoya/ruby
ディレクトリの作成mkdir
新規にディレクトリを作成します
irsv{naoya}%lsReturn
irsv{naoya}%
irsv{naoya}%mkdir rubyReturn
irsv{naoya}%lsReturn
ruby/
ディレクトリの削除rmdir
中が空なディレクトリを削除します.空でない場合は削除することができません
irsv{naoya}%lsReturn
ruby/
irsv{naoya}%rmdir rubyReturn
irsv{naoya}%lsReturn
irsv{naoya}%
中が空でないディレクトリを削除しようとした場合は下記のようなメッセージが表示されます
irsv{naoya}%rmdir rubyReturn
rmdir: ディレクトリ"ruby": ディレクトリが空ではありません.
ファイルのコピーcp
ファイルの複製を作ります.書式はcp コピー元のファイル名 コピー先のファイル名となります.コピー先ファイル名の指定方法により異なる動作が行われます
irsv{naoya}%cp memo.txt rubyReturn<--rubyは存在するディレクトリ
irsv{naoya}%lsReturn
memo.txt
irsv{naoya}%ls ruby/Return
memo.txt<--カレントディレクトリとrubyのディレクトリ双方に同一ファイルが存在
irsv{naoya}%less message.txtReturn
こんにちは
irsv{naoya}%cp memo.txt message.txtReturn<--message.txtは存在するファイル
irsv{naoya}%less message.txtReturn
Hello<--message.txtがmemo.txtにより上書きされる
irsv{naoya}%cp memo.txt report.txtReturn<--report.txtは存在しないファイル
irsv{naoya}%less memo.txtReturn
Hello
irsv{naoya}%less report.txtReturn
Hello<--memo.txtと同一内容のreport.txtが複製される
ファイルの移動およびファイル名の変更mv
書式はmv 元のファイル名 先のファイル名となります.先ファイル名の指定方法により異なる動作が行われます
irsv{naoya}%mv memo.txt rubyReturn<--rubyは存在するディレクトリ
irsv{naoya}%lsReturn
irsv{naoya}%
irsv{naoya}%ls ruby/Return
memo.txt<--カレントディレクトリにあったmemo.txtはrubyのディレクトリに移動している
irsv{naoya}%less message.txtReturn
こんにちは
irsv{naoya}%mv memo.txt message.txtReturn<--message.txtは存在するファイル
irsv{naoya}%less message.txtReturn
Hello
irsv{naoya}%less memo.txtReturn
memo.txt: No such file or dirctory<--既存のmessage.txtはmemo.txtにより上書きされ,memo.txtは削除されている
irsv{naoya}%mv memo.txt report.txtReturn<--report.txtは存在しないファイル
irsv{naoya}%less memo.txtReturn
memo.txt: No such file or dirctory
irsv{naoya}%less report.txtReturn
Hello<--memo.txtは削除され,新しくreport.txtが作成される
irsv{naoya}%mv ruby/report.txt .Return<--.はカレントディレクトリをあらわす
irsv{naoya}%lsReturn
report.txt
irsv{naoya}%ls ruby/Return
irsv{naoya}%<--rubyディレクトリの中にあったreport.txtはカレントディレクトリに移動している
ファイルの削除rm
書式はrv 削除するファイル名となります.一度削除したファイルは元に戻すことはできませんので注意しましょう
課題2
これまで学んだコマンドを用いてファイル操作をしてみよう
課題の提出期限は4月16日(土)17:00までです