前回までのプログラミングを通して、製品の技術的な作成を学んできた。 前回はその製品を作成するにあたり、企画書や広告が重要であることを学んだ。
広告は、文章と背景の色を分かりやすい色で、字体を大きくしたり、 色をつけたりして強調するなどして工夫する。 万人が製品の中身を理解することによって、製品が普及することを考え、 表現方法には気をつけること。 顔文字やアスキーアートは使わない。 広告には連絡先を必ずつける。通常の広告ホームページをよく参考にする。
製品には必ず取り扱い説明書がついてくる。 取り扱い説明書は、 それ自身と製品だけで製品を楽しむことができるように作成する。
%less 取り扱い説明書
と実行し、Space で先を読む。 終了は q。 もしものときに 頼りになる高い完成度 が求められる。
企画書は、 到達する目的をはっきり させなければ書くことができない。 製品の仕上がりが企画書で描かれた仕様に到達できていなければ、 部署内の企画の段階で落とされてしまう。 広告は、 長所をはっきり 書かなければ製品の売上を伸ばすことができない。 また、大げさに書きたてると、それは詐欺広告となってしまう。
どの文書も目的がそれぞれ違うので、 そこに焦点を合わせて文書を作成する。ただし、他の文書と矛盾があってはならない。 広告と製品仕様との間に矛盾がある場合、 ユーザー、顧客、消費者センターなどから苦情が来てしまう。
展示会場 へ出かけてみよう。 ブースにはいろいろな作品が並んでいる。 自分のアイディアになるかもしれないので、 よく見ておく。実際にダウンロードして試してみるのもよい。
見学の際、制作者として調査するつもりで眺めてみよう。
という点に着目しよう。 実際にグループ活動をする際に、大きな手助けとなる。
無償ビジネス統合化パッケージとは、 企業で必要そうなソフトウェアをひとまとめにして配布するものである。 データの連係が必要とされるため、 それを考慮して設計されたソフトウェアの需要が高い。 Microsoft Office もあるが、有償であるうえ、 バージョンが上がったあとのデータの連係があまりよくない。 今回は以下の理由で OpenOffice.org という 無償ビジネス統合化パッケージ を体験してみよう。
無償の無償ビジネス統合化パッケージが知られている。 OpenOffice.org という団体が作成した、OpenOffice には、 Writer (文書作成)、 Calc (表計算)、 Base (データベース)、 Impress (プレゼンテーション支援) Draw (描画作成) などが梱包されている。UNIX でも Windows でも使える。 「マルチプラットフォーム」 と呼ばれるソフトウェアである。 本学の UNIX は SunOS といい、OpenOffice.org を支援する企業の製品である。
使える機能をオープンソースでまかなう努力をしたものが OpenOffice.org である。
%ooo3&
デフォルトは Writer が立ち上がる。Impress や Draw の使い方は、 時間があれば練習を行う。
OpenOffice.org は立ち上げた位置の directory の中にファイルが保存する。 保存した文書は *.odt として保存されている。
終了 | Ctrl-q |
保存 | Ctrl-s |
既存のファイルを開く | Ctrl-o |
Microsoft Word との互換性がある。 *.odt で作ったファイルを保存するとき、 *.doc を選ぶことができる。また、 *.doc で作ったファイルを *.odt 形式で保存することもできる。 101 教室で空いた時間に ~/Windows(「Z ドライブ」) にしまっておいたレポートなどを作成できる。
試験時間 20 分。目標 150 点以上。TA も参加する。
3 行デカ文字スタイルは、Emacs 24 を Root Menu から launch し、M-x trr とする。
自由課題は好きな題材を考えて Ruby でプログラムを 2 本作る。 各グループは 5 -- 6 人程度とする。本日行う手順は次の通り。
プロジェクトをたった一人で行うことのないよう、 どんな小さなことでもよいので 協力しあって行うこと。
企画書と試作品は、 プロジェクト内で添付してやりとりをする。
来週以降に作るような全体は このような感じ である。
次週以降、発表に必要な技術を修得する。 次週からは、毎回の移動が大変なので、 グループごとにまとまって座っておくと便利かもしれない。
発表時には教職員も閲覧するので、 よく考えてチーム名を決定すること。
見たままのチーム名は、過去のチームでほとんど使われているので、 自分たちに個性的な名前にする。 アルファベット等をつなげただけの名前は商標名としても覚えてもらいにくい。 数字のついたチーム名は、ほとんど使い古されている上、 投票に際し得点プログラムが投票に失敗することもあるようである。 数字のついたチーム名を避けることをお薦めする。
本日話し合った結論までの過程を、 プログラム風に書くとどのようになるか、まとめよ。
Brainstorming とは、企業での商品開発などに使う、 グループによる問題解決型の開発手法である。
プレゼンテーションで大事なことは以下の 4 点である。 まずは Plan, Prepare について紙でおおよそのイメージを作る。 1 枚 7 行以下、 説明は 3 分程度で作成する。 体言止めを使う。 ていねい文や庄内弁など控え、 標準的な日本語を使用する。
出来上がったら作成開始。 著作権およびダウンロードの方法、ダウンロードファイル一覧などは記さない。 プログラムの内容 のみで構成。
%ooo3 ファイル名&
とファイル名を指定して立ち上げ、本番に余計な手順を見せないようにしよう。
Impress (プレゼンテーション支援) というプレゼンテーション支援を使う方法をまとめる。Microsoft PowerPoint との互換性がある。 制作開始は
ファイル(F) -> 新規作成(N) -> プレゼンテーション(P)
である。
保存した文書は *.odp として保存されている。
終了 | Ctrl-q |
保存 | Ctrl-s |
既存 / 新規のファイルを開く | Ctrl-o |
スライドショーで練習を行う。Kterm で ooo3 ファイル名& とする。
F5 でスライドショーの開始。Space で進み、 終了したら Esc で終わらせる。戻るときは左矢印。
アニメーションを使うこともできるが、 本番で動かないことが多いので、 発表会では使用しない。
長時間の発表のため、 発表ではマウスを動かさない よう操作係は必ずキーボード操作を練習しておく。まずは仕込み。
本番。
ということで、マウスなしが可能である。
広瀬組、神田組も含めた 2 年全員が参加する自由課題発表会では、以下のソフトウェア開発を考え、 エントリーする。
実際にあるものを再現するような作品を作ることを強くお薦めする。
OpenOffice / Starsuite で作成したファイルでの注意点について (バイナリ形式での添付と、ホームページのダウンロード方法)
上記のリンクは、以下のような症状について述べてある。
情報はあらゆる人々に公正に伝えられるべきである。 自分が意見を発表する場合、意見広告となるべき媒体は、 読み上げソフト、点字変換機などに通しても情報が確実に伝わるものであるべきである。 *.doc ファイルでは、Windows OS を持っている人間しかアクセスできない。 *.pdf ファイルや *.html ファイルは、読み上げソフトがきちんと対応できる。 とくに印刷する場合は、字の大きさが変化しない PDF 形式がもっとも適している。
詳しくは後期の情報交換概論で学ぶことができる。