米国国防総省のプロジェクトから派生。 ARPANET, Advanced Research Projects Agency NETwork, 1 ヶ所の計算機だけに仕事をさせず、分散型とし、 攻撃されても他の複数の計算機が仕事を継続できるネットワークの研究が元となる。
TCP/IP: 通信ルート上の中継局を複数設置し、IP Address (住所) を持つ packet (小包) を届ける。
予定した中継局が攻撃された場合には、他を経由して届ける。
1993 年よりサービス開始。World Wide Web (WWW) により、 世界中のハイパテクスト (HTML 文書) を読むことができるようになった。
W3C: World Wide Web Consortium, WWW の普及、標準化を策定する組織。 とくに、HTML や CSS の仕様など。
プロバイダ: インターネット間をつなぐもの
インターネット接続の種類
電気通信事業者 | WAN の事業者 |
ISP | WAN の通信事業を行うインターネット関連サービス提供事業者 (商業プロバイダ) |
LAN どうしを接続する機器と OSI 基本参照モデル
接続機器 | OSI 基本参照モデル | アドレスの規格 |
ゲートウェイ | 応用層 | - |
プレゼンテーション層 | ||
セション層 | ||
トランスポート層 | ポート番号 | |
ルータ・レイヤ 3 スイッチ | ネットワーク層 | IP アドレス |
ブリッジ・スイッチングハブ・レイヤ 2 スイッチ | データリンク層 | MAC アドレス |
リピータ・リピータハブ | 物理層 | - |
リピータ | 伝送信号の再中継を行い、信号を整形して受け取ったデータを全て中継 |
リピータハブ | ケーブルを繋ぐポート(出入口)が複数あり、 情報をスター型に接続するリピータ |
ブリッジ | イーサネット型の LAN どうしを接続する機器、 MAC アドレスによりデータの宛先を判断する |
スイッチングハブ | 複数のポートを持ち、ブリッジの機能を持つ装置で、 同時通信の速度は装置の最大通信速度でそれぞれのポート間の通信を行う |
ルータ | ソフトウェアによる経路制御 | 低速 |
レイヤ 3 スイッチ | ハードウェアによる経路制御 | 高速 | ゲートウェイ | プロトコルの異なるネットワーク間の中継や、 トランスポート層や応用層でデータの制御を行いながら中継を行う |
ポート番号: ネットワーク間の中継で、プロトコルを判断し、通信データが混ざらないようにする
ブロードキャストドメイン | ブロードキャストパケットが届く範囲のネットワーク | スイッチングハブ・ブリッジで接続する範囲内・ それを超える範囲はルータを使用 |
コリジョンドメイン | パケットの送信中にパケットの衝突を回避するため、 機器どうしが送信中かどうかを確認しながら行う必要のある領域のネットワークのこと | スイッチングハブを使用する場合は、 ポート単位がコリジョンドメインで、 ポート間の通信はブロードキャストドメイン |
大学の情報教室のように、 クライアントはマウスクリック、 キーストローク、 その他画面遷移情報のみを送信し、 全てのアプリケーションがサーバだけで行われる仕組み
管理側 | アプリケーションを一括管理できる |
エンドユーザの支援が容易 | |
セキュリティ管理が容易 | |
古くなり性能が劣ってしまった PC をクライアントとして蘇らせることができ、 ハードウェアの導入コストや維持管理コストが削減できる | |
ユーザ側 | アプリケーションの実行における差分情報だけが通信され、 レスポンスが速い |
クライアントの環境に関らず、 同じアプリケーションと同じファイルにアクセスできる | |
クライアントの性能によらず、 同じアプリケーションが使用できる | |
シンクライアントやモバイルクライアントが利用できる |
保守コストが安い | クライアントにあるソフトウェアのメンテナンスが不要 |
静か | 冷却ファン不要 |
耐久性がある | HDD を設置できないような場所でも使える |
安定動作 | 他のユーザの設定変更に影響されない |
情報システムは、 サービスを要求するクライアントと、 サービスを提供するサーバとで成り立つ。
大型コンピュータと端末とをネットワークで結び、 端末からのデータを集中処理する。
特定のコンピュータに処理すべき業務が偏らないようにするため、 あるいは、負荷をかけすぎないために、 業務を分散させてコンピュータに処理させる方法
分散処理:特定のコンピュータに処理すべき業務が偏らないようにするため、 あるいは、負荷をかけすぎないために、 業務を分散させてコンピュータに処理させる方法
クライアント:処理を要求するコンピュータ
サーバ:要求された処理を実行するコンピュータ
LAN:クライアントサーバシステムを接続する仕組み
ファイルサーバ | ファイルを保持するサーバ |
プリントサーバ | プリンタの処理を行うサーバ |
データベースサーバ | データベースの管理を行うサーバ |
Web サーバ | Web ページの管理を行うサーバ |
メールサーバ | メールの送受信の管理を行うサーバ |
三層アーキテクチャ:
データ層+アプリケーション層(ファンクション層)+プレゼンテーション層
の 3 つのモジュールに分けてアプリケーションを処理する
プレゼンテーション層 | ユーザインタフェース部 | ユーザが利用する |
アプリケーション層(ファンクション層) | データ加工処理部 | データの処理を行う |
データ層 | データベースアクセス部 | データベースからデータを取り出す |
ピアツーピア: 通信するコンピュータがサーバでありクライアントであるネットワーク形態、 小規模 LAN 向け
オンラインリアルタイムシステム | 銀行のオンラインシステムのように、 送られたデータを直ちに処理して実行結果を出すシステム |
バッチ処理 | 勤務状況をまとめて処理する給与計算システムなど、 一定期間に集めたデータを一度にまとめて処理するシステム |
クライアント:処理を要求するコンピュータ
サーバ:要求された処理を実行するコンピュータ
LAN:クライアントサーバシステムを接続する仕組み
IP アドレス:TCP/IP で割り当てられる固有の番号。 公的ネットワークと私的ネットワークにより、 IP アドレスのルールが異なる。
グローバル IP アドレス・プライベート IP アドレス
グローバル IP アドレス:インターネットで使用され、固有の番号
プライベート IP アドレス:LAN 内で使用され、LAN 内では自由に割り当て可能
プロキシサーバ: プライベートアドレスをグローバル IP アドレスに変換
単体ならば NAT, Network Address Translation と呼ばれる、 TA やルータの機能を使用する。
複数台同時使用ならば NAPT (IP マスカレード) を使用
NAT | Network Address Translation, ネットワークアドレス変換機能 | グローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスは一意 |
NAPT | Network Address Port Translation, IP マスカレード (ネットワークアドレスポート変換機能) | グローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスとポート番号を使用し、 複数のコンピュータを割り当てる |
8 bit ごとにピリオドに区切り 10 進数表記する。
0b: 10101100.00010001.00110110.01101110
0d: 172. 17. 54. 110
アドレス変換: LAN 内のプライベートアドレスを割り当てたコンピュータから、 インターネットにアクセスする
ネットワーク番号 + サブネット番号 + ホスト番号
ホスト数 = 全 bit 数 - 2 (全て 0 の IP アドレスと 最後の IP アドレス)
全て 0 の IP アドレス:ネットワーク自体の IP アドレス
最後の IP アドレス (全て 1) の IP アドレス:ブロードキャストアドレス
ブロードキャストアドレス: ネットワーク内の全ての機器に同時に送信を行うためのアドレス
サブネット:あるネットワーク内で使われるコンピュータの台数制限を、 より厳密に行う
サブネットマスク:ホスト部分 = 255, サブネットアドレスの台数 = 0
サブネットアドレスの作り方: ネットワーク番号 1, ホスト番号 0 を代入し、境界を作り、 元の IP アドレスとの論理積で作成。
ping: ネットワーク内の特定の計算機との接続を確認するコマンド。
roy の接続を調べる例
% ping 172.17.54.110 172.17.54.110 is alive
IP アドレス:TCP/IP で割り当てられる固有の番号
NIC:Network Information Center, IP アドレスの管理機関
IPv4:32 bit, XXX.XXX.XXX.XXX(XXX = 0 ... 128)
IPv6:今後移行する IP アドレスの規格, 128 bit
IP アドレス=ネットワークアドレス+ホストアドレス
ユニキャスト:ある IP アドレスを持つコンピュータを指定してデータを送る
マルチキャスト:複数の IP アドレスを同時に指定して、 複数台にデータを送る
グローバル IP アドレス:インターネットで使用され、固有の番号
プライベート IP アドレス:LAN 内で使用され、LAN 内では自由に割り当て可能
DHCP:Dynamic Host Configuration Protocol, 動的アドレス、 ネットワークに接続するコンピュータに動的にアドレスを振り当てるプロトコル
分類 | 規模 | IP アドレスの範囲 |
クラスの分類(A,B,C) + ネットワークアドレス + ホストアドレス (クラス D + マルチキャストアドレス) |
クラス A | 大規模ネットワーク | 0.XXX.XXX.XXX -- 127.XXX.XXX.XXX | 0 + 7 bit + 24 bit = 32 bit |
クラス B | 中規模ネットワーク | 128.XXX.XXX.XXX -- 191.XXX.XXX.XXX | 10 + 14 bit + 16 bit = 32 bit |
クラス C | 小規模ネットワーク | 192.XXX.XXX.XXX -- 223.XXX.XXX.XXX | 110 + 21 bit + 8 bit = 32 bit |
クラス D | マルチキャスト用ネットワーク | - | 1110 + 28 bit = 32 bit |
OSI 基本参照モデル: ISO の定めたプロトコルで、通信機能を 7 層に分類したもの
層 | 動作 |
アプリケーション層 | ファイルの転送・電子メールの機能 |
プレゼンテーション層 | アプリケーション層のデータを共通データ形式に変換して送出 ・取り込みを行う |
セション層 | 同期制御 |
トランスポート層 | データの順序制御・エラー検出・回復 |
ネットワーク層 | ルーティング(経路選択)・中継 |
データリンク層 | 通信の確立・解放 |
物理層 | 電気信号を透過的に伝送 |
TCP/IP:Transmission Control Protocol / Internet Protocol, インターネットに採用されている、トランスポート層に対するプロトコル
TCP:相手とのやりとりを監視しながら通信する (コネクション型)プロトコル
IP:相手やネットワーク状況を確認せず通信する (コネクションレス型)プロトコルで、 制御用通信が減る分だけ効率的な通信を可能とする
OSI 基本参照モデル | TCP/IP 階層 | プロトコル | 用途 | 使用する目的 | 目的用プロトコル |
アプリケーション層 | アプリケーション層 | SNTP | ネットワーク管理 | 電子メール配送
Web ページ ファイル転送 ドメイン名解決 |
SMTP
HTTP FTP DNS |
プレゼンテーション層 | |||||
セション層 | |||||
トランスポート層 | トランスポート層 | UDP | User Datagram Protocol, コネクションレス型通信 | 相手との状態を監視しながらの通信 | TCP (コネクション型プロトコル) |
ネットワーク層 | インターネット層 | IP | Internet Protocol, コネクションレス型通信 | 相手やネットワーク状況を確認せずに通信する | IP |
データリンク層 | ネットワークインタフェース層 | - | |||
物理層 |
SMTP, POP3, IMAP4
電子メール (email) はインターネットでやりとりする手紙。 クライアントは Mailer (電子メールソフト) を使ってやりとりする。 受信するシステムにはユーザ ID ごとに郵便受けが用意され、 SMTP で電子メールをインターネットに送信、 クライアントが要求すると、POP を使って受信する。
ユーザ ID@ホスト名.組織名.組織の分類.国名
------------------------------- ドメイン名
送信側と受信側でのデータ処理について。
送信者のデータがインターネットへ流れるまでの荷造について。
インターネットを介して届けられたパケットを荷ほどきして、 受信者がデータを受け取るまで。
ネットワークインタフェース層 | 通信機器との接続、コネクタの形状、ケーブル、伝送使用帯域などの、 隣の計算機との間の正確な伝送を行う | MAC アドレス | Medelia Access Control, IEEE が管理。出荷時に設定。 イーサネットでは通信制御、LAN アダプタの識別を行うのに使用。 |
インターネット層 | IP ヘッダの IP アドレスで、あて先の計算機にデータ転送をするため、 経路選択 (Routing) を行う | IP アドレス | ネットワークに接続されるコンピュータに振られた番号 XXX.XXX.XXX.XXX で、32 bit からなり、グローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスがある |
トランスポート層 | TCP/IP ヘッダのポート番号で、 相手先の計算機のプログラムにデータを転送する | ポート番号 | IP アドレスの下位のアドレスで、 プロトコルごとにウェルノーンポートがあり、 通信相手を指定する |
UDP | User Datagram Control, コネクションレス、信頼性は低いが高速。 動画配信など。 | ||
TCP | コネクション型、高い信頼性を持つ | ||
アプリケーション層 | プログラムサービスを受け持つ | HTTP, FTP, SMTP など | WWW, ファイル転送、電子メール転送 |
WWW サーバ: インターネット上の分散サーバの情報をハイパテキスト形式で閲覧できるシステム
ブラウザと WWW サーバ (Web サーバ) によるクライアントサーバシステム
Hyper Text Transfer Protocol, 文字、画像、音声を含んだファイルを転送できる。
HTML: Hyper Text Markup Language, 標準化は W3C による。
Cookie: WWW サーバの要求でクライアントのハードディスクに、 入力情報などを書き込む機能。初回接続時に入力されたユーザ情報を記録する。
URL: Uniform Resource Locator, Web ページアドレス
http://www.koeki-u.ac.jp/academics/d0050002.html
プロトコル://ホスト名.組織名.組織の分類.国名/ディレクトリ名/ファイル名
-------------------------------------
ドメイン名
電子メール | SMTP | 電子メールの配送 |
POP3, IMAP4 | メールサーバからメールを取り出したり削除する | |
Web ページ | HTTP | Web ページを伝送 |
ファイル転送 | FTP | ファイルのアップロード・ダウンロード |
ドメイン名解決 | DNS | ドメイン名と IP アドレスとを相互変換 |
データベース | - | データの保存 |
DNS:Domain Name System, IP アドレスを人間に覚えやすいドメイン名に変換、 あるいは逆にドメイン名を IP アドレスへ変換するシステム
DNS サーバ:DNS を管理するサーバ、 世界では ICANN, 国内では JPRS がドメイン名が IP アドレスと 1:1 対応となるように管理している
ICANN:Internet Corporation for Assigned Names and Numbers
JPRS:Japan Registry Service, 株式会社日本レジストリサービス
DHCP:Dynamic Host Configuration Protocol, 動的アドレス、 ネットワークに接続するコンピュータに動的にアドレスを振り当てるプロトコル
内部ネットワークとルータの間で代理応答するゲートウェイ機能
File Transfer Protocol, ファイル転送する機能。 周辺機器ドライバのダウンロードなどに使用する。
他のコンピュータを遠隔操作する
関心テーマで読み書きできる掲示板での情報交換に使用
運用ルールの指導・啓蒙について、システム運用ルールを定める。
処理スケジュール | データ入力の締切時間・処理スケジュール・定期保守日時を決定 |
運用日誌 | 利用実績を把握し、効率的な運用やシステム再構築の材料に活用 |
定期的な処理 | ファイルのバックアップ、ユーザ ID の管理やパスワード管理、 利用状況のチェック |
オンラインマニュアル | 体系的分類とファイル番号およびバージョン管理の正確に行う必要がある |
更新履歴の管理 | コードブックや更新履歴や経緯を明確に管理する |
システム構成管理 | システム構成の変化を記録し、常に現状と一致した台帳が必要で、 変更記録を時系列的に記載する必要がある |
性能・障害管理 | 業務に必要かどうかの判断力と、障害の原因を特定できるようにし、 解決する方策を練っておく |
RAID:Redundant Arrays of Inexpensive Disks, 複数の HDD を利用してデータを管理する技術で、 バックアップデータを使用せずに復元する方法
RAID-0 | 複数の HDD に均等にデータを振り分け、 同時並行に記録し、 データの読み書きを高速化させたものであるが、 信頼性が高いわけではない | ストライピング |
RAID-1 | 2 台以上のディスクに同じデータを同時に書き込む方法 | ミラーリング |
RAID-2 | パリティとデータとともに分散して記憶するものであるが、 復旧時の処理が繁雑で実用化を見送られた | ハミングコード |
RAID-3 | 複数ある HDD の 1 台をパリティ記録用とし、 他のディスクにデータをビット単位で分散して記録する | |
RAID-4 | RAID-3 と同様であるが、データの分散がブロック単位で行われる | |
RAID-5 | データからパリティを生成し、データと一緒に分散して記録する方式で、RAID-4 より安定 |
パリティ:誤り訂正符号