統計の考え方
第 8 回
(確率変数)
「母集団比率と平均値の推定」
講義ノート目次
標本平均
標本の平均値
推定
母集団から一定数の標本を多数回くり返して取りだし、各回の標本の比率や 平均値を求めることにより、母集団の比率や平均値にほぼ等しくなる。 標本から母集団の性質を見つけ出すこと。
ある政策についての世論調査で 400 人の標本の中で 250 人がその政策に賛成した。全体の何 % くらいが賛成していると考えられる か。
250 / 400 × 100 = 62.5 ∼ 63
したがって 63 % くらい。
袋の中に白い球が入っている。その白球の個数を知るた めに、触っただけでは白球と区別がつかない赤球 50 個をその袋の中に入れ、 よくかきまぜ、この袋の中から無作為に 30 個取りだして、白球と赤球の個数 を数えてもとに戻す実験をくり返したところ、下の図のようになった。このと き、次の問に答えよ。
1
2
3
4
5
6
白球
24
23
26
24
25
25
赤球
6
7
4
6
5
5
この実験で 1 回に取りだされる白球の平均個数を求めよ。
袋の中には何個の白球が入っていると推定できるか。
24.5 個
1 回に取りだされる赤球の平均個数は、5.5 個。 白球と赤球の比は 24.5 : 5.5 なので、 袋に入っていた白球の数を
x
とすると 24.5 : 5.5 =
x
: 50
x
= 222.72 ... したがって 約 223 個。