自然数とは、存在し、数えられる個数のことで、 1 から始まる。 整数とは、 0 や負の数を含み、 -∞ から ∞ までの小数値でない数である。 整数は i, j, k, l, m, n, ... を当てて任意の数を書くことが多い。
数直線上で、表すと分かりやすい。
黒い丸はその数を含み、白い丸はその数を含まない。
ある数 x が 3 以上の整数である場合、 数式では x ≤ 3 と書き、4, 5, 6 .... が該当する。
ある数 x が 4 以下の整数である場合、 数式では x ≥ 4 と書き、4, 3, 2, 1 .... が該当する。
ある数 x が 5 より大きい整数の場合、 数式では x > 5 と書き、6, 7, 8, 9 .... が該当する。
ある数 x が 5 未満の整数の場合、 数式では x < 6 と書き、5, 4, 3, 2, 1 .... が該当する。
同じ数を何度かかけるとき、その個数を「乗」という。
「場合の数を数える」 もれなく数え上げること
という方法が素朴な方法。
2 つの事象A, B があり、それぞれ起こる数は m, n 通りとする。 この場合 A, B がともに起こる場合の数は m × n 通りである。
例を考えよう
アイスクリームが 5 種類ある。そのうち 3 種類を選ぶ選び方は何通りあるか。
2 つの事象 A, B があり、同時には起こらないとする。 A, B が起こる数はそれぞれ m, n 通りとする。 この場合 A またはB の起こる場合の数は m + n 通りである。
大小2 つのサイコロの和が 5 または 10 になる場合の数は何通りか。
目の和の数が 5 または 10 になるのは、 大小のサイコロの目を (1, 2) のように書くとすると、 目の和の数が 5 となるのは
(1, 4), (2, 3), (3, 2), (4, 1)
の 4 通り。目の和の数が 10 となるのは(4, 6), (5, 5), (6, 4)
の 3 通り。
総当たりの表から求めてみよう。
小 \ 大 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
図から 7 通りと分かる。
ある整数 n から 1 までの数を順にかけ算した結果のこと。
整数 n (n = 0,1,2,...) の階乗: n × (n-1) × ... × 2 × 1 = n!
ただし、1! = 0! = 1 と定義しておく。
「ひとりひとつ」の条件で 3 兄弟にアイスクリームを出した。 バニラ、チョコレート、ストロベリーの 3 種類。 誰がどのアイスクリームを食べるか考えると何通りあるか?
長男、次男、三男の順で取っていったとする。 長男は、3 種類の中から好きなものを選んでよい。 次男は、2 種類の中から好きなものを選ぶ。 三男は残りをもらう。 よって、この場合は 3 × 2 × 1 = 3! = 6 通り。
「m 個全ての事象が重複を許さずに必ず 1 回ずつ起こる場合」、 これを数えると、階乗 (factorial) で表される。
m! ≡ m × (m-1) × ... × 1 ただし、定義として 0! ≡ 1, 1! ≡ 1