第14回 情報処理基礎論 a レポート課題 氏名:高橋貴宏 学籍番号:c1081390 語学クラス:中国語 コース(系):経営系 第一問 H21春問61 ------------------------------------------------------------------------------- コンピュータシステムが単位時間当たり処理できるジョブやトランザクションな どの処理件数のことであり、コンピュータの処理能力を表すものはどれか。 ア アクセスタイム イ スループット ウ タイムスタンプ エ レスポンスタイム 正解 イ 単位時間内におけるジョブやトランザクションの処理件数のことをスループット いう。このことから、イの解答が正解である。 ・ジョブ:ユーザーがコンピュータに与える仕事の単位のこと ・トランザクション:データベース更新時の処理単位のこと 解答 ア アクセスタイムとは、データや機能などにアクアセスする際に要する時間のこと であり、アの解答は適切ではない。 解答 ウ タイムスタンプとは、データなどを作成、更新した時刻を記憶した情報のことで あり、ウの解答は適切ではない。 解答 エ レスポンスタイムとは、システムに対してデータの入力を完了した直後から、そ のデータに対する出力が返され始めるまでの処理時間のことであり、エの解答は適切ではない。 参考文献 栢木厚. "栢木先生のITパスポート試験教室." ジョブ. 藤澤奈緒美編. 技術評論社,2010,p.112-113. ------------------------------------------------------------------------------- 第二問 H21秋問67 ------------------------------------------------------------------------------- フールプルーフの考え方として,適切なものはどれか。 ア 故障などでシステムに障害が発生した際に,被害を最小限にとどめるように システムを安全な状態にする。 イ システム障害は必ず発生するという思想の下,故障の影響を最低限に抑える ために,機器の多重化などの仕組みを作る。 ウ システムに故障が発生する確率を限りなくゼロに近づけていく。 エ 人間がシステムの操作を誤ってもシステムの安全性と信頼性を保持する。 正解:エ 解法 フールプルーフは、人間の不注意や勘違いなどによる操作ミスによるシステムの 誤動作を避けるための技術や考え方のことであるため、エの記述が正解である。 アの記述は、フェールセーフの説明であるため、間違いである。 イの記述は、フォールトトレラントの説明であるため間違いである。 ウの記述は、フォールトアボイダンスの説明であるため間違いである。 参考文献 栢木厚. "栢木先生のITパスポート試験教室."信頼性設計 . 藤澤奈緒美編. 技術評論社,2010,p.118-119. 五十嵐聡."ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集." フールプルーフ. 江幡尚之編. 技術評論社,2010,p.78-79. ------------------------------------------------------------------------------- 第三問 H21秋問70 0 から 1 までの一様乱数から X と Y を取りだすことを 600 回繰り返す。この とき Y < X を満たす回数の期待値は幾らか。 ア 150 イ 200 ウ 300 エ 400 解答 ウ 解説 乱数で0から 1 までの場合、少数の数値が出現し、これらの出現数をヒストグラフで表 すと各データ区間に含まれる箇数はほぼ同数になる。 X、Y が偏りなく出現するので、Y < X となる確率は 0.5 になるので回数は 600 * 0.5 = 300 回となる この事から正解はウになる。 参考文献 栢木厚. "栢木先生のITパスポート試験教室."期待値 . 藤澤奈緒美編. 技術評論社,2010,p.58-59. ------------------------------------------------------------------------------- 第四問 H21秋問71 ------------------------------------------------------------------------------- スパムメールの説明として,適切なものはどれか。 ア 受信者の承諾なしに無差別に送付されるメールのこと イ 特定の目的の下にあらかじめ登録した参加者全員に同じメールを配信するこ と ウ メールの受信者が複数の相手に同一内容のメールの送信や転送を行い,受信 者が増加し続けるメールのこと エ メールやWebページを用いてメッセージを書き込み,不特定多数の相手と情 報交換ができるコンピュータを用いたメッセージ交換システムのこと 正解:ア 解法 スパムメールとは、受信者の意志確認や承諾のないまま、無差別に不特定多数の ユーザーに送付される迷惑メールのことである。よってアの記述が正解である。 イの記述はメーリングリストに関する説明であるため間違いである。 ウの記述はチェーンメールに関する説明であるため間違いである。 エの記述は掲示板やチャットに関する説明であるため間違いである。 参考文献 栢木厚. "栢木先生のITパスポート試験教室."スパムメール . 藤澤奈緒美編. 技術評論社,2010,p.118-119. 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 p159「スパムメール」 p159「チェーンメール」 ------------------------------------------------------------------------------- 第五問 H21春問73 ------------------------------------------------------------------------------- 複数のコンピュータを連携させ,全体を1台の高性能のコンピュータであるかのように利用する。連携しているコンピュータのどれかに障害が発生した場合には,ほかのコンピュータに処理を肩代わりさせることで,システム全体として処理を停止させないようにするものはどれか。 ア クラスタシステム イ デュアルシステム ウ デュプレックスシステム エ マルチプロセッサシステム 解法 解答アのクラスタシステムとは,複数のコンピュータを相互に接続して連携させることで,全体を1台の高性能のコンピュータであるかのように利用し、信頼性や処理性能を高める技術のことである。コンピュータを連携させて運用しているため、どれかに障害が発生した場合でもほかのコンピュータに処理を肩代わりさせることで,システムを停止させることなく,処理を継続する特徴をもつ。 解答イのデュアルシステムとは同じ処理を行うシステムを2系列用意し,一定時間ごとに処理結果の比較・照合を行う信頼性の高いシステム構成のことである。この方法は同じ処理を行うシステムを2系用意しているため、どちらかの系列に障害が発生した場合は,その系列を切り離し残りの系列で中断することなく処理を続行する特徴をもつ。 解答ウのデュプレックスシステムとは、2系列のシステムを用意し,一方は通常用として稼働させ,もう一方は待機用として通常用の障害に備えて待機させておき、システムに障害が発生した場合には,待機用のシステムに切り替えて処理を続行システム構成のことである。 解答エのマルチプロセッサシステムは複数のプロセッサを結合し、OSやアプリケーションと連携し,複数のプロセッサで処理を分散して行い、システムの処理性能を向上させるシステム構成のことである。 以上のようなことから、特徴と一致するのは解答アであるため、解答アが正解となる。 正解:解答ア 参考文献 web 株式会社インセプト (Incept Inc). "クラスタシステム  【cluster system】". IT用語辞典 http://e-words.jp/w/E382AFE383A9E382B9E382BFE382B7E382B9E38386E383A0.html,(参照 2010-07-23) 株式会社インセプト (Incept Inc). "デュアルシステム  【dual system】". IT用語辞典 http://e-words.jp/w/E38387E383A5E382A2E383ABE382B7E382B9E38386E383A0.html,(参照 2010-07-23) 株式会社インセプト (Incept Inc). "デュプレックスシステム  【duplex system】". IT用語辞典 http://e-words.jp/w/E38387E383A5E38397E383ACE38383E382AFE382B9E382B7E382B9E38386E383A0.html,(参照 2010-07-23) 株式会社インセプト (Incept Inc). "マルチプロセッサ  【multi-processor】". IT用語辞典 http://e-words.jp/w/E3839EE383ABE38381E38397E383ADE382BBE38383E382B5.html,(参照 2010-07-23) ------------------------------------------------------------------------------- 第六問 H21春問76 ------------------------------------------------------------------------------- 業務アプリケーションソフトウェアを独自に開発せず,ソフトウェアパッケージを導入する目的として,最も適切なものはどれか。 ア 開発環境の充実 イ 開発コストの削減 ウ 開発手法の習熟 エ 開発担当者のスキルの向上 解法 業務アプリケーションソフトウェアを独自に開発せず,ソフトウェアパッケージを導入する目的としては、自社での業務アプリケーションソフトウェアを開発することは多大な時間とコストがかかってしまうため、早急にシステムを導入したい場合には不適切である。そこでソフトウェアパッケージを購入してシステムを早期に構築することが適切であり、開発コストよりも購入費用のほうが安い場合には開発コストの削減も図れる。このことから、ソフトウェアパッケージを導入する目的は開発時間とそれに伴う人件費などのコストの削減を図ることである。以上のことから、条件に該当する解答イが正解である。 正解:解答イ 参考文献 栢木厚. "栢木先生のITパスポート試験教室."システム開発. 藤澤奈緒美編. 技術評論社,2010,p.224-225. 五十嵐聡."ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集."ソフトウェアパッケージを導入する目的. 江幡尚之編. 技術評論社,2010,p.146-147. ------------------------------------------------------------------------------- 第七問 H21春問85 ------------------------------------------------------------------------------- ファイルを4冊だけ置くことができる机で,A〜Fの6冊のファイルを使って仕事を する。 机上に5冊目のファイルを置きたいとき,机上の4冊のファイルのうち,最後に参 照して から最も時間が経過しているファイルを引き出しにしまうことにする。ファイル がA,B, C,D,B,A,E,A,B,Fの順で必要になった場合,最後に引き出しにしまうファ イルは どれか。 ア A イ B ウ D エ E 解法 参照していった順番では、A,B,C,D,が机の上に出る6回目まではファイルが引き 出しにしまわれることはない。次の7回目では、最後に参照されたときの順序が もっとも古いファイルCが引き出しにしまわれることになる。8回目と9回目にお いては、机の上にあるファイルAやBが参照されるため、ファイルが引き出しにし まわれることはない。10回目の時点で机の上にあるファイルA,B,E,D,のうち、最 後に参照されたときの順序がもっとも古い、ファイルDが引き出しにしまわれる ことになる。 以上のことから、最後に引き出されたファイルはDとなり解答ウが正解となる。 正解:解答ウ 参考文献 五十嵐聡."ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集."アルゴリズム. 江幡尚之編. 技術評論社,2010,p.152-153. ------------------------------------------------------------------------------- 第八問 H21春問88 ------------------------------------------------------------------------------- データベースの障害回復に用いられ,データベースの更新に関する情報が格納されているファイルはどれか。 ア インデックスファイル イ バックアップファイル ウ ログファイル エ ロードモジュールファイル 解法 解答アのインデックスファイルとはデータベースの検索を高速化するために用いられる索引が記録されたファイルのことである。 解答イのバックアップファイルは、データベース野内用を保存したファイルで、データベースの内容が完全に消失した場合などに、データベースを復旧するために用いられる。 解答ウのログファイルについては、データベースの更新前および、更新後の状態の値などが記録されており、誤った更新が行われても、ログファイルの内容を用いてデータベースの内容を更新前に復元するものである。 解答エのロードモジュールファイルは、オブジェクトプログラムに各種のライブラリなどを結合して、実行可能な状態にしたファイルのことである。 以上の内容から、条件に一致する解答ウのログファイルが正解となる。 正解:解答ウ 参考文献 栢木厚. "栢木先生のITパスポート試験教室." データベース. 藤澤奈緒美編. 技術評論社,2010,p.194-196. 五十嵐聡."ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集."データベースの障害回復 . 江幡尚之編. 技術評論社,2010,p.154-155. ------------------------------------------------------------------------------- 第九問 H22春問54 ------------------------------------------------------------------------------- Xさんは、Yさんにインターネットを使って電子メールを送ろうとしている。電 子メールの内容を秘密にする必要があるので、公開鍵暗号方式を用いて暗号化し て送信したい。電子メールの内容を暗号化するのに使用する鍵はどれか。 ア Xさんの公開鍵 イ Xさんの秘密鍵 ウ Yさんの公開鍵 エ Yさんの秘密鍵 解法 公開鍵暗号方式は、暗号化鍵と復号化鍵が別々の暗号方式であり、公開鍵暗号方 式は、受信者の公開鍵で暗号化し、受信者の秘密かぎで復号化するとくちょうが ある。 つまり、Yさんの公開鍵で暗号化しYさんの秘密鍵で復号するため解答ウが正解 となる。 正解:解答ウ 参考文献 栢木厚. "栢木先生のITパスポート試験教室."公開鍵暗号方式. 藤澤奈緒美編. 技術評論社,2010,p.183-185. -------------------------------------------------------------------------------