第11回 情報処理基礎論 a レポート課題 氏名:榎本知佳 学籍番号:C1090242 語学クラス:英語5 コース(系):地域共創コース ------------------------------------ H21春期問58 オンライントランザクション処理システムを構成する サーバ上のソフトウェアのうち, データベース管理システムの役割の説明として,適切なものはどれか。 ア アプリケーションプログラムからデータの検索や 更新の要求を受け付けて,データベース内のデータの検索や更新をする。 イ クライアントからトランザクション処理要求を受け付けて, 要求に対応するアプリケーションプログラムを起動する。 ウ トランザクション処理要求によって, 必要に応じてデータの検索や更新の要求を出して業務処理をする。 エ ネットワークを介してクライアントとの通信処理をする。 解答 ア 解説 データベース管理システム(Database Management System)は, データベースの管理を効率的に行うための専用のソフトウエアです。 データベースサーバー(Database Server)の主要な役割は, アプリケーションプログラムからデータの検索や更新の要求を受け付けて, データベース内のデータの検索や更新が正しく, かつ効率よく行われるように管理することです。 よって正解は,アです。 選択肢イと選択肢ウの記述にある、 「トランザクション処理要求を受け付けて, 要求に対応するアプリケーションプログラムの起動や業務処理を行う」 サーバーは,アプリケーションサーバー(Application Server) などと呼ばれます。よってイとウは誤りです。 また,エの記述にある 「ネットワークを介してクライアントとの通信処理をする」 サーバとしては,コミュニケーションサーバー (Communication Server)などがあります。 そのためエも誤りです。 参考文献 ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090824/335919/?ST=selfup ----------------------------------- H21春期問63 バイオメトリクス認証はどれか。 ア 個人の指紋や虹(こう)彩などの特徴に基づく認証 イ 個人の知識に基づく認証 ウ 個人のパターン認識能力に基づく認証 エ 個人の問題解決能力に基づく認証 解答 ア 解説 バイオメトリクス認証(生体認証)とは, 指紋,虹彩,声紋,網膜といった個人に固有の 生体的特徴を利用して本人認証を行う認証方式です。 具体的には,指紋や虹彩などの特徴(パターン)をあらかじめ登録しておき, 本人の指紋や特徴と照合することによって認証を行います。 これらの生体的特徴は,紛失や盗難のリスクがなく, 本人になりすますことが難しいため,比較的安全性が高い認証方式です。 なお,本人認証を行う方法には, バイオメトリクス認証(個人の生体的特徴に基づく認証)以外に, 個人の知識に基づく認証(パスワード,暗証番号など)や, 個人の所有物に基づく認証(印鑑,IDカードなど)があります。 以上より正解は,アです。 参考文献 ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090824/335930/?ST=selfup --------------------------------------- H21春期問88 データベースの障害回復に用いられ, データベースの更新に関する情報が格納されているファイルはどれか。 ア インデックスファイル イ バックアップファイル ウ ログファイル エ ロードモジュールファイル 解答 ウ 解説 データベース管理システム(DBMS)では, データベースに障害が発生したときの回復処理に備え ,データベースの更新に関する履歴情報をファイルに書き出します。 このファイルのことをログファイル(log file) またはジャーナルファイル(journal file)と言います。 ログファイルには,トランザクションの処理順に, データベースの更新前の値や更新後の値などの情報が記録されています。 選択肢アのインデックスファイル(index file)は, 検索条件などに使用する項目の値と, その値を持つレコードの格納位置をセットにして記録したファイルです。 レコードの検索処理などを効率よく高速に行いたいときに, 索引(インデックス)として利用します。 選択肢イのバックアップファイル(backup file)は, ディスク障害時におけるデータベースの回復処理に備え, データベースの内容をすべて複写したファイルです。 選択肢エのロードモジュールファイル(load module file)は, そのまま主記憶にロードし,実際のOS上で 実行できる形式のプログラムファイルです。 実行に必要な目的プログラムが組み合わされた 実行形式のファイルであり,連係編集プログラム(リンカ)を用いて作成します。 以上より正解は,選択肢ウです。 参考文献 ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090903/336503/?ST=selfup -------------------------------------- H21秋問63 関係データベースを利用する際に, データの正規化を行う目的として,適切なものはどれか。 ア 異機種のコンピュータ間の,データの互換性を保証する。 イ データが重複したり,データ更新の際に矛盾が生じたりしないようにする。 ウ データベースをネットワークで利用する際に,伝送上許されない文字を除去する。 エ 複数の媒体にまたがるデータの格納領域を,一つの連続した格納領域に見せかける 解答 イ 解説 関係データベースを設計する際に正規化を行う主な目的は、 冗長性(じょうちょうせい)の排除、データの削除や更新のとき矛盾を防ぐことです。 表をデータ同士関係によって分離することで、データの一元管理ができます。 (冗長性 …ある情報が必要最小限よりも数多く表現されること。余剰性。) 参考文献 ITパスポート試験ドットコム http://www.itpassportsiken.com/kakomon/21_aki/q63.html --------------------------------- H21秋期問76 データベースの内容を,利用者の業務の機密性に応じて 限定的に表示するようにしたい。その手法として,最も適切なものはどれか。 ア アクセス権を,データと利用者の組合せに対して設定する。 イ 利用者ごとに限定されたデータベースの複製を配布する。 ウ 利用者ごとに専用のデータ項目(列)を設ける。 エ レコードごとにパスワードを設定して保護する。 正解 ア 解説 データベースの各種データに対するアクセス権を, データと利用者の組合せに対して設定すると、 その他の選択肢はいずれも現実的でないことが分かる。 ゆえに解答はアとなる。 参考文献 トライデントコンピュータ専門学校 http://computer.trident.ac.jp/license/examin/it21-am_autumn.html ------------------------------------------ H21秋期問84 関係データベースの主キーに関する記述のうち,適切なものはどれか。 ア 関係データベースの各表は,主キーだけで関係付けられる。 イ 主キーとして指定した項目は,NULLを属性値としてもつことができる。 ウ 一つの表において,主キーとして指定した項目の値に同一のものがあってもよい。 エ 一つの表において,複数の項目を組み合わせて主キーとしてもよい。 解答 エ 解説 主キーを参照する非主キー項目(外部キー)によって 関係付けられるのでアは間違いである。 主キーに空値はあってはならない(NOT NULL)のでイは間違いである。 主キーに重複値はあってはならない(UNIQUE)のでウは間違いである。 複数の項目から構成される主キーを複合キーという。ゆえに解答はエとなる。 参考文献 トライデントコンピュータ専門学校 http://computer.trident.ac.jp/license/examin/it21-am_autumn.html ----------------------------- H21秋期問88 複数の利用者が同時にデータベースを利用する場合に, 1人の利用者がデータ更新中に,同一のデータを別の利用者が 参照しようとした。このとき,データの整合性を保障するための データベース管理システムでの制御として,適切なものはどれか。 ア 更新処理を中断して参照させる。 イ 更新中の最新のデータを参照させる。 ウ 更新中の利用者の処理が終了してから参照させる。 エ 更新を破棄して更新前のデータを参照させる。 解答 ウ 解説 データベースの更新処理中にデータの読み出しを行うと、 更新途中のデータがユーザに渡されてしまい、 前後の整合性がとれないばかりか間違ったデータを 参考にしてしまう事態が発生します。 このようなことが起こらないようにデータベースを 管理するソフトウェア(DBMS…データベースマネジメントシステム)が、 更新作業のときにはデータベースに占有ロックをかけます。 これによって更新作業中は他の更新・読み出しを行えない状態になります。 したがってデータベースの状態を正常に保ちつつ 参照読み出しが可能になるのは、更新が確定(コミット)した後です。 アは更新作業を中断すると、 更新途中のデータを参照させてしまうことになり適切ではありません。 イは、更新中のデータは更新前のデータでも更新後のデータでもない 不定な状態です。このデータを参照させることは適切ではありません。 エは、更新を破棄すると、 読み出しがあるたび更新作業が無効になってしまいます。 参考文献 ITパスポート試験ドットコム http://www.itpassportsiken.com/kakomon/21_aki/q88.html ----------------------------------- H22春期問74 電子透かし技術によってできることとして、最も適切なものはどれか。 ア 解読鍵がなければデータが利用できなくなる。 イ 作成日や著作権情報などを、 透けて見える画像として元の画像に重ねて表示できる。 ウ データのコピー回数を制限できる。 エ 元のデータからの変化が一見して 分からないように作成日や著作権情報などを埋め込むことができる。 解答 エ 解説 電子透かし技術とは、デジタルコンテンツに作者名 ・課金情報・コピー可能回数など著作権情報を目で 確認するのが困難な状態で埋め込む技術です。 通常、電子透かしと言えば目に見えない知覚困難型のことを指し、 データの取り出しは専用の検出ソフトで行います。 検出したデータを検査することで不正コピーやデータの 改ざんは発見できますが、不正コピー自体を 防止できるわけではないので電子透かしによって劇的な 犯罪防止効果が期待できるというほどではないようです。 電子透かしと鍵は関係ないのでアは間違いである。 知覚可能な透かし文字の説明なのでイは間違いである。 コピー回数は記録し、不正コピーを発見できますが コピー自体を制限できるわけではないのでウは間違いである。 ゆえに正解はエとなる。 参考文献 ITパスポート試験ドットコム http://www.itpassportsiken.com/kakomon/22_haru/q74.html ---------------------------------- H22春期問83 関係データベースにおいて主キーを指定する目的はどれか。 ア 主キーに指定した属性(列)で、 複数のレコード(行)を同時に特定できるようにする。 イ 主キーに指定した属性(列)で、レコード(行)を一意に識別できるようにする。 ウ 主キーに指定した属性(列)に対し、検索条件を指定できるようにする。 エ 主キーに指定した属性(列)を算術演算の対象として扱えるようにする。 解答 イ 解説 主キーは属性(列)内で一意(同じ値が存在しない) になるように決められた値で、主キーの値一つに対して それに対応するレコード(行)が一つという関係が成り立つようになります。 通常は順番コード、区分コード、桁別コードなどの数値の形式をとり、 複数の属性を組み合わせた復号キーの形をとることもあります。 ゆえに正解はイである。 参考文献 ITパスポート試験ドットコム http://www.itpassportsiken.com/kakomon/22_haru/q83.html