第9回 情報処理基礎論 a レポート課題 氏名:山科 雄介 学籍番号:c1091483 語学クラス:韓国語 コース(系):政策マネジメントコース ------------------------------------------------------------------------- H21春問73 複数のコンピュータを連携させ、全体を1台の高性能のコンピュータであるかの ように利用する。連携しているコンピュータのどれかに障害が発生した場合には、 ほかのコンピュータに処理を肩代わりさせることで、システム全体として処理を 停止させないようにするものはどれか。 ア クラスタシステム イ デュアルシステム ウ デュプレックスシステム エ マルチプロセッサシステム 解答:ア 解法: クラスタシステムとは、複数のコンピュータが連結され、利用者や他のコンピュー タに対して全体で1台のコンピュータであるかのように振舞うシステムのことで ある。クラスタ化されたコンピュータ群はまとめて1台のコンピュータを扱うよ うに管理・運用することができ、1台が障害などで停止してもシステム全体が止 まることはなく、処理を続行したまま修理や交換が行える。 デュアルシステムとは、情報システムの信頼性を高める手法の一つで、システ ムを2系統用意して、常に同じ処理を行なわせる方式である。 デュプレックスシステムとは、情報システムの信頼性を高める手法の一つで、 システムを2系統用意して、普段は片方で処理を行い、もう片方は障害発生に備 えて待機させておく方式である。 マルチプロセッサシステムとは、1台のコンピュータに複数のマイクロプロセッ サを搭載すること。 以上のことから、アが正しい。 cluster 房 塊 集団 duplex 二つの部分から成る 二重の multi 縞模様 参考 IT用語辞典e-words (クラスタシステム) http://e-words.jp/w/E382AFE383A9E382B9E382BFE382B7E382B9E38386E383A0.html (デュアルシステム) http://e-words.jp/w/E38387E383A5E382A2E383ABE382B7E382B9E38386E383A0.html (デュプレックスシステム) http://e-words.jp/w/E38387E383A5E38397E383ACE38383E382AFE382B9E382B7E382B9E38386E383A0.html (マルチプロセッサ) http://e-words.jp/w/E3839EE383ABE38381E38397E383ADE382BBE38383E382B5.html SPACEALC [cluster] http://eow.alc.co.jp/cluster/UTF-8/ [duplex] http://eow.alc.co.jp/duplex/UTF-8/ [multi] http://eow.alc.co.jp/multi/UTF-8/ ------------------------------------------------------------------------ H21春問89〜92 中問A LANで構成されるシステムの障害を特定するための手順に関する次の記述を読ん で、問89〜92に答えよ。 Mさんの部所では。図に示すような、PC2台(PC1とPC2)、サーバ1台とプリンタ1 台を、ハブ1台と4本のケーブル a 〜 d でつないだ LAN で構成されるシステム を使っている。 この LAN に接続されているプリンタは、プリントサーバ機能を有しており、PC から直接プリンタに出力できる設定になっている。ある日、MさんはPC1からプリ ンタに出力を行ったが、出力できなかった。前日に同じ処理を行ったときは、出 力できていた。 なお、各機器とと各ケーブルの接続個所については、ソケットの不具合は機器 側の障害、コネクタの不具合はケーブル側の障害として切り分けられるものとす る。また、障害が複数個所で同時に発生する可能性はなく、PC1では障害が発生 していないものとする。 -------------------------------------------------------------------------- 問89  障害の原因と考えられる構成要素は,LANを構成するPC2,サーバ,プリンタ,ハ ブとケーブルa〜dの八つの中に幾つあると考えられるか。 ア 1 イ 2 ウ 3 エ 4 解答:エ 解法: このプリンタは、プリントサーバ機能を有している。よって、PC1からプリン タに出力すると、 PC1 → ケーブルc → ハブ → ケーブルb → プリンタ というルートを通る。 また、PC1は障害が発生していないものとするので、障害があるとすれば、(ケー ブルc ハブ ケーブルb プリンタ) のいずれかである。 よって、エが正しい。 参考 selfup http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090907/336638/?ST=slfcer ---------------------------------------------------------------------------- 問90 Mさんは,障害の原因を追及するため,PC2からプリンタに出力できるかを確認し た。また,PC1とPC2をハブにつないでいるケーブルcとdをハブ側で差し替えた場 合,PC2からプリンタに出力できるかをも確認した。どちらの場合も,PC2から出 力できるようであれば,障害の原因と考えられる構成要素は,LANを構成する PC2,サーバ,プリンタ,ハブとケーブルa〜dの八つの中に幾つあると考えられ るか。 ア 0 イ 1 ウ 2 エ 3 解答:イ 解法: まず、Mさんが行った2通りの方法を、確認する。 1、PC2からプリンタに出力できるか。この時のルートは、 PC2 → ケーブルd → ハブ → ケーブルb → プリンタ である。 2、PC1とPC2をハブにつないでいるケーブルcとdをハブ側で差し替えた場 合、この時のルートは、 PC2 → ケーブルd → ハブ(ケーブルcが差されていたソケット) → ケーブルb → プリンタ 上記のいずれも出力できた場合、ここで使われている、(ケーブルd ケーブルb ハ ブ プリンタ)は、全て正常であると考えられる。そこで、問89と比較を行う。 すると、問90では、ケーブルcの確認が行われていないことが分かる。 よって、障害の原因であると思われる構成要素は、ケーブルc1つなので、 イが適切である。 参考 selfup http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090907/336629/?ST=slfcer ---------------------------------------------------------------------- 問91  Mさんは,障害の原因を特定するための手順を,流れ図に書いて考えてみること にした。このとき,次の図のXに入る適切な字句はどれか。なお,次の流れ図は,作 成途中のものである。 問題の切り分け ↓ NO Q1,PC2からプリンタに出力できるか → YES ↓ Q2,PC1とPC2をハブにつないでいる NO ケーブルcとdをハブ側で差し替え、 → X PC2〜プリンタに出力できるか YES ↓ ■ ア PC1とハブをつなぐソケット,すなわちハブの障害ではないか イ PC1とハブをつなぐケーブルcの障害ではないか ウ プリンタとハブをつなぐケーブルbの障害ではないか エ プリンタの障害ではないか 解答:ア 解法: このフローチャートでXに行くには、Q1で YES となり、Q2で NO とならなけれ ばならない。まず、Q1で YES となる条件は、 PC2 → ケーブルd → ハブ → ケーブルb → プリンタ このルートで出力できることである。よって、これらは全て正常である。 次にQ2でNOとなる条件は、 PC2 → ケーブルd → ハブ(ケーブルcが差されていたソケット) → ケーブルb → プリンタ このルートで、出力できない事である。ここでQ1とQ2を比較すると、ハブのソケッ トしか違いがない。つまり、この部分に障害があると考えられる。 よって、アが適切である。 参考 selfup http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090907/336675/?ST=slfcer ------------------------------------------------------------------------- 問92  Mさんは,今回の障害の原因を特定するための手順を,流れ図として完成させよ うと考えた。このとき,次の図のYに入る適切な字句はどれか。なお,次の流れ 図は,作成途中のものである。 問題の切分け ↓ NO NO Q1、PC2からプリンタに → Q2、PC1からサーバに → Y 出力できるか アクセスできるか YES ↓ YES ↓ Q3、PC1とPC2をハブにつないでいる ケーブルcとdをハブ側で差し替え、 PC2〜プリンタに出力できるか YES ↓ NO ↓ ■ ■ ア ハブの障害ではないか イ プリンタとハブをつなぐケーブルbの障害ではないか ウ プリンタとハブをつなぐケーブルb,または,ハブの障害ではないか エ プリンタの障害ではないか 解答:ア 解法: 問91と同じ方法で、とりあえずYに辿り着く。 Q1でNOとなる条件は、 PC2 → ケーブルd → ハブ → ケーブルb → プリンタ このどこかに障害がある場合である。 次にQ2でNOとなる条件は、 PC1 → ケーブルc → ハブ → ケーブルa → サーバ このルートのどこかに障害がある場合である。 上記二つのルートを比較すると、ハブがどちらのルートにもあることが分かる。 よって、ハブの故障ではないかと考えられる。 以上により、同じないようである 選択肢ア が妥当である。 参考 selfup http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090907/336682/?ST=slfcer ------------------------------------------------------------------------ H22春問97〜100 中問C 事業戦略立案に関する次の記述を読んで、問97〜100に答えよ。 健康食品メーカのS社の企画部では、健康菓子事業の戦略立案を進めており、自 社の状況を、SWOT分析での強み、弱み、機会、脅威に分類して認識し、採るべき 戦略を検討して二つの方針案を作成した。 S社の状況と方針案の概要、次の通りである。 {S社の状況} (1) 営業拠点数が他社よりも少ない。 (2) 競合するT社の健康菓子事業の撤退が決まった。 (3) 競合他社よりも高い商品企画力を持っている。 (4) 健康志向の高まりで、健康食品への関心が高まっている。 (5) 工場の老朽化が進んでいる。 (6) 少子化によって、子供の人口が減少している。 (7) 食品の安全性に対する消費者の目が厳しくなっている。 (8) 顧客の会員化によって顧客情報が集まり、富裕層の会員獲得にも成功してい る {方針案の概要} 方針案1: 強みを更に伸ばすために、情報システムを強化する。 方針案2: 自社の事業の拡大を図るために、T社が撤退する事業を買収する。 ここ数年の健康菓子の市場シェアは、Q社 25%、R社 16%、S社 12%、 T社 10%、その他 37%である。 --------------------------------------------------------------------------- 問97 {S社の状況}を次の図のようなマトリックスで整理する。{S社の状況}の(1)と (2)を図の a〜d に分類するとき、適切な組み合わせはどれか。 ----------------------- | 有利な面 | 不利な面 | ---------------------------------- | | | | | 内部環境 | a | b | | | | | ---------------------------------- | | | | | 外部環境 | c | d | | | | | ---------------------------------- (1)を入れる場所 : (2)を入れる場所 ア b : c イ b : d ウ d : c エ d : d 解答:ア 解法: (1) 営業拠点数が他社よりも少ない。 (2) 競合するT社の健康菓子事業の撤退が決まった。 まず(1)についてだが、営業拠点が他社よりも少ないということは、内部環境の ことであり、不利な面である。このことから、図のbに入れる状況である。 次に(2)については、競合するT社の健康菓子事業の撤退が決まったということ であるが、これは外部環境のことであり、自社にとって有利な面である。よって、 図のcに入れる状況である。 以上のことから、正しい組み合わせはアである。 マトリクス図法: 問題としている事象の中から対になる要素を見つけだし、行と 列に配置し、行列の交点に各要素の関連の有無や関連の度合い を表したもの。 参考 情報処理基礎論b プリント P12 マトリクス図法 SWOT分析 ------------------------------------------------------------------------ 問98 {S社の状況}の中で、強みに分類されるものとして、適切な組み合わせはどれか。 ア (1)と(5) イ (2)と(4) ウ (3)と(8) エ (6)と(7) 解答:ウ 解法: 強みとは、上の図で言われている、内部環境の有利な面のことである。 問題文の{S社の状況}から見て、当てはまる状況は、 (3) 競合他社よりも高い商品企画力を持っている。 (8) 顧客の会員化によって顧客情報が集まり、富裕層の会員獲得にも成功してい る この2つである。 よって、この組み合わせである、ウが正しい。 ------------------------------------------------------------------------- 問99 方針1に沿って、強みを更に伸ばすための方策に関する記述として、適切なもの はどれか。 ア 営業拠点数の影響を受けにくいインターネットによる通信販売システムを導 入する。 イ 顧客の購買データを分析して、会員にきめの細かいサービスを提供するため に、CRMシステムを構築する。 ウ 商品の生産工程に置ける安全監理を徹底するために。生産管理システムの刷 新を図る。 エ 成人向け健康菓子の企画に際して、各地域の人口分布に関する統計データを 分析することを目的として、POSシステムを導入する。 解答:イ 解法: 問98より、強みとは内部環境の有利な面のことであり、状況の(3)と(8)のことで ある。 この強みを更に伸ばすような選択肢は、顧客との繋がりをより強化する「イ」が適 切である。 CRMシステムとは、情報システムを応用して企業が顧客と長期的な関係を築く手 法のこと。詳細な顧客データベースを元に、商品の売買から保守サービス、問い 合わせやクレームへの対応など、個々の顧客とのすべてのやり取りを一貫して管 理することである。 POSシステムとは、店舗で商品を販売するごとに商品の販売情報を記録し、集計 結果を在庫管理やマーケティング材料として用いるシステムのことである。 Relationship 関係 関り 参考 IT用語辞典e-words (CRM) http://e-words.jp/w/CRM.html (POSシステム) http://e-words.jp/w/POSE382B7E382B9E38386E383A0.html SPACEALC [Relationship] http://eow.alc.co.jp/Relationship/UTF-8/?ref=sa ------------------------------------------------------------------------- 問100 方針案2を進めた場合、{S社の状況}の(1)と(5)に対処することができ、T社が占 めていた市場シェアをほぼ確保できる見込みである。市場シェアにもとづいて次 の表のような戦略を採った場合、買収後のS社の戦略に関する記述をして適切な ものはどれか。 ----------------------------------------------------------- | 市場シェア | 採るべき戦略 | ----------------------------------------------------------- |市場シェアが1位の企業 |市場全体の規模拡大 | ----------------------------------------------------------- |市場シェアが2位の企業 |自社の強みで他社を攻撃 | ----------------------------------------------------------- |市場シェアが3位以下だが、特定商 |特定ニーズのへの適応 | |品の市場シェアは1位の企業 | | ----------------------------------------------------------- |上記以外 |摸倣によるコストの節約 | ----------------------------------------------------------- ア Q社の人気商品に類似した健康菓子を商品化し、Q社よりも低価格で販売する。 イ アレルギーに配慮した健康菓子の生産に特化して、高価格、高収益をめざす。 ウ 広告などによって、人々の健康志向を高め、健康菓子の需要そのものを増や す。 エ 商品企画に関連する部門に資金を投入して、競争力の高いすぐれた商品を企 画し販売する。 解答:エ 解法: まず、T社が占めていた市場シェアをほぼ確保できる見込みであるので、S社の 市場シェア率を計算する。 S社 12% + T社 10% = S社 22% この時、S社の市場シェアはQ社についで2位なので、採る戦略は自社の強みで他 社を攻撃することである。S社の強みは問98より、 (3) 競合他社よりも高い商品企画力を持っている。 (8) 顧客の会員化によって顧客情報が集まり、富裕層の会員獲得にも成功してい る この2つである。 以上より、この2つに関連する選択肢はエである。