第4回 情報処理基礎論 a レポート課題 氏名:高橋貴宏 学籍番号:c1081390 語学クラス:中国語 コース(系):経営系 第一問 H21秋問76 ------------------------------------------------------------------------------- データベースの内容を、利用者の業務の機密性に応じて限定的に表示するように したい。その手法として、最も適切なものはどれか。 ア アクセス権を、データと利用者の組合せに対して設定する。 イ 利用者ごとに限定されたデータベースの複製を配布する。 ウ 利用者ごとに専用のデータ項目(列)を設ける。 エ レコードごとにパスワードを設定して保護する。 解法 データベースには、アクセス権の設定によって、利用者からなどのアクセスを制 限できる機能があり、特定のアクセス権を持つ利用者のみが特定のデータにアク セス可能できる。利用者の業務の機密性に応じて各利用者に適切なアクセス権を 与えて管理するという特徴があるので、このことから、解答アの説明が適切であ るため、正解は解答アである。 解答イについては、利用者が多い場合配布するデータベースの複製の数も膨大に なり、それぞれのデータベース間の整合性が保てなくなる問題があるため、適切 ではない。 解答ウについては、利用者ごとに専用のデータ項目を設けてもデータ項目に対す るアクセス権を設定していない状態では、他人のデータにもアクセスでき、機密 性が保たれないため、適切ではない。 解答エについては、レコードごとにパスワードを設定してデータを保護する方法 では、検索や表示するレコードの数が多くなると、データへアクセスの際などの パスワードの管理に膨大な手間が発生してしまうため、適切ではない。 正解:解答ア 参考文献 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 P194 「データベース」 技術評論社 五十嵐聡 著 平成22年度「ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集」 p38 「関係データベース」 ------------------------------------------------------------------------------- 第二問 H21秋問78 ------------------------------------------------------------------------------- RAIDの利用目的として、適切なものはどれか。 ア 複数のハードディスクに分散してデータを書き込み、高速性や耐故障性を高 める。 イ 複数のハードディスクを小容量の筐(きょう)体に収納し、設置スペースを小 さくする。 ウ 複数のハードディスクを使って、大量のファイルを複数世代にわたって保存 する。 エ 複数のハードディスクを、複数のPCからネットワーク接続によって同時に使 用する。 解法 RAIDとは同じデータを複数のディスクに冗長保存して安全性を高め信頼性を向上 させることと、データを複数のディスクに分散して保存し、並行アクセスにより アクセス時間を短縮する、性能向上を目的としたものである。このことから、条 件にあてはまる解答アの説明が適切であるため、解答アが正解である。 RAIDのレベルとして、主に使用されている種類としては、データを複数のディス クに分散して書き込むRAID0。 同一データを複数のディスクに書き込むRAID1。 データとバイナリ情報を複数のディスクに分散するRAID5などがある。 正解:解答ア 参考文献 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 p29 「RAID」 技術評論社 五十嵐聡 著 平成22年度「ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集」 p85「RAID」 web 「IT用語辞典 e-Words」 RAID  【Redundant Arrays of Inexpensive Disks】 http://e-words.jp/w/RAID.html ------------------------------------------------------------------------------- 第三問 H21秋問80 ------------------------------------------------------------------------------- マルチメディアを扱うオーサリングソフトの説明として、適切なものはどれか。 ア 文字や図形、静止画像、動画像、音声など複数の素材を組み合わせて編集し、 コンテンツを作成する。 イ 文字や図形、静止画像、動画像、音声などの情報検索をネットワークで簡単 に行う。 ウ 文字や図形、静止画像、動画像、音声などのファイルの種類や機能を示すた めに小さな図柄で画面に表示する。 エ 文字や図形、静止画像、動画像、音声などを公開するときに著作権の登録を する。 解法 マルチメディアオーサリングソフトとは、画像、音楽、文字などの各種の素材を 組み合わせることで、動画や音楽などの各種のマルチメディアコンテンツを作成 するためのソフトウェアのことです。このことから、特徴と一致する解答アの説 明が適切であるため、正解は解答アである。 解答イについては、文字や図形、静止画像、動画像、音声などの情報検索をネッ トワークで行うのはWWWのサービスのことであるため適切ではない。 解答ウについては、ファイルの種類や機能を示すために小さな図柄で画面に表示 するのはアイコンのことであるため、適切ではない。 解答エについては、静止画像、動画像、音声などはそれを作成した時点で自動的 に著作権が発生するため、登録をする必要はないので、適切ではない。 正解:解答ア 参考文献 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 p99「マルチメディアオーサリングツール」 p156「www」 技術評論社 五十嵐聡 著 平成22年度「ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集」 p37「マルチメディア」 p38「マルチメディアオーサリングツール」 web 「IT用語辞典 e-Words」  オーサリング  【authoring】 http://e-words.jp/w/E382AAE383BCE382B5E383AAE383B3E382B0.html アイコン  【icon】 http://e-words.jp/w/E382A2E382A4E382B3E383B3.html WWW  【World Wide Web】 http://e-words.jp/w/WWW.html ------------------------------------------------------------------------------- 第四問 H21秋問81 ------------------------------------------------------------------------------ システムのアクセスに使用している通信ケーブルを誤って切断した。このとき、 情報セキュリティのマネジメント要素のうち、どれが低下したことになるか。 ア 可用性 イ 完全性 ウ 機密性 エ 保全性 解法 情報セキュリティマネジメントシステムとは、情報セキュリティを確保するため の組織体制や取り組みのことであり、機密性、完全性、可用性の3つの要素を維 持することからなりたちます。3つの要素の内容としては下記のようになります。 機密性:サクセス制限を適切に管理し、データなどを不正に参照させないこと 完全性:データの内容を常に適正に保ち、改竄や破壊の被害を受けないようにす ること 可用性:情報システムを、可能な限り長い間利用できるように保ち、災害などの 発生時もシステムの稼働をを再開できるようにすること これらの特徴から、システムのアクセスに使用している通信ケーブルが切断され るとシステムが利用できなくなるため、上記の要素のうちの可用性が定価させら たことになるため、解答アが適切であり、正解は解答アとなる。 正解:解答ア 参考文献 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 p164「情報セキュリティ」 技術評論社 五十嵐聡 著 平成22年度「ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集」 P86「ISMS」 ------------------------------------------------------------------------------- 第五問 H21秋問82 ------------------------------------------------------------------------------- 100Mビット/秒の伝送速度のLANを使用して、1Gバイトのファイルを転送するの に必要な時間はおおよそ何秒か。ここで、1Gバイト=109バイトとする。また、 LANの伝送効率は20%とする。 ア 4 イ 50 ウ 400 エ 5,000 解法 ファイル転送にかかる時間は転送するファイルのサイズ/伝送速度で求めること ができます。 ここでは、ファイルの大きさをバイトからビット単位に直して解答を求めます。 1バイトは8ビットのため、1Gバイトのファイルは 「8Gビット=8*10^9ビット」 になります。 また、伝送効率は20%のため、 「100Mビット/秒*0.2=20Mビット/秒=20*10^6ビット/秒」 が伝送速度となります。 したがって、転送時間は、 「8*10^9ビット/(20*10^6ビット/秒) =(8/20)*10^3秒」 =0.4*10^3秒=400秒 となる。 よって正解は、解答ウである。 正解:解答ウ 参考文献 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 P24「補助単位」 技術評論社 五十嵐聡 著 平成22年度「ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集」 p87「ファイルの転送時間」 ------------------------------------------------------------------------------- 第六問 H21秋問84 ------------------------------------------------------------------------------- 関係データベースの主キーに関する記述のうち、適切なものはどれか。 ア 関係データベースの各表は、主キーだけで関係付けられる。 イ 主キーとして指定した項目は、NULLを属性値としてもつことができる。 ウ 一つの表において、主キーとして指定した項目の値に同一のものがあっても よい。 エ 一つの表において、複数の項目を組み合わせて主キーとしてもよい。 解法 主キーとは、関係データベースのレコードを識別するために設定される列の組の ことであり、主キーとした列の値には同一のものがあってはならない。主キーの 列の値をNULLとすることはできないという特徴があります。 これらの条件から、解答エの説明があてはまるため、正解は解答エである。 解答アについては、関係データベースの複数の表どうしを関連付ける際に特定の 列の値が同じものを結合する作業が行われるため、主キー以外も認められるため 適切ではない。 解答イについては、主キーの項目には、NULLの値は使用できないため適切ではな い。 解答ウについては、主キーとした項目の値には、同じものがあってはならないた め適切ではない。 正解:解答エ 参考文献 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 p195「関係データベース」 技術評論社 五十嵐聡 著 平成22年度「ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集」 p87「関係データベースと主キー」 ------------------------------------------------------------------------------- 第七問 H21秋問85 ------------------------------------------------------------------------------- 公開鍵基盤(PKI)において認証局(CA)が果たす役割はどれか。 ア SSLを利用した暗号化通信で、利用する認証プログラムを提供する。 イ Webサーバに不正な仕組みがないことを示す証明書を発行する。 ウ 公開鍵が被認証者のものであることを示す証明書を発行する。 エ 被認証者のディジタル署名を安全に送付する。 解法 公開暗号鍵とは公開鍵暗号方式およびディジタル署名の仕組みを応用した、公開 鍵の正当性を証明するための仕組みのことです。その際の認証局の役割について は、公開鍵が本人のものであるということを証明するため、認証局がディジタル 証明書を発行し、公開鍵の正当性を保障する。という役割がある。この条件に適 切なのが解答ウの説明であるため、正解は解答ウである。 正解:解答ウ 参考文献 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 p183「公開鍵暗号方式」 技術評論社 五十嵐聡 著 平成22年度「ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集」 p88「PKIにおけるCA」 web 「IT用語辞典 e-Words」  デジタル証明書  【digital certificate】 http://e-words.jp/w/E38387E382B8E382BFE383ABE8A8BCE6988EE69BB8.html ------------------------------------------------------------------------------- 第八問 H21秋問86 ------------------------------------------------------------------------------- デュアルシステムに関する記述として、適切なものはどれか。 ア 1台のコンピュータに複数のマイクロプロセッサを搭載し、並列処理ができ るシステムのことである。 イ 2系統のコンピュータが、互いの処理結果を照合しながら同一処理を行うシ ステムのことである。 ウ 障害時に、予備のコンピュータに切り替えて処理を継続するシステムのこと である。 エ 複数のコンピュータを直列に接続して、機能を分担するシステムのことであ る。 解法 デュアルシステムとは、信頼性を向上させる目的で、複数のコンピュータなどを 使用するシステムで同一の処理を行うために設定されたシステムを2つ用意して、 並行して処理を行わせるシステムである。また、デュアルシステムでは、処理の 結果をお互いに照合し、動作の正当性を確認する特徴を持つ。 これらの特徴から、解答イの説明が適切であるため、正解は解答イである。 正解:解答イ 参考文献 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 p104 「デュアルシステム」 技術評論社 五十嵐聡 著 平成22年度「ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集」 p89「デュアルシステム」 web 「IT用語辞典 e-Words」 デュプレックスシステム  【duplex system】 http://e-words.jp/w/E38387E383A5E38397E383ACE38383E382AFE382B9E382B7E382B9E38386E383A0.html ------------------------------------------------------------------------------- 第九問 H21秋問87 ------------------------------------------------------------------------------- 木構造を採用したファイルシステムに関する記述のうち、適切なものはどれか。 ア 階層が異なれば同じ名称のディレクトリが作成できる。 イ カレントディレクトリは常に階層構造の最上位を示す。 ウ 相対パス指定ではファイルの作成はできない。 エ ファイルが一つも存在しないディレクトリは作成できない。 解法 木構造でファイルやディレクトリを管理しているファイルシステムでは、ディレ クトリの下に子のディレクトリやファイルが存在するという形式で管理されてい る。その際の絶対パス指定とは、各ディレクトリの存在する位置を、ルートディ レクトリを基準として表現したもので、同じ名称のディレクトリであっても、階 層が異なれば異なる絶対パス指定となるため、区別ができる特徴をもつ。 このような条件から、解答アの記述は可能であるため、正解は解答アとなる。 解答イについては、カレントディレクトリとは、プログラムが現在、管理や操作 などを行っているディレクトリのことであるため適切ではない。 解答ウについては、相対パス指定でも、ファイルの参照や作成は可能であるため、 適切ではない。 解答エについては、ファイルが存在しないディレクトリを作成することは、普通 のファイルシステムであれば可能であるため適切ではない。 正解:解答ア 参考文献 技術評論社 栢木厚 著 平成22年度「栢木先生のITパスポート試験教室」 p266「木構造」 p68「絶対パス」 技術評論社 五十嵐聡 著 平成22年度「ITパスポート試験パーフェクトランニング過去問題集」 p249「木構造」 p89「相対パス指定」 p89「絶対パス指定」 web 「IT用語辞典 e-Words」 木構造  【ツリー構造】 http://e-words.jp/w/E69CA8E6A78BE980A0.html 絶対パス  【absolute path】 http://e-words.jp/w/E7B5B6E5AFBEE38391E382B9.html 相対パス  【relative path】 http://e-words.jp/w/E79BB8E5AFBEE38391E382B9.html -------------------------------------------------------------------------------