Microsoft 社の基本ソフトウェア Windows とアプリケーションソフトウェアにまつわる問題について考えてみよう。 MS Windows で使用することのできるワードプロセッサ は MS Word という商品名である。 Microsoft 社は、OS のバージョンが上げるにつれ、 ソフトウェアの仕様を変更していった。その結果、 ファイルを実行させるためのファイル形式も変更していった。 現在は、ファイル形式の名称を変更しない傾向にあるものの、 直前のバージョンのソフトウェアに関しては、 ファイル形式を自動的に変換する機能がついており、 ファイル形式を変換されたソフトウェアは以前のバージョンの MS Word では読むことができない。 以前のファイルを自動的に新しい機能で書き変えたりするため、 古いソフトウェアでは読めなくなるからである。
OpenOffice.org の公開する OpenOffice は、オープンソフト、 マルチプラットフォーム形式で無償で配布されており、 Windows Office で作られたファイル形式のデータの編集をほぼ行うことができる。 また、Sun Microsystems 社は Starsuite という商用ソフトソフトウェアを開発している。 もともと Sun Microsystems 社が買収したソフトウェアの開発を、 オープンソース化したものが OpenOffice であり、 商用で有償保証を行っているものが StarSuite だからである。 ゆえに Starsuite とOpenOffice とは互いに互換性が強い。
test.doc というファイルを ooffice (OpenOffice.org の起動コマンド) または ooo3 (StarSuite 起動コマンド) を用いて開き、 何か文字を入れて保存する。 次に Emacs でファイルの中身を見ることができるか調べよう。
特殊な形式で保存するワードプロセッサは、有償無償に関らず、 まだ問題がある。 文字を編集するためのエディタを自由に選ぶことができないのである。