今は誰でも計算機を使う時代です。 計算機が使えるだけで仕事を任されたりします。 計算機を詳しく知らなくても、 業務で計算機を使用していくことを、EUC (End User Computing) といいます。 今後数十年は、以下のような状況が会社にあるでしょう:
会社の経営者は計算機に疎い。 しかし会社の情報部門が情報を一手に管理している。 あなたは営業なり、経理なり、総務などの業務において、 情報部門で管理している情報を使って、会社の業務をこなす。
すなわち、あなたが会社でする仕事は、 業務で得た情報を情報部門で保管してもらい、 情報部門で管理している情報を分析し業務に役立てること になるでしょう。
EUC の技能をもった人材として、
という条件があるでしょう。3 つめの条件は非常に大切です:
経営者は利益を得ることに集中している。 情報機器を使いこなせない従業員と分かるやいなや代わりの人材を探し出す。
現在は高校で情報が必修になりましたが、 もう少し後輩は中学校の技術家庭科で、情報基礎という項目を勉強しています。 あなたの業務が彼らに回ってしまうかもしれません。 後輩たちが学んでくることは、
です。 本学で行っている情報科目で学んだと思える、 あるいはこれから学べそうだと思ったあなたは、 情報についてよく理解している優秀な後輩を率いて、 会社で役に立つ人材として人望を集めることができるでしょう。
1, 2, 3 は、リテラシーで学んでいるはずです。 2 のうち、より詳しいことは、情報デザイン論や、文書交換概論で学べます。 4, 5 に関しては、情報処理基礎論で学びます。でもこれらは、 日常生活でそのうち何とかなっているはずのものです。
6, 7 に関しては、最も必要であるにも関らず、なかなか学ぶ機会がありません。 しかし、就職したその日から、 知らないソフトウェアを使って業務を遂行しなければならないことが多々あります。 そして使いこなせなければ、大変なことになることもよくわかっているはずです。 そこで本学では基礎プログラミングという講義が設けられました。
Madoka Nishimura <madoka@e.koeki-u.ac.jp>