IP アドレス:TCP/IP で割り当てられる固有の番号
NIC:Network Information Center, IP アドレスの管理機関
IPv4:32 bit, XXX.XXX.XXX.XXX(XXX = 0 ... 128)
IPv6:今後移行する IP アドレスの規格, 128 bit
IP アドレス=ネットワークアドレス+ホストアドレス
ユニキャスト:ある IP アドレスを持つコンピュータを指定してデータを送る
マルチキャスト:複数の IP アドレスを同時に指定して、 複数台にデータを送る
分類 | 規模 | IP アドレスの範囲 |
クラスの分類(A,B,C) + ネットワークアドレス + ホストアドレス (クラス D + マルチキャストアドレス) |
クラス A | 大規模ネットワーク | ![]() |
0 + 7 bit + 24 bit = 32 bit |
クラス B | 中規模ネットワーク | ![]() |
10 + 14 bit + 16 bit = 32 bit |
クラス C | 小規模ネットワーク | ![]() |
110 + 21 bit + 8 bit = 32 bit |
クラス D | マルチキャスト用ネットワーク | - | 1110 + 28 bit = 32 bit |
グローバル IP アドレス・プライベート IP アドレス
グローバル IP アドレス:インターネットで使用され、固有の番号
プライベート IP アドレス:LAN 内で使用され、LAN 内では自由に割り当て可能
DHCP:Dynamic Host Configuration Protocol, 動的アドレス、 ネットワークに接続するコンピュータに動的にアドレスを振り当てるプロトコル
ドメイン名解釈
DNS:Domain Name System, IP アドレスを人間に覚えやすいドメイン名に変換、 あるいは逆にドメイン名を IP アドレスへ変換するシステム
DNS サーバ:DNS を管理するサーバ、 世界では ICANN, 国内では JPRS がドメイン名が IP アドレスと 1:1 対応となるように管理している
ICANN:Internet Corporation for Assigned Names and Numbers
JPRS:Japan Registry Service, 株式会社日本レジストリサービス
アドレス変換: LAN 内のプライベートアドレスを割り当てたコンピュータから、 インターネットにアクセスする
NAT | Network Address Translation, ネットワークアドレス変換機能 | グローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスは一意 |
NAPT | Network Address Port Translation, IP マスカレード (ネットワークアドレスポート変換機能) | グローバル IP アドレスとプライベート IP アドレスとポート番号を使用し、 複数のコンピュータを割り当てる |
ホスト数 = 全 bit 数 - 2 (全て 0 の IP アドレスと 最後の IP アドレス)
全て 0 の IP アドレス:ネットワーク自体の IP アドレス
最後の IP アドレス (全て 1) の IP アドレス:ブロードキャストアドレス
ブロードキャストアドレス: ネットワーク内の全ての機器に同時に送信を行うためのアドレス
サブネット:あるネットワーク内で使われるコンピュータの台数制限を、 より厳密に行う
サブネットマスク:ホスト部分 = 255, サブネットアドレスの台数 = 0
集中処理システム・分散処理システム
集中処理システム | ホストコンピュータ・端末コンピュータ・ネットワークとで構成 | ホストコンピュータが故障するとシステム全体が停止 | ATM, みどりの窓口 |
分散処理システム | ネットワークで連係させた管理・処理を各コンピュータに分散させる方式 | 同一データが同時に更新されないために生じる不整合 ・セキュリティ管理に甘くなる | 企業内イントラネット |
水平分散・垂直分散
水平分散 | スタンドアローン(単独)で機能しているコンピュータを接続 |
垂直分散 | 階層構造を持たせて接続させ、 統括するサーバと機能単位のサーバ、 機能に接続するクラアントとに分類できる |
サーバの種類
サーバ | 用途 | プロトコル名 |
DNS | ドメイン名解決 | - |
Web | Web ページの公開 | HTTP |
電子メール | 電子メールの送受信 | POP3, SMTP, IMAP4 |
ファイル | ファイルの共有 | FTP |
データベース | データの保存 | - |
SMTP, POP3, IMAP4
SMTP:電子メール送信に使われるプロトコル
POP3:電子メール受信に使われるプロトコルで、到着順に取り出す機能
IMAP4:電子メール受信に使われるプロトコルで、メール一覧の取り出しと、 特定メールを削除する機能を持つ
MIME:Multipurpose Internet Mail Extensions, 対象となる電子メールのデータを ASCII 形式にエンコードし、 受信後に元の形式にデコードする機能
ASCII 形式の文字コードは 7 bit であるが、2 byte コードの文字や、 画像などは ASCII コード文字とは異なるため送れない。MIME によって、 送ることができるようになった。
WWW:Web ページにリンクを張ることにより、 インターネットの繋がりが蜘蛛の巣のように見立てられた
WWW ブラウザ:Web ページを見るためのソフト、HTML 言語を解釈する
HTML:タグを用いて、文書の構造を区切りながら作る、マークアップ言語
マークアップ言語:タグによって文書を作ること
SGML:HTML のもとになったマークアップ言語で仕様が決まっている
HTML:SGML の機能で、Web ページ作成に必要な機能を取り出して標準化した言語
XML:SGML の利用を容易にすることを目的として設計された言語
Web ページの技術
プラグイン:ブラウザソフトに機能を追加するソフトウェアの総称, Shockwave など
Java:Sun Micorsystems 社の開発したプログラミング言語、機種依存性がない
CGI: Web サーバ上で別のアプリケーションプログラムを実行するためのインターフェース
運用ルールの指導・啓蒙
処理スケジュール | データ入力の締切時間・処理スケジュール・定期保守日時を決定 |
運用日誌 | 利用実績を把握し、効率的な運用やシステム再構築の材料に活用 |
定期的な処理 | ファイルのバックアップ、ユーザ ID の管理やパスワード管理、 利用状況のチェック |
オンラインマニュアル | 体系的分類とファイル番号およびバージョン管理の正確に行う必要がある |
更新履歴の管理 | コードブックや更新履歴や経緯を明確に管理する |
システム構成管理 | システム構成の変化を記録し、常に現状と一致した台帳が必要で、 変更記録を時系列的に記載する必要がある |
性能・障害管理 | 業務に必要かどうかの判断力と、障害の原因を特定できるようにし、 解決する方策を練っておく |
RAID:Redundant Arrays of Inexpensive Disks, 複数の HDD を利用してデータを管理する技術で、 バックアップデータを使用せずに復元する方法
RAID-0 | 複数の HDD に均等にデータを振り分け、 同時並行に記録し、 データの読み書きを高速化させたものであるが、 信頼性が高いわけではない | ストライピング |
RAID-1 | 2 台以上のディスクに同じデータを同時に書き込む方法 | ミラーリング |
RAID-2 | パリティとデータとともに分散して記憶するものであるが、 復旧時の処理が繁雑で実用化を見送られた | ハミングコード |
RAID-3 | 複数ある HDD の 1 台をパリティ記録用とし、 他のディスクにデータをビット単位で分散して記録する | |
RAID-4 | RAID-3 と同様であるが、データの分散がブロック単位で行われる | |
RAID-5 | データからパリティを生成し、データと一緒に分散して記録する方式で、RAID-4 より安定 |
パリティ:誤り訂正符号
ディレクトリとファイルの識別
ディレクトリ:登録簿
ファイル管理:階層化されたディレクトリにより行われる
ディレクトリ構造:ツリー(木)構造
ルート(根):木構造の一番上
サブディレクトリ:ルートの下から分かれて作られるディレクトリ
カレントディレクトリ:現在参照しているディレクトリ
絶対パス | ルートディレクトリからの位置で記述 |
相対パス | カレントディレクトリからの位置で記述 |
管理すべき著作権違反行為
プログラム | コード化された表現は著作権により保護される |
違法行為 | バックアップは許可されるが無断でダウンロードして使用することは違法 |
システムアドミニストレータの役割 | 違法コピーなどの反社会行動・違法行為が発生しないように啓蒙し、 行為が発生しにくいシステム構築を行うべき |
フリーソフトウェア・シェアウェア
フリーソフト | 使用権が無料・配布や複製も自由 |
シェアウェア | 一定期間の使用は無料・継続使用には料金が発生 |
パブリックドメインソフトウェア | 日本国外のソフトウェアで、著作権放棄の上、自由に内容の変更を行えるもの |
償却資産:減価償却対象の資産
在庫:売れ残った商品
先入先出法 first-in first-out | 先に仕入れた値段をもとに算出 |
後入先出法 last-in first-out | 後に仕入た値段をもとに算出 |
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | |
在庫数(期首在庫) | 6 | 2 | 3 | 4 | 2 | 3 |
仕入値 | 20 | 21 | 22 | 23 | 22 | 23 |
在庫が 9 の場合の在庫金額の計算方法:
後入先出法ならば
先入先出法ならば
定量発注方式 | 在庫の下限を越えたら一定量を発注 |
定期発注方式 | 定期的に発注 |
安全在庫 | 必要在庫数よりも余裕を持たせた在庫数量を持つ |
PERT:Project Evaluation and Review Technique, アローダイアグラムを使った日程計画の手法
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イベント、作業の開始と終了 |
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工程 |
最早結合点時刻点:最短ルート
最早結合点時刻点: 最後のイベントまでの最早結合点時刻点から求める点までかかる時間を除いたもの
多角形なども使えるが、Edit -- Shape なども使える。 Ctrl-p で PNG 形式で保存し、添付して送る。
初級シスアドの平成 17 年度春以降の出題のうち、 「表計算」「データベース」以外 の問題を解く (5 問以上) あるいは長文 1 問。 本日の講義分で解ける問題でもよいし、 自分で勉強した問題でもよい。前回解いたものは除く。 問題は教科書を購入したり、インターネットから検索して探すことができる。