卒業論文などで、数式や化学記号などを書きたいとき、 どのように書き込むかを学ぼう。
数式を書く環境の設定
数式を書く場合には、数式を書くための準備が必要である。プリアンブルに
\usepackage{amsmath,amssymb}
と書き、本文中に数式を含めることを宣言する。
本文中に数式を書くには
$ $
で挟むと、数式を本文中に書くことができる。
単独の行に数式を書くには
\[ 数式 \]
を用いると、
単独の行に数式を書くことができる。
単独行に数式番号をつけて数式を書くには
数式番号の必要な単独行には
\begin{equation}
数式
\end{equation}
ベキを表示するには
a^x
分数を表示するには
分数は
\frac{1}{x+y+z}
根記号を書くには
√記号は、長くも書けるし、中にも書くことができる。
\sqrt{a+b-x}
\sqrt[n]{a+b} % n 乗根
省略記号を書くには
いくつかあるが、よく使うのは \cdot
\cdots
\ldots
\vdots
\ddots
場合分けの式を書くには
場合分けには、
数式 A \begin{cases}
数 & 式 B \\
数 & 式 C \\
\end{cases} 条件
などとすると、A の場合分け B, C ができる。& で位置を揃える。
和の記号を書くには
Summation を取る、という。よって \sum
\sum_{始め}^{終わり}
積分記号を書くには
Integral を取る、という。よって \int
\int_{始め}^{終わり}
2 項演算記号を書くには
関係記号を書くには
矢印記号を書くには
数式でのアクセント記号、バー、ベクトル記号
関数の出力
数式にあわせたカッコの出力
カッコは、数式で决まらないので、 数式に合せて大きさを変えるには次のような記号をカッコの前につけるとよい。
\left開きカッコ
数式
\right閉じカッコ
また、片方だけ必要な場合は、
\left.
数式
\right閉じカッコ
または
\left開きカッコ
数式
\right.
とする。| (vertical line) もこの方法で大きく表すことができる。
数式内のテキスト
数式内でどうしてもテキストを出したい場合
\text{式中の文字列}
複数行に数式を書くには
複数行に渡る数式には
\begin{eqnarray}
x & = & 1 + 2 + 3 + 4 + 5 + 6 + 7 + 8 + 9 + 10
\nonumber \\
& = & 55
\end{eqarray}
と書く。
\nonumber ..... 式番号を表示させたくない行に用いる。
添字やベキを表示するには
添字を表示するには
a_1, a_2, a_3,
と underbar _ を使って表す。2 文字以上であるなら {} でくくる。
a_{12},a_{mn}
化学記号など、数式中でローマン体を出力するには
普通はイタリック体である。あえてローマン体にする場合は
\mathrm{文字列}
とすればよい。
行列の書きかた
行列を書くには、array を使う。
\begin{array}{成分の横位置}
成分 & 成分 & ... & 成分 \\
成分 & 成分 & ... & 成分 \\
成分 & 成分 & ... & 成分
\end{array}
本日のレポート課題 : (Subject: 第 8 回レポート「数式を書くには」)
宛先は
it-dtd-1120-rpt@e.koeki-u.ac.jpである。