日本語の文字コードは、開発がばらばらであったゆえに、 いくつものコード体系が知られている。
JIS: JIS (日本工業規格) で標準化された文字コード体系、電子メールの規格に用いられる EUC: 主にUNIXなどで使われる文字コード体系で、もとは AT&T 社が定めた Shift JIS: WindowsやMac OSなどで使われる文字コード体系 Unicode: 世界のほとんどの主要な言語をサポートした2バイトの統一文字コード体系
文書の効果を tag と呼ばれる文字列で囲って示す記述言語である。 文書の効果には、文書の見出し、リンク、大きさや位置などが含まれる。
マークアップ言語は、テキストファイルであるため、 テキストエディタを用いて読み書きができる。
SGML (Standard Generalized Markup Language): マークアップ言語の論理構造、意味構造を作った言語 TeX: Donald E. Knuth が開発した組版ソフトウェア
SGML では DTD (Document Type Definition) に構造や属性を記述するきまりになっている。
SGML からはさらに、Web ブラウザのために開発が進んだ HTML (HyperText Markup Language) や XML が派生した。HTML や XML は DTD を用いる必要がない。XML は表計算にも用いられはじめている。OpenOffice Calc では、XML へ変換ができる。
TeX は、LaTeX, AMS-TeX などと機能が強化され、 また近年はそれらの機能強化した TeX たちを統合した teTeX が UNIX のソフトウェアとして知られている。 日本語用には pTeX, pLaTeX があるが、 これらも日本語化がボランティアによって teTeX に統合されている。
Text ファイルとは、見たままの文字がそのまま読めるファイルのことである。 OS によらず、共通に利用できるファイル形式である。 Text ファイルを編集できるエディタ (文書作成ソフト) を、 テキストエディタと呼ぶ。本学では Emacs を使用している。
HTML や LaTeX は、マークアップ言語と呼ばれる。 テキスト形式に、文書の効果を示す Tag と呼ばれる文字列で囲んでをつけてあらわし、 テキストエディタを用いて編集することができる言語をマークアップ言語と呼ぶ。
ブラウザエディタで作成したファイルを Emacs や Windows のメモ帳で見てみると、リテラシーで学んだ HTML ファイルであることがわかる。
マークアップ言語のうち、
<文書への効果>本文</文書への効果>
という文法を保つ約束で文書への効果を開発していった言語を SGML (Standard Generalised Mark-up Language) という。
HTML では、SGML で作られた規格をもとに、Web ブラウジング (browsing) を目的とし、言語を作っていった。 しかしベンダなどの開発団体がブラウザごとにさまざまな Tag を開発し規格化したために、 一時期はブラウザごとに HTML ファイルの見え方が異なる自体になった。
W3C (The World Wide Web Consorthium) という Web のスペック(仕様)、 ガイドライン、 ソフトウェアおよびツールに関する規格化を行う団体がある。 彼らが中心になり HTML の規格化を行い、現在は HTML そのものでは文書の論理構成のみを取り扱うようにし、見映えは CSS を用いて表現するように改正された。
一方、SGML 規格を緩やかに取り入れた XML という規格が、 出納などの数値データを扱うソフトウェアに使用されるようになってきた。 今後は表計算をやりとりする言語は XML であると見込まれている。
現在は、XML に準拠した HTML の規格を W3C が作っており それは XHTML と呼ばれる。今後は Web ページが XHTML となる可能性もあると考えられる。
あくまでも利用者の増加状況 (すなわちソフトウェアの出来具合) とベンダ企業の戦略および開発団体の都合、 EU や米国の経済政策などにもよるため、 現状ではなんとも言えない状況である。
目で情報を得ることが困難な人がインターネットを用いて情報を得る場合、 読み上げソフトを用いる。
Text ファイルの読み上げができるソフトウェアは、利益が見込まれるため、 一般にはとても高価である。福祉系教員によると業務用は本学にはないとのこと (2006 年度現在)。
朝日新聞が WebUD という読み上げソフトを開発し 、 ホームページの仕様自体も読み上げソフト使用可能な Web ページに変更した。 多少の読み間違いなどはあると断わっているが、 悪くはない。PDF ファイルも読めるとのことである。
ホームページソースによる読み上げの違いを見てみよう。
今では少なくなったが、 ホームページに直接効果を書き込むことができることを利用して書かれた、 (legend という) ホームページを読み上げソフトで読み上げることを考える。
legend とは、伝説の意味である。
<html>
<header>
<title>素粒子論研究室の案内</title>
</header>
<body text="black" bgcolor="white" link="blue">
<a href="http:www.google.com"><img src="google.png"></a>
|
<a href="http:www.koeki-u.co.jp"><img src="koeki.png"></a>
|
<a href="http:www.yamagata.gr.jp"><img src="yamagata.png"></a>
<h1>
<font text="white" color="red">
ようこそ素粒子論研究室へ
</font>
</h1>
<img src="picture.png" alt="素粒子の衝突">
<p>この研究室では、
<font style="color:red" size="5pt">宇宙の初期</font>
に存在していた粒子について研究しています。</p>
<p>初期宇宙は非常に熱く、それが急激に拡がったと考えられています。これを
<u>インフレーション宇宙</u>と呼びます。</p>
<h2>
<font color="blue">
初期宇宙を学ぶために
</font>
</h2>
<p>初期宇宙に必要な学問は、古典物理学のほかに、
<font color="red" size="5pt"<量子力学</font>、
<font color="red" size="5pt"<素粒子物理学</font>、
さらには<font color="red" size="5pt"<一般相対論</font>、
<font color="red" size="5pt">宇宙論</font>である。
</p>
</body>
</html>
<html>
<header>
<title>素粒子論研究室の案内</title>
<link rel="stylesheet" type="text/css" />
<style type="text/css">
<!--
body {background:white;color:black}
h1 {margin:0;padding:1%;background:red;color:white}
h2 {margin:0;padding:1%;background:blue;color:white}
p {line-height:1em}
.keyword {color:red;font-size:x-large}
.newword {text-decoration:underline}
-->
</style>
<header>
<body>
<p>
<a href="http:www.google.com">
<img src="google.png" alt="検索ソフトへのリンク"></a> |
<a href="http:www.koeki-u.co.jp">
<img src="koeki.png" alt="公益大へのリンク"></a> |
<a href="http:www.pref.yamagata.jp">
<img src="yamagata.png" alt="山形県へのリンク"></a>
</p>
<h1>ようこそ素粒子論研究室へ</h1>
<p>
<img src="picture.png" alt="素粒子の衝突">
</p>
<p>この研究室では、
<em class="keyword">
宇宙の初期
</em>
に存在していた粒子について研究しています。
</p>
<p>初期宇宙は非常に熱く、
それが急激に拡がったと考えられています。
これを
<em class="newword">
インフレーション宇宙
</em>
と呼びます。
</p>
<p>
<em style="text-decoration:underline">
インフレーション宇宙
</em>
とは、
現在の膨張宇宙の速度とは異なり、
量子論的な拡がりかたで拡がったとされる理論。
</p>
<h2>
初期宇宙を学ぶために
</h2>
<p>初期宇宙に必要な勉強は、古典物理学のほかに、
<class="keyword">
量子力学
</em>、
<em class="keyword">
素粒子物理学
</em>、
さらには
<em class="keyword">
一般相対論
</em>、
<em class="keyword">
宇宙論
</em>
が必要である。
</p>
</body>
</html>
読み上げソフトにも対応できるよう定義した html は CSS(Cascading Style Sheet) と呼ばれる。
CSS では、body の中になるべく文字効果を書かないようにすることを、 規則化している。 文字などの効果は、項目で括るように作られてある。 したがって、いっせいに色を変えたりすることができる。
例えば赤の見分けがつきにくい場合には、 css で定義したグループの中で色を変えればよい。 css の定義の中で、 red から blue に変えると、赤いフィルターを通しても、 全ての red を一度に blue に変更して、読むことができる。 legend の場合は、font タグの中の色をひとつひとつ変更していかなければならない。
本日のレポート課題 : (Subject: 第 4 回レポート「Web ページの現状」)
宛先は
it-dtd-1023-rpt@e.koeki-u.ac.jpである。