2025年度年間活動掲載

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第10回本講義

2025-09-13

神田先生による講義 第10回の本講義は、本学学長でメディア情報コースを担当している神田直弥先生による講義「交通心理と情報」です。 神田先生の専門分野は交通心理学で、今回の講義では道路交通における人間の情報処理についての解説とRubyのプログラムを用いて自身の判断能力を試す実習を行いました。 また、本講義の最後にはチーム課題発表で使うLibreOffice Impress(プレゼンテーションソフト)の使い方も説明しました。

LibreOffice Impressの使い方説明 神田先生の講義の中では、「なぜ、車が近づいて来ているのに信号のない場所を横断しようと判断するのか?」をテーマにグループワークを行い、塾生からは様々な判断理由が出ました。 自身の判断能力を試す実習では、会話などほかのことに集中していると危険を判断する能力が通常時よりも低下することを実感しました。 実習に使ったプログラムの中には、今までの講義で学んだことのない内容がいくつかあり、実習後にプログラムの解説も行われました。 今回の講義を通して塾生は、歩きスマホやながら運転はやめようといった日常生活での心構えを持つことや、実習で使ったプログラムをチーム課題や個人製作に活かせないか考えることにつながりました。

仙台天文台・東北大天文学教室研修

2025-08-30

ひとみ望遠鏡 8月30日に第2段階の塾生たちは、東北大学天文学教室に参加しました。 東北大学では、全国でも珍しい天文学・宇宙物理学のほとんどの分野の研究を行っています。 まず仙台市天文台では、「ひとみ望遠鏡」について説明を受けたり、ポスターや動画、実際に体験を通して惑星のことについて楽しく学習することができました。 「太陽の光は、様々な色が混ざってできていることがわかった」、「人間には見えないもの、触れられないものに質量があるのが不思議」といった驚きや新しい知識を得ることができました。

東北大学の方々との交流 東北大学の学生との交流会では事前に考えた、「ブラックホールはどのように観測しているのか?」や「宇宙船の中で羽で移動する生物はどのようになるか」、といった質問を通した交流や、大学にある望遠鏡を使用して金星を観察しました。 また、研究室ではすばる望遠鏡に取り付ける装置についての説明を受けたり、大学院生との交流では、参加したほとんどの塾生が宇宙に存在するが直接観測できない未知の物質の「ダークマター」に興味を持っていました。 その他にも、大気の影響で星が観測しにくいことや、なぜすばる望遠鏡がハワイのマウナケア山にあるのかなどを知ることができました。 仙台市天文台、東北大学の皆様、ありがとうございました。

第9回本講義

2025-08-30

全体 第9回の本講義では、東栄科学産業株式会社の皆さまをお招きし、「電子顕微鏡」をテーマにした特別講義を実施しました。 今回、講師の方々が実際に会場まで持ち込んでくださったのは、なんと1台約600万円もする高性能な電子顕微鏡が2台です。 普段はなかなか触れることのできない貴重な機材を前に、受講者たちの目も自然と輝いていました。 講義の前半はミクロの世界の面白さや、電子顕微鏡の仕組み・活用例などについて学びました。 「目に見えない世界」に焦点を当てた内容は、受講者の好奇心を大いに刺激しました。 「この花粉は何に似ていますか?」という講師の方からの質問では、「パンに見える」「亀にそっくり」と次々と手が上がりました。 後半は、実際に機器や映像に触れながら学ぶ体験型の時間です。塾生たちは3つのチームに分かれ、ローテーション形式でそれぞれのプログラムに参加します。

電子顕微鏡 まず、電子顕微鏡を使った観察では、肺の組織やシャープペンシルの芯、花粉などを拡大して観察しました。 普段は見えない細かな模様や構造に驚き、塾生たちは独自に名前をつけて楽しんでいました。 講師がその場で観察画像を印刷してくださり、観察した内容を記念として持ち帰りました。 次に、昆虫や植物の標本を使ったスケッチでは、細部までじっくり観察しながら丁寧に描きます。 裏側まで見える標本もあり、普段気づかない構造に目を向けることができました。 塾生たちは集中して取り組み、観察力と表現力を高めていました。 もう1つは3Dメガネを使って花粉などのミクロ写真を立体的に鑑賞する体験です。 映像が浮き上がって見えることで構造がはっきりと分かり、「浮き出て見える!」「ゴツゴツしてる!」と、塾生たちは興奮気味に感想を伝え合っていました。 「見る」「描く」「体験する」を通じて、塾生たちはミクロの世界への理解をより深めることができました。 五感を使った学びは、知識以上の気づきと感動をもたらし、印象に残る貴重な時間となりました!

第8回本講義

2025-08-23

発表会の様子 第8回本講義では、各チームが取り組んでいるチーム課題の中間発表会を行いました。 中間発表会には、塾生と保護者、公益大教員と来賓として塾生が通っている学校の先生や自治体職員の皆さんが参加しました。 チーム課題は、「日常の困りごとを楽しく解決!!」をテーマに4~5人のチームで、鳥海塾の講義で習った内容と塾生が持つ能力を生かしてプログラムを作成しています。

発表会の様子 たくさんの参加者がいる中で、緊張してしまう塾生やチーム課題の進捗に悩む塾生もいましたが、それでも自分たちの進捗を発表を通じて素直に伝えていました。 発表やプログラムについて、塾生やメンター、公益大の先生方や来賓の皆さんからたくさんのアドバイスや質問をいただき、発表会後の反省会では各チームで課題への取り組み状況の見直しなどを行いました。

第6・7回本講義

2025-08-09

受講の様子 第6・7回本講義は、8月9日の午前・午後で授業を行いました。 第6回本講義では、あらゆるソフトウェアで読み書きできる表形式のデータの「CSV」についての授業を行いました。 CSVファイルの構造、プログラムでCSVファイルを使用する方法、ファイルの書き方のルールなどを重点的に学習しました。 実際にCSVファイルを使用し、必要な部分だけを取り出し結果を出力するプログラムを作成しました。

授業の様子 日常でよく使われるデータを、表形式で書くとどのようなことができるかを考えました。 塾生は食品のカロリーや、テストの点数、品物の値段といった身の回りのデータに使えると気づいたようでした。 日常の様々なことを、コンピュータで処理するためにどのように表現したら良いのかをを理解した様子でした。 「これとっても便利じゃん!」や「プログラムの中に直接書かなくてもいいから楽だ!」といった気づきや嬉しさも見られました。

やまがたフルーツEXPOに出展しました

2025-08-09,10

開会セレモニー テープカット 2025年8月9日(土)~10日(日)山形ビッグウイングにて「やまがたフルーツEXPO」が開催され、鳥海塾からは第2段階生2名が参加しました。 やまがたフルーツEXPOは、山形県産フルーツの魅力がたくさん詰まったイベントでやまがたフルーツ150周年事業の1つとして開催されました。 鳥海塾では、ブース出展のほかに開会セレモニーにて山形県の吉村美栄子知事と一緒にテープカットも行いました。

鳥海塾ブース 鳥海塾ブースでは、「コードwithフルーツ〜遊ぼう!学ぼう!おいしいプログラミング〜」をテーマに第2段階生が作ったゲームを展示しました。 当日はたくさんの親子連れでにぎわい、イベントに参加された皆さんのほかに塾生やスタッフも楽しみながらブースを盛り上げることができました。 イベント出展の機会をいただきました山形県担当者の皆様、イベントにご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

第5回本講義

2025-08-03

オンライン(zoom)の様子 第5回本講義は、塾生全員が自宅や外出先から気軽に受講できるオンライン開催で行いました。 今回の講義では、様々な数値を格納するうえで必要な「配列」を中心に学び、関連するものとしてプログラムを繰り返し実行する「for」「each」についても学びました。

配信会場の様子 鳥海塾では、普段の本講義でも大学の教室での受講のほかにオンラインで受講することも可能ですが、今回は初めての完全オンライン開催でした。 大学にいる大学生メンターからの講義やアドバイスをもとに、プログラムの作成・修正課題に取り組みました。 Rubyを用いたプログラミングの講義もいよいよ終盤にかかってきました。塾生の皆さん、今までの講義で学んだことを再確認して今後の活動に活かしていきましょう!

第4回本講義

2025-08-02

受講の様子 第4回本講義では、条件によってプログラムの道を変更できる「if」や、同じプログラムを繰り返し処理する「while」を学習しました。 塾生は自分たちでクイズのプログラムを作り、それぞれどのように動くのかをを確認していました。 中にはマニアックなクイズのプログラムを作成し、グループ内で楽しんでいる様子も見られました。

授業の様子 また、前回の講義で学習した比較演算子を使用し、入力された文字によって異なる結果が出るプログラムも練習しました。 プログラムを作る際には「乱数」やプログラムを一時停止できる「sleep」という制御も学習しました。 最後にグループごとにクイズを作り、塾生の前で発表しました。 どのチームも、話し合いの際に知っている知識を出し合い、助け合いながらプログラムを作っている様子が印象的でした。 教えられるということは、バッチリ頭に入っているということです!このまま皆さん頑張りましょう!

サイエンスデイAWARD2025 表彰式

2025-07-28

サイエンスデイAWARD 表彰式(電子情報通信学会東北支部長賞) 2025年7月28日(月)東北大学サイエンスキャンパスホールにて「サイエンスデイAWARD2025 表彰式」が開催され、鳥海塾からは第2段階生2名と公益大職員1名が参加しました。 サイエンスデイAWARDは、『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』で優れた展示に対して個人・団体関係なくだれでも賞を贈ることができる制度です。鳥海塾ではこれまでに7つの賞を受賞しました。

サイエンスデイAWARD 表彰式(東北公益文科大学ジュニアドクター鳥海塾賞) 今年度の鳥海塾は「電子情報通信学会 東北支部長賞」を受賞、また「東北公益文科大学 ジュニアドクター鳥海塾賞」を東北工業大学工学部情報通信工学科 角田研究室のみなさんへ授与しました(詳細はリンク先参照)。 評価をしてくださった審査員の皆様ならびに関係者の皆様、ありがとうございました。 塾生の皆さんも長時間の見学と審査や研究発表に対してのコメントから 得るものが大きかったと思います。今後の活動に活かしてもらえることを期待します。

第2段階中間発表会

2025-07-26

発表の様子 第2段階中間発表回を行いました。来賓の方々も呼びポスターセッションの方式で塾生は発表しました。 またこの発表会は代表選考会も兼ねています。 「仮想空間を利用した地域コミュニティの構築」や「子どもの”不調”を可視化するセンシング設計の実践的検討」などといった発展的でレベルの高い研究が多くありました。 どの塾生も自分の研究を時間内に十分伝わるようにデモンストレーションや図などを使用しながら発表していました。

発表の様子 ポスターセッションは発表者と聴衆との距離が近いため、様々な意見や議論を交わすことができたと思います。 また来賓の方や本学のメンター、本学教員とも分野を越えた多種多様な意見が出ていてまさに「公益」であると思うことが多数ありました。 色々な質問や意見を参考にして、より一層研究の質を高められるよう応援しています。 コメントをくださった皆様に感謝申し上げます。

サイエンス・デイに参加しました

2025-07-20

サイエンス・デイの様子 2025年7月20日(日)東北大学川内北キャンパスにて、『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2025』が開催されました。 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイは、東北大学にて2007年から毎年開催されている 体験型・対話型の科学イベントです。 ジュニアドクター鳥海塾からは、第1段階生が各ブースの出展を見学し、第2段階生は山形県立致道館高等学校の皆さんと一緒にポスター発表などで出展しました。

サイエンス・デイの様子(第1段階生) 第1段階生は、見学を通じて普段の日常生活ではできないことに熱中したり、気になったことをブースの担当者に質問したりしました。また、見学のほかに公益的かつ教育性豊かな展示を決める「鳥海塾賞」の審査員としても活動しました。鳥海塾賞は、イベント参加者であれば誰でも賞を創設できる「サイエンスデイAWARD」の1つとして2024年に創設しました。 第2段階生は、「未来の科学者ブース:小中学生の研究発表を見て!聞いて!オリジナルのゲームで遊ぼう!」をテーマにブース出展を行いました。当日はたくさんの参加者の皆さんから鳥海塾ブースにお立ち寄りいただき、称賛の声やアドバイスをたくさんいただきました。 今回のサイエンス・デイへの参加を機に、塾生同士の普段のコミュニケーションがより活発になり、今後の学習や研究に対する大きな原動力になりました。

第3回本講義

2025-07-19

受賞 第3回の講義では、プログラミングにおける重要な基礎である「演算子」と「制御構造」について学習しました。 まず、演算子では「+(足し算)」や「-(引き算)」などの基本的な算術演算に加え、 「==(等しい)」や「!=(等しくない)」などの比較演算子、「and」「or」などの論理演算子も学び、 プログラムの中でどのように使われるのかを確認しました。 「=(代入)」と「==(比較)」の違いなど、つまずきやすいポイントも丁寧に解説し理解できたと思います。

受賞 続いて学んだのは、「制御構造」です。特にif文(条件分岐)やfor文、while文(繰り返し処理)などを使って、 プログラムの処理の流れを制御する方法を学びました。 演習では、三の倍数を判定して表示するプログラムに挑戦しました。 出力の範囲を自由に変えられるようにしたことで、ある塾生が試しに 「1000000000000000000000」という非常に大きな数字を入力! 画面に延々と三の倍数が表示され続け、「終わらない〜!」と笑いながら楽しむ姿がとても印象的でした。 プログラムを自分でいじりながら、実際にどう動くのかを体験することで、理解も深まっていきます。 これからも、「こうしたらどうなるかな?」と自分で考えながら、楽しんでプログラミングに取り組んでいきましょう!

第2回本講義

2025-06-28

受賞 今回の講義から、本格的にプログラミングの学習が始まりました。 授業の進め方にも少しずつ慣れていく中で、まずはZoomの接続練習を行いました。 鳥海塾の授業は、状況に応じてオンラインで開催されることもあるため、 スムーズに受講できるよう、基本的な操作をみんなで確認しました。 また、平日夜に任意参加で開催されている「バーチャルラーモンズ」(講義の予習・復習を行う時間) に参加するためにも、Zoomの使い方は大切です。 アイスブレイクタイムでは、「ウソほんとゲーム」を行いました。 1つのウソと3つの本当のことを書き、どれがウソかを当て合う自己紹介ゲームです。 「それがウソだったの!?」と驚くようなネタもあり、会話が弾み、良い雰囲気で講義がスタートしました。

受賞 本題となる授業では、プログラミングの基本である「変数と値」について学びました。 「変数とは何か?」「どうやって値を代入するのか?」といった、これからの学習の土台となる重要な内容です。 特に印象的だったのは、「文字列」と「数値」の違いについての学びです。 たとえば、文字列の「"123"」と、値としての数値「123」では、コンピュータにとって全く別のものであるという点に、多くの人が驚いていました。 授業中、司会からの問いかけに対しては多くの塾生が積極的に手を挙げて発言しており、 みんなが主体的に学びに向き合っている様子がとても印象的でした。 これからの講義がますます楽しみになる、そんな充実した第2回の時間となりました。

第1回本講義

2025-06-22

講義の様子 今年度最初の講義を行いました。 今回は「プログラミングの流れをわかるようになろう」というテーマで、プログラミング体験に取り組みました。 鳥海塾の授業では今後、プログラミング言語「Ruby」を使って学習を進めていきます。 そのため今回は、プログラムの作成方法や保存方法、実行方法といった基本的な操作について学びました。 講義の中では、「プログラミングにどんなイメージがありますか?」という問いかけも行いました。 すると、ゲームやアプリといった身近なものから、システムの制御といった専門的な内容まで、 小中学生とは思えないような多彩な意見が出てきました。 話し合いでは、リーダーが積極的にメンバーに声をかけ、意見交換が活発に行われていました。

ジュニアメンター 初めてプログラミングに触れる塾生も多く、最初は戸惑いながらも、一生懸命プログラムを作成する姿が見られました。 中には操作に慣れていて、スムーズに作業を進めることができた塾生もおり、 周りの仲間に優しく教えてあげる場面もありました。互いに学び合おうとする姿勢がとても印象的です。 今回学んだ内容は、これからのプログラミング学習の基礎となる大切な部分です。 塾生の皆さんはぜひ、今回の内容をしっかり復習して、次回以降の学びにつなげていきましょう!

開塾式

2025-06-21

メンター 令和7年度「ジュニアドクター鳥海塾」の開塾式を挙行しました。 応募・選抜の結果、今年度は41名の5期生を迎えることができました。 開塾式は、ジュニアドクター鳥海塾センター長の広瀬教授の挨拶に始まり、 これから5期生をサポートする学生メンターとジュニアメンターの自己紹介を行いました。 鳥海塾では、学生メンターに加え、第2段階の先輩たち(ジュニアメンター)もサポートに加わります。 今年度は総勢約50名のサポートメンバーが力を合わせて、5期生のみなさんを全力で支えていきます!

桜チーム 開塾式の後には、受講ガイダンスを行いました。 初回だったのですが、積極的に質問し、塾生同士わからないところを教え合ったりと、会話がはずみ、楽しそうな雰囲気でした。 ガイダンス後には、メンターと塾生が和やかに話しており、帰るときには「またねー!」と手を振る様子も見られました。 緊張しながらも、ちょっとずつ距離が縮まっていく様子に、スタッフ一同もほっこり。 今年も明るく元気な鳥海塾になりそうです!

プロコン最優秀賞授賞式

2025-04-15

受賞 4月5日に開催された「とうほくプロコン最優秀授賞式」において、結城 希和子 さんと秋葉 啓樹さんが制作したプログラム「スタ☆ムシ―楽しく学べる虫スタ ディサイト」が、テーマ部門にて最優秀賞を受賞しました。 結城さんと秋葉さんは、作品制作にあたり、ほぼ毎日のように2人で集まり、作業を進めてきたといいます。さらに、作業のない日でもお互いに進捗報告を欠かさず行うなど、地道な努力が最優秀賞というかたちで実を結びました。授賞式当日の発表は、これまでの発表とは異なり、多くの大人たちの前で行う本格的なプレゼンテーションでした。新しい体験は今後の二人の成長につながっていくと思います。