メイルアドレスを活用しよう

大学で利用してるMTA(メイルサーバプログラム)は、 qmailといい、個人個人が 何個でも何百個でも無限にメイルアドレスを持つことができる。 これを拡張アドレスという。

拡張アドレスを利用すると、

といったことが可能になる。

いつも使っているメイルアドレスは、 c11X***@?.koeki-u.ac.jp のような形式になっていて、 これは大学のサーバの自分専用のメイルボックス(ホームディレクトリにある)に 入る。拡張アドレスを作ると、それ以外のところに配送や転送ができる。 ここでは、自分のメイルアドレスが

c120999@x.koeki-u.ac.jp

であると仮定して拡張アドレスの作り方を説明する。 適宜自分のアドレスに読み替えて欲しい。

作れるアドレス

c120999@x.koeki-u.ac.jpが基本アドレスの場合は、

c120999-好きな英数字@x.koeki-u.ac.jp

という形式のアドレスを何個でも持てる。たとえば、

c120999-shukatsu@x.koeki-u.ac.jp
c120999-keitai@x.koeki-u.ac.jp
c120999-hogehoge@x.koeki-u.ac.jp
c120999-fugafuga@x.koeki-u.ac.jp

など、どんな英数字を追加しても構わない。これらを拡張アドレス と呼ぶ。

拡張アドレス(MAILBOX)の作り方

メイルパスワードを設定する mailpasswd コマンドに -e オプションを指定して作成する。たとえば c12999-shukatsu という拡張アドレスを作りたければ以下のようにする。

mailpasswd -e shukatsu

ログインパスワードを1回、メイルパスワードを2回入れる。 成功すると c120xxx-shukatsu@x.koeki-u.ac.jp メイルアカウントが使えるようになる。

転送のみのアドレスの作り方

ケータイに転送するだけのアドレスも作れる。たとえば c120xxx-keitai@x.koeki-u.ac.jp を転送専用アドレスにする場合は .qmail-keitai ファイルを作成し、 そのファイルに転送先アドレスを書き込む。
例:

&keitai-address@docomo.ne.jp

& 記号の後ろにスペースは入れない。

その他、.qmail-* ファイルを使うと様々なアドレスを作れる。 以下は、発展的な利用をしたい場合の参考とする。

dot-qmail ファイルの書き方

.qmail-* で表されるファイルのことを dot-qmail (どっときゅーめいる) ファイルと呼ぶ。このなかには、

この宛先にメイルが来たらどこに配ればいいか

ということを司令する内容を書く必要がある。「どこに配送するか」 には以下の3パターンが選べる。

  1. 別のメイルアドレスに転送する
  2. サーバ上のメイルボックスに入れる
  3. メイルの内容を全てプログラムに渡す

順を追ってやり方を見て行こう。

  1. 別のメイルアドレスに転送する

    これが一番簡単で、利用頻度も高いだろう。dot-qmail ファイルには 転送したいメイルアドレスの前に&記号をつけたものを書けば良い。

    たとえば、c120999-keitai@x.koeki-u.ac.jp に来たメイルを 全て keitai.no.address-dayo@docodomo.ne.jp に転送したいときは ~/.qmail-keitai ファイルを開いて、以下の内容を 書けば良い。

    &keitai.no.address-dayo@docodomo.ne.jp
    

    転送先は1行に1つずつであれば何個でも書けるので ~/.qmail-keitai ファイルに

    &keitai.no.address-sono1@docodomo.ne.jp
    &keitai.no.address-sono2@auauauau.ne.jp
    &keitai.no.address-sono3@bodarfon.ne.jp
    

    と書いておけば、3つのアドレス全てに転送される。 もし自分の基本アドレスにも送りたいときは

    &keitai.no.address-sono1@docodomo.ne.jp
    &c120999@x.koeki-u.ac.jp
    

    のように自分の基本アドレスに&をつけて 書いておけば良い。

  2. サーバ上のメイルボックスに入れる

    上記の mailpasswd コマンドで作成できる。拡張名を shukatsu にするなら、「mailpasswd -e shukatsu」とコマンド起動し、 パスワードを設定すると c120999-shukatsu@x.koeki-u.ac.jp が追加アカウントとして作成される。これを消したいときは さらに -r を付けて「mailpasswd -e shukatsu -r」とするとよい。

  3. メイルの内容を全てプログラムに渡す

    これもややこしいので典型的な使い方だけ説明する。 Mew使用時に限るが、拡張アドレスに到着したメイルを、 それ専用のフォルダに入れることができる。たとえば、

    c120999-shukatsu@x.koeki-u.ac.jp

    にとどいたものを、Mewの +shukatsu フォルダに 全て格納したい場合は、~/.qmail-shukatsu ファイルに以下のように記述する。

    | /usr/koeki/bin/IM/imstore -d +shukatsu
    

    このアドレスにとどいたメイルを読みたいときはEmacsを起動し M-x mew でMewを起動してから

    g shukatsu [Return]

    とタイプして、+shukatsu フォルダの中を見に行けば良い。


ROY